ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記⑩ 観光地価格の陽朔の夜と、香り立つ絶品料理

観光地価格の幽遠な陽朔の夜と、香り立つ絶品料理

 

財力を注ぐと決めた、観光地陽朔

 

私たちを手招きする多数のお店から、どこを選ぶべきか。

その選択を誤った時、悲しいご飯がテーブルに現れる。

 

しかしそれでもなお帳消しにするほどの、陽朔の夜。

世界遺産である山々は、私たちを想像以上に酔わせてくれた。 

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記

皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せだ。

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

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心踊る陽朔の昼夜の顔

心踊る陽朔の昼夜の顔<

 

知らない間に降っていた雨も弱まり、周囲が次第に暗くなる。

観光客も増え始め、これから陽朔の夜が始まるのだと理解した。

 

ぽつぽつとオレンジ色の電灯も灯り始め、街が暖色に変化する。

こういうカラーリングも、台湾の九分と大変良く似ている。

 

少し散歩をしていると、中心地から少し外れた道路に抜ける。

さらに脇の小道に進むと、数時間前に下った桂林の渓流景色が迎えてくれた。

 

心踊る陽朔の昼夜の顔

 

圧巻の緑と、透き通る空気。

 

どれ程のマイナスイオンが飛んでいるか分からない、ぶっちぎりの自然。

切り立った山々が川と街を覆い、まるで秘境の様な雰囲気を醸し出す。

 

日本では出会った事のない山の構造に、この国の広大さを感じる。

溶けた氷の中の恐竜に、思わず玉乗りを仕込みたくなる光景だ。

 

時間帯のせいか少し肌寒さを感じ、思わず腕まくりをするりと下す。

私たちはこんな大きな川を、何時間もくだっていたのか。

 

桂林の川沿い

 

さらには小さなボートもおり、これから出発する様子だった。

果たしてこの川下りコースは、いったいおいくらなのだろう。

 

しかしぶっちゃけ、結構恐怖を感じるサイズだ。

ちょっと大きめの鯉とかにぶつかったら、もしかしたら転覆しちゃう大きさだ。

 

中国のおトイレ事情

 

そんなことを話していると、ふとお手洗いに行きたくなる。

この桂林の冷たい風で、私の胃腸も驚きを隠せなかったのだろう。

 

私はもちこのリュックから、中国旅行で最も重要な物をゴソゴソ取り出す。

それは無ければ旅は破綻していただろう、超重要なブツである。

 

中国旅行で必須なポケットティッシュ

 

ポケットティッシュ。

 

この小さな生命線が無ければ、きっと全ての旅が不安に包まれた。

それほどまでに重要な物が、このポケットティッシュなのだ。

 

なぜならこちらのお手洗いは、高確率でティッシュが存在しない

慌てて突撃して個室に入ろうが、私を包み込むものが何もないのだ。 

 

そのため出発時に必ず指差し確認されるのが、このティッシュ。

充電器でもリップクリームでもなく、このお尻の相棒が必要不可欠なのだ。

 

実際私も、このキイロイトリティッシュに幾度も助けられた。

特に胃腸が不安な方は、常にダブルで常備されると良いだろう。

 

そんなキイロイトリのお陰で快適なお手洗いをすまし、再度街に歩いて戻る。

するともう町全体が、綺麗なオレンジ色に変わろうとしていた。

 

夕刻飲みにも最適な陽朔おしゃんストリート

夕刻飲みにも最適な陽朔おしゃんストリート
夕刻飲みにも最適な陽朔おしゃんストリート

 

もう結構良い時間になり、そろそろ晩御飯にも最適だ。

お店の客引きも激しくなり、美味しそうな香りが街全体に充満している。

 

私たちも財布を握りしめ、本日の晩御飯の散策開始である。

まずはぐるっと市内を回り、食べたいお店を物色することにした。

 

夕刻飲みにも最適な陽朔おしゃんストリート

 

するとなにやら、洋風な飲み屋通りに到着した。

そこでは既に白人たちが、各々楽しそうにビールを嗜まれている。

 

ほうほう、ビールとな。

そういえば確かにこの数日間、胃腸が理由で禁止されている飲み物だ。

 

さらに夜の本格的な飲みの前に、少しここでグビリといくのも悪くない。

さらに洋風と来れば、相方の好きな白ワインもきっとあるだろう。

 

実は相方もちこは、お酒好きにもかかわらずビールが飲めない

その苦い飲み口が苦手で、いつもアジア圏では強制的な禁酒状態になる。

 

しかし西洋風の飲み屋街ならば、きっと白ワインもあるはずだ。

久しぶりに二人で乾杯できる、何とも素晴らしいタイミングではないか。

 

お洒落なイタリアンレストラン

 

早速私たちは、少し高級そうなお店を選び、店内にトコトコ入店する。

すると受付では中国人女性が笑顔で出迎えてくれ、格の高さを感じさせられる。

 

今までならば自由に席に着き、メニュー頂戴と手を上げていた。

しかしここでは着席まで滞りなく、ナイスな手際でエスコートしてもらう。

 

どうやらこれは、味にもかなり期待が持てそうだ。

そもそも表にあれだけ白人たちが集っているのだから、不味い訳がないだろう。

 

お洒落なイタリアンレストラン

 

さらに壁にはオシャンティなポスターが、一面ずらりと並んでいる。

まるで高校時代の田中君の部屋を思い出す、素晴らしいイケてるでしょ?感である。

 

更にはメニューを頂戴し、ドキドキしつつ料金を確認する。

できればここで400元以内に抑えられれば、夜の飲み散財も盤石だ。

 

お洒落なイタリアンレストラン

 

すると思った以上にぶっとんだ価格ではなく、まぁまぁの観光地プライス

この一週間倹約しつづけたのだから、ここは全く問題のない価格である。

 

ピザも52元~68元(約1000円程度)と、クレイジー価格ではない。

これなら白ワインで美味しく乾杯!と、ナイスな一次会が開始できそうだ。 

 

そう考えてビシバシページをめくっていると、相方もちこがぼそりと呟く。

それはとりあえず一品にしよう!と、何とも消極的な呟きだ。

 

まさかお金のことを気にさせてしまったのか?と、少し反省する。

男性たるもの女性に金銭面で、不安を抱かせることはご法度だ。

 

いやいや!気にせず頼みなよ!と、お金の話をし過ぎたことを謝罪する。

同時に先月のお給料なども報告し、経済面の盤石性もこっそり提示する。

 

 

しかし逆に慌てたのが、もちこの方である。

 

い、いや!そういうつもりではなかったよ!と。

隙あらば1000元くらい食べ尽くすつもりだわ!と。

 

あぁそれならばよかった、是非モリモリ召し上がってくれ。

ん?でもなぜ、其れにもかかわらず一品だけにするのか?

 

そう不思議に思っていると、もちこがその真意を伝えてくる。

険しい顔をしたその顔は、噂好きの近所の奥さんそっくりだった。

 

『中国でイタリアンって、結構ヤバイかもよ。

 美味しくなかったら悲しいから、まずは一品ずつにしておこうよ。』

 

あぁ、そういう意図だったのか。

なんだ、相変わらずの心配っ子っぷりではないか。

 

どうやら過去に台湾で食べたイタリアンが、構なお味だったとのこと。

そしてそこもまた観光地で、それ以来警戒することにしていると。

 

なるほど、それならとりあえずは一品づつにしておこう。

そして美味しくて足りなくなったら、ビシバシ追加していけばよい。

 

そう考えて私たちは、とりあえず二品を注文した。

久しぶりのイタリアンを満喫するための、久しぶりのアレである。

 

陽朔の危険なBLTと香港やきそば

陽朔の危険なBLTと香港やきそば

 

もうメニューを開いた瞬間に即決した、このBLTサンド

この中華ライフで久しぶりに出会った、フカフカのパンである。

 

肉厚な完成写真に比べて少し印象は違えども、初対面の印象は悪くない。

冷凍庫から来ました!と自己紹介するポテトも、味の脳内再生余裕な風貌である。

 

陽朔の危険なBLTと香港やきそば

 

さらにはもちこの頼んだ、香港焼きそば

 

最後までイタリアンへの警戒心は残っており、中華のインコースで攻め込んできた。

しかし不思議なほどのソースの香りはなく、ちょっと大人しい味付けかもしれない。

 

では2人で食べる、久しぶりのお店ご飯。

早速美味しく頂戴し、追加注文した白ワインで乾杯しよう。

 

そんなハイテンションの中、まずはもちこの香港焼きそばから。

大きく麺を掬い上げ、野菜と共に一口パクリである。

 

陽朔の危険なBLTと香港やきそば

 

!?( ゚Д゚;)!?

 

……。

 

ゲロまずである。

 

大変申し訳ないが、まさにビックリするほどの不味さである。

味がしないどころの話ではなく、油と小麦粉のねっちょり感が溢れているのだ。

 

なぜこれになるのか。

一体何をどう調理したら、この味に辿り着けるのか。

 

もはや料理の四則計算を疑うレベルであり、醤油もソースも全く香らない。

一口食べるだけでフォークが着地する、まさに驚異の味つけだ。

 

もちこも食べるやいなや、これはやばいと笑い出す。

もう口の中は完全に、牛脂を思いっきり頬張った感覚に包まれる。

 

だめだ、この香港焼きそばは殉職された。

ここは残りのBLTサンドに、全てを賭けるしかない。

 

そう考えて、一口パクリ。

久しぶりのパンの食感に、心も胃袋もわっくわくである。

 

陽朔の危険なBLTと香港やきそば

 

!?(;O;)!?

 

……。

 

激パサである。

 凄まじい砂漠感である。

 

口内の水分が一気に吹っ飛び、そこにハムがトコトコ歩いてくる。

まさに子供の頃、こたつで目覚めた時の口の中の感覚だ。

 

これは小学生の時に机に隠しておいた、あの給食のパンだ。

持ち帰るのを忘れてカラカラになった、あの絶望コッペパンの食感だ。

 

もう笑うしかないダブルのまずさに、思わず白ワインがガンガン進む。

ダッシュでお酒も回り、さらに笑いが加速する。

 

しかしこれほど不味ければ、逆にもう一度訪問したい。

それほどまでに印象に残った、素敵な逸品だった。 

 

ちなみに最も美味しかったのは、冷凍ポテト

それほどまでに記憶に残る、色々と楽しい晩御飯だった。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 白ワイン   30元(約510円)
  • 香港焼きそば 38元(約646円)
  • BLTサンド  30元(約510円)

 

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どっぷり暗くなった、陽朔の飲み屋街

どっぷり暗くなった、陽朔の飲み屋街

 

BLTサンドは完食し、香港ヌードルも出来る限り頬張った。

少し申し訳なさそうにお会計を済ませると、街はドップリ夜だった。

 

あらゆる街灯がライトアップされ、周囲には真っ暗な山が囲んでいる。

暖かそうなお店からは観光客の笑い声が聞こえ、お店の客引きも活発だ。

 

ご飯どうだい?と聞かれるたび、何料理のお店なのか確認してしまう。

この街ではインド・韓国・フレンチと、あらゆる国籍の料理も食べられるのだ。

 

『しかし味の保証は致しませんっ!』

そんなことを笑いあいながら、二次会のお店を散策した。

 

するとふと、明日のご飯の話になる。

そういえば明日はバス移動のため、 少しお菓子も買っておきたい。

 

私たちはお昼に通り過ぎたスーパーに向かい、買い物をすることにした。

酔いつぶれる前の健全な思考でなければ、爆買いしてしまう恐れが高いのだ。

 

陽朔のスーパーマーケット
陽朔のスーパーマーケット

 

スーパーには多数のお土産品が置かれており、目移りも凄まじい。

お酒やポテチさらには乾物まで、これからの飲みに最適な商品も多数ある。

 

しかしお店で飲みたいため、恐らく持ち込みは禁止

ここは大人しく、明日のバスで揺られながら食べるお菓子を購入しよう。

 

陽朔のスーパーマーケット

 

するともちこが即座に、何がをじっと吟味し始めた。

目の前に落ちたゴミにも動じることもなく、謎のお菓子をガン見している。

 

何見てるのだろう?と思い、こっそり後ろから声を掛ける。

どうやら毎回の旅で必ず購入する、アレを探していたようだった。

 

陽朔のスーパーマーケット

 

干し梅のおつまみ。

 

中国や台湾で良く見かける、抜群に酸っぱい乾物である。

干し梅昆布が苦手な私に隠れて、大量に仕入れようとしていたのだ。

 

さらに手に取っているのは、まさかの干し梅・昆布味

バス内で全くシェアするつもりがない、完全な個人の趣向である。

 

コッソリカゴに投入していたので、私も負けじとビールを入れる。

どうやら今夜は、ホテルでも宴会が開催されるご様子だ。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 啤酒    8元(約136円)
  • 干しスルメ 12元(約204円)
  • その他、もちこの自腹

川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン

川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン

 

そしてスーパーから出ると、ライトアップされた街並みに圧倒される。

どうやら特定の時間が来ると、この陽朔は橋も何もかもが彩られる。

 

蛍光のオレンジや冷たい青色、真っ赤に煌めく中国語の看板。

全てが大変美しく、今夜は外で飲もう!とテンションも最高だ。

 

川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン

 

街にはライブをする歌手たちも集まり、西洋の曲が鳴り響いている。

どうやら白人の多い地域のため、彼らに併せてチョイスしているのだろう。

 

懐かしのイーグルスBON JOVIなど、その楽曲は様々。

しかし何それ?的に眺めている、現地のお婆ちゃん達が印象的だった。

 

飲み屋もご年配層の居酒屋と、若者が集うバーに二分されている。

煌びやかな街の中心地は、どうやら少し若者向けのエリアの様だ。

 

川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン

 

カフェやレストランも沢山開き、もはや中国感は一切なし

飲み終わったら丸ノ内線で帰ろうかなと、思わず日本だと錯覚してしまう。

 

そしてもちろん覚悟すべき、驚異の観光地プライス。

恐らくどのお店に突撃しても、諭吉クラスが失踪するだろう。

 

ただし、美味しいお酒と心地良い夜さえあればOKだ。

先ほどのご飯を笑いながら話せる、素敵な飲み屋はないものか。

 

川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン

 

すると私たちの前に、若い客引きが現れた。

メニューを持っている事から、どうやらこの川沿いのバーの店員らしい。

 

日本語・英語・中国語。

いきなり3つの言語で話しかけてくる、まさにプロ客引キストだ。

 

さらにお値段を確認する私たちに、ハッピーアワーの存在を教えてくれる。

今なら一杯のお値段で、二杯作るよ!と、何とも豪奢なサービスだ。

 

それならここにしよう!と笑顔を見せると、彼もまた笑顔で誘導してくれた。

さらにどこでも好きな席を!と言われたので、遠慮なくベスポジをゲットする。

 

川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン
川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン

 

坐りながらに陽朔の夜が一望できる、川沿いのソファー席

涼しい風に先ほどの音楽が流れ、無茶苦茶に心地良い。

 

まだBLTサンドしか食べていなかったので、お酒と一緒にご飯もチラリ。

どうやらBBQスタイルのお店らしく、メニューには色々な野菜が綴られている。

 

茄子・人参・鶏肉などの、何となく読めるメニューたち。

さらには全く意味の分からない、解読不能な漢字のメニューまで。

 

とりあえずは乾杯のお酒をチョイスして、あとはもちこにお任せする。

警戒心バリバリの彼女なら、平均点越えのご飯をオーダーしてくれるだろう。

 

すると先ほどの音楽が中国風に変化して、なんだか空気も一変する。

川沿いの中国人おばちゃん達も、謎の踊りを舞い始める始末である。

 

 

ちなみに中国人のおばちゃん達は、大変に自我撮り大好き

景色撮影時にも気を抜けば、自我撮りおばちゃんが映り込むレベルである。

 

しかも不思議なことに、すっぴんでも寝起きでもなんでもOK。

とにかくビシバシ自撮りを行い、FB・インスタにバンバン投稿する。

 

日本なら『自撮り乙』と言われるレベルの自分写真も、こちらではいたって普通。

私生きてます!』くらいの生存報告気分で、皆がバシバシUPしている。

 

そしてそんな気楽さが、観光客には大変心地良い。

良い意味で本能に純粋な、肩の力を抜いて生きられる場所なのだ。

 

川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン

 

そんな事を話していると、お洒落なお酒が運ばれてきた。

真っ赤になみなみと注がれた、適当に頼んだカクテルである。

 

二杯目が無料のため、まずは可愛いお酒で乾杯感を引き上げる。

さらにそこからは、泥沼泥酔ワールドへと突撃しよう。

 

そして料理を待たずに、おつかれぇ!とまずは乾杯。

旅の疲れなどは微塵もなかったが、名目上は旅のお疲れを癒す飲みである。

 

これまでの旅を回想し、面白かった話題を出し合う。

胃腸がぶっ壊れた時のトイレ事情など、話題は無限にあるだろう。

 

さらには旅でお世話になった優しい人々や、決して優しくなかった運転手など。

旅行記には書かなかったぼったくりの話など、笑える話ばかりだった。

 

加えて先ほどの激マズレストランの話になり、どうやら毒舌が止まらない。

日本であのご飯を出されたらどうする?などと、ブラックな私が顔を出す。

 

ただこうやって何かをディスる時間も、時に大切かもしれない。

濃い目のお酒で饒舌になれば、全てが笑い話になっててくれるだろう。

 

川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン

 

しかしそんな愚痴話も、綺麗な陽朔の夜に溶けていく。

ネオンの灯った看板を眺めながら、ほんわり大変良い気分だ。

 

川沿いで入り浸れる、BAR・セクシーデーモン

 

さらに周囲には人はほとんどおらず、この時間なのにほぼ貸し切り

どうやらここの観光客は、あまり飲みには来ないらしい。

 

特に白人が好みそうなお店なのだが、不思議と誰も入店してこない。

もしかして彼らは、ピザやパスタと一緒に食べながら飲むのかもしれない。

 

手持ち無沙汰な店員はタバコを吸い、お店のドリンクをがぶがぶ飲み始める。

さらに店長らしき人も混ざり、サッカー中継にヒートアップしている。

 

わぁお!!みたいな喚声が店内にあがり、最高に楽しそうな雰囲気だ。

どうやら全ての店員がテレビの前に集まり、全力で応援している様子である。

 

なるほど、今日は中国が出場するサッカーの日だったのか。

注文したチキン、時間かかるかもね!と笑いながら、お酒を飲んでいた。

 

セクシーデーモンのチキンと茄子の料理
セクシーデーモンのチキンと茄子の料理

 

すると意外にも直ぐ、注文したご飯は可愛い店員さんに運ばれてきた。

それはお酒によく合うだろうとチョイスした、鶏串茄子BBQである。

 

しっかり濃い目の鶏串と、味がお留守番のトロトロナス焼き

そのサイズは共に凄まじく、鶏串も当分ガジガジできそうだ。

 

カリカリで香ばしく揚がった、ファミチキを頑固にしたタイプ。

もし税関が許すなら、愛犬へのお土産に持ち帰りたい逸品である。

 

この塩気で更にお酒も加速し、もう歯止めの効かぬ夜が深まっていく。

あの日本人飲みすぎぃ!と噂になるほど、もうグビグビいっちゃう所存である。

 

しかし全てのお酒の平均単価は、刀削麺の約4倍

ここであまり本気を出し過ぎると、これからの旅の資金は全滅するだろう。

 

そのためお互い2杯ずつでフィニッシュし、後はホテルで二次会である。

ベランダから望む夜の山々を眺めつつ、へべれけ祭としゃれこもう。

 

お値段(1元17円で換算)
  • チキン串 15元(約255円)
  • 茄子BBQ 12元(約204円)
  • SEXYデーモン4杯 96元※半額(約1.632円)

 

クリック一つで旅に出かけませんか?

 

恐怖のレベル2臭豆腐

恐怖のレベル2臭豆腐

 

しかしなんだか、まだまだ食べ足りない。

もちこも屋台をチラ見しているし、私も何か食べて帰りたい気分である。

 

そんな新橋のサラリーマン的な発想なり、私たちは屋台を物色した。

家系ラーメンなどがあれば最強だが、この街ならば何が良いだろう。

 

すると不意に、本日二度目のあの香りが押し寄せる。

しかも二度目のそれは昼間の比ではないほど、強い香りである。

 

恐怖のレベル2臭豆腐

 

おじさんが無言で作成する、岩の様な謎の塊。

強い臭みとダシの香りが周囲に漂い、思わず覗き込んでしまう。

 

これはあかん。

目が少しシパシパするのは、私の何かしらの防衛本能なのだろうか。

 

これは私が気軽に手を出して良い、揚げ&ソースタイプではない

これは中ボスと揶揄される、揚げ&煮込み系の臭豆腐だ。

 

もうもちこは既に20元を握りしめ、おじさんに値段交渉を開始している。

それは半分でいいから半額にして!と、ナイスな購買意欲のアピールだ。

 

恐怖のレベル2臭豆腐

 

そして不敵な笑みで手渡された、この揚げ&煮込み臭豆腐

作者のおじさんは貴方に食べられるかな?と、大変挑戦的な笑顔である。

 

もう完全に下水の香りしかしない、凄まじいアンモニア臭。

たしか実家の町内会の清掃で嗅いだことのある、結構危険な香りである。

 

 

しかしこの臭豆腐を前に、もちこは深呼吸をしている。

おお…!?いい香り!!と喜ぶ彼女には大変申し訳ないが、どうかしてる。

 

さらに一口パクリと食べると、激ウマぁ!!と咆哮する。

ちょっとマジで大丈夫なのかと、心から色々心配する。

 

私も当然勧められ、恐る恐るスープと共に味見する。

すると今までに味わった事のない、ダシの連打が押し寄せる。

 

なんだこれは。

これは本当に、私が存じ上げているお豆腐料理なのか。

 

マジでなにが原因なのだ、この美味しさは。

思わず二度飲みする味わいに、中国料理の馬鹿力を感じてしまう。

 

何とコクも深く味も沁みた、何と例えられない満足感。

これが臭豆腐の本当の旨さなのかと、次々食べ進めてしまう。

 

まさに凄まじい旨さである。

思わず豆腐に敬意を払ってしまう、問答無用の味わいである。

 

ちょ、ちょいちょい!ともちこ返却を迫られつつも、その余韻をじっくり楽しむ。

どうやら私の臭豆腐レベルも、この旅で一段階進化したようだ。

 

思わぬ美味に遭遇し、やはり中国の食文化の凄さに感嘆する。

香りを犠牲にして味わいを得るとは、私には到底思いつかぬ発想だった。

 

賑やかな楽しさに包まれる宿泊所の夜

"賑やかな楽しさに包まれる宿泊所の夜

 

もう既に周囲は暗く、屋台もポツリポツリと灯りを消している。
そして私たちも、明日の口臭を気にしながら岐路についた。

 

今日も良く遊んだな!という気持ちと、少し寂しい気持ちが混ざり合う。

まるで毎日が修学旅行の最終日の様な、しょんぼり心寒い感覚だ。

 

しかしこの旅行記を綴ることで、何度も思い出を反芻できる。

いきなり唐突で申し訳ないが、お読みいただき本当に有難う。

 

賑やかな楽しさに包まれる宿泊所の夜

 

そして今朝川下りから歩いてきた入り口も、既に誰もいない。

閑散とした雰囲気の中に、真っ暗なカフェがぼんやりと光っている。

 

ちらりと料金を見ると、やはりこちらも観光地プライス

ただこの陽朔という街は、その価格でも十分納得できる街ではないだろうか。

 

賑やかな楽しさに包まれる宿泊所の夜

 

そしてホテルの部屋に戻った私たちは、スーパーの袋をベットに開放する。

先ほどの寂しさも忘れ、もちこも二次会じゃあ!と大変にご機嫌だ。

 

明日のお菓子に手を出したい気持ちを抑えつつ、啤酒をカシャリと開封する。

すると近くの部屋からも同様の騒がしさが聞こえ、皆が観光客だと気付かされる。

 

宿泊所全体が幸せそうな声に包まれ、女性オーナーも嬉しいに違いない。

もしかしてこんな声を聴きたいために、ホテルをご経営されているのかもしれない。

 

ベランダから見える陽朔の夜も真っ暗に変わり、段々と眠気が押し寄せる。

明日も早く起床して、桂林に戻るバスに乗らなければならない。

 

時計の針も深夜2時を回り、私が先に脱落する。

続いてもちこも布団に入ると、周囲には臭豆腐の香りが漂っていた。

 

宿泊所から望む、陽朔の心地良い朝

 

10月18日、朝。

 

本日は市内に戻るバスに乗るため、朝から早起きをしなければならなかった。

そしてその送迎バスも昨日、女性オーナーが予約してくれたものだ。

 

少し肌寒む差を感じるが、快適なベランダで朝ご飯を食べたくなる。

そしてリュックをガサゴソを探すと、スープと菓子パンが飛び出てきた。

 

宿泊所から望む、陽朔の心地良い朝
宿泊所から望む、陽朔の心地良い朝

 

いつ買ったか忘れたミニバナナも並び、意外にも品数豊富な朝ご飯だ。

全部で約10元(約170円)程の、大変激安なモーニングである。

 

昨日のお酒も抜けておらず、お互いに浮腫んだ顔を見合わせる。

ねこやま、パンダみたいだよと言われつつ、もちこの浮腫みも完全にパンダである。

 

宿泊所から望む、陽朔の心地良い朝

 

そしてふと見上げると、ホテルの30倍ほどの山がそびえ立つ。

もし今地震が来れば、私たちと朝ご飯は落石で潰れるだろう。

 

するともちこが、何か思い出したように口を開く。

そういえばここ、屋上からの光景が綺麗らしいよ!と。

 

なんとこのホテルは、さらに屋上までも完備されているのか。

バスの到着まで時間があったため、私たちは屋上に猛ダッシュした。

 

宿泊所から望む、陽朔の心地良い朝

 

らせん状の階段をハアハア駆け上り、お酒の影響を再確認する。

久しぶりのお酒で、体も心も完全にお爺ちゃんだった。

 

そして体力がほぼ空になりかけたころ、約五階層分の階段が終了する。

そしてそこには、少し生活感のある綺麗な屋上が広がっていた。

 

宿泊所から望む、陽朔の心地良い朝
宿泊所から望む、陽朔の心地良い朝
宿泊所から望む、陽朔の心地良い朝

 

まるでアボロチョコの様な、尖端の尖った広陵なる山々

緩やかに流れる川に溶け込む様な、涼しくて美しい光景だ。

 

眼下には人々の生活も広がり、沢山の方々が朝から洗濯物を干している。

もう何百年も変わらず、この場所にはこの光景が広がっていたのだろう。

 

宿泊所から望む、陽朔の心地良い朝

 

さらにお茶会的なチェアーもあり、ここで朝ご飯を食べれば良かった!と猛省する。

もう一泊あるならば、屋台で買った臭豆腐をずらりと並べたかった。

 

このホテルは、何と最高なのだろう。

このプライスでこれほど快適とは、まさに天晴である。

 

しかしバスのお迎え時間までも、あと少し。

私たちは写真を撮りまくり、受付でチェックアウトを完了した。

 

受付では、早朝にもかかわらず女性オーナーが笑顔で対応してくれた。

昨日はよく眠れた?と聞かれ、臭豆腐にうなされそうだったとは言えなかった。

 

宿泊所からの送迎バスの待ち時間
宿泊所からの送迎バスの待ち時間

 

さらに受付で三元のミネラルウォーターを購入し、ソファーでバスを待つ。

フカフカソファーに腰をうずめ、近くにあるパンフやチラシに目を通す。

 

あぁ、こんなお店もあったんだね、行けばよかったな。

荷物が少ないから、めちゃめちゃ快適な移動ができるからな。

 

そんな事を考えながら、近くの読み物に目を通していく。

するとふと、一枚のチラシに目が泳ぐ。

 

中国のバーガーキングのチラシ
中国のバーガーキングのチラシ

 

BURGERキング。

 

久しく食べていない、クレイジーなほど大好物なファストフード。

まさかこの中国でも、その美味しそうな両手を広げられているとは。

 

昨日のイタリアンレストランで完敗したBLTサンド

もしかしてその敵討ちには、まさに最適な一品なのではないだろうか。

 

 

非常に食べたい。

 

しかしせっかくの旅にもかかわらず、バーガーキングを願うのは問題である。

あと一週間もすれば、泣いても笑っても日本に強制帰国なのだから。

 

そんな事を思いながらチラシを見ていると、もちこがちらりとこちらを見た。

もしや、私のバーガーキング熱を察されてしまっただろうか。

 

これはファストフード見るなや!的なお説教を、恐らくされるに違いない。

そう身構えていると、思わぬ一言を頂戴した。

 

 

あ、バーキン!

晩御飯、それにしようね!

 

やはりバーキンは最強だ。

中国に来ても尚、私たちの胃袋を完全に掌握するのだから。

 

中国旅行記⑪に続く~ 

 

魅惑のアジアにちょっと出かけませんか?