ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記⑪ 桂林で出会った絶品米粉と、体力を削り倒す象山景区

桂林で出会った絶品米粉と、体力を削り倒す象山景区

 

予想を超える、中国の色彩。

 

私たちの想像を軽く飛び越える、極採色。

大胆で魅力的なその色合いに、新しい美しさを発見する。

 

陽朔から桂林に戻り、私たちは象山景区に訪れた。

そしてそこでは、日本の常識を超える芸術センスが迎えてくれた。

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記

皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せだ。

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

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桂林の絶品米粉と広大な象山景区

桂林市内行きのバス

 

10月18日朝。

 

バーキンのチラシに魅了されていると、ホテルに送迎車が迎えに来た。

どうやら個々の宿泊場を回り、市内行きのバスの予約者を拾ってくれているらしい。

 

早速私たちが乗り込むと、運転手は猛烈な速度でアクセルをふかす。

それはこのまま市内に到着するのでは?と疑うほどの、結構な速度オーバーだった。

 

桂林市内行きのバス

 

そして約5分もすると、車は桂林市内行きのバス乗り場に到着した。

すると運転手は何も言わず下車し、近くの建物に猛ダッシュで消えていった。

 

そして数分後には、大変すっきりしたお顔で戻ってこられた。

なるほどおそらく彼の腸内は、大変混雑されていたのだろう。

 

そんな彼の便意を勝手に察していると、バスの近くに誘導員が現れる。

荷物の少ない私たちは直ぐ車内に通され、バスの席も選び放題だった。

 

桂林市内行きのバス

 

せっかくなので一番後ろの席を選び、相方もちことスペースを確保する。

その後は他の観光客様もぞろぞろ乗り込み、車内はすぐに満タンになった。

 

バスはしばらく発車する様子もなく、手持ち無沙汰に包まれる。

せっかくなのでリュックを探ると、昨日買ったあれを発見する。

 

しかしこの環境の中、これを食べてもいいのだろうか。

この密閉空間の中、もし購入したこれが激臭だったらどうするべきか。

 

昨日の臭豆腐の一件もあり、中国の珍味系は香りがエグイのも存じ上げている。

もし開けた瞬間に危険を感じたなら、即座にリュックにしまい込もう。

 

桂林市内行きのバス

 

そんな事を考えながら、昨日買ったスルメを開ける。

すると意外にも大人しいイカでっせ的な香りが広がり、ほっと胸をなでおろす。

 

そして早速一噛みすると、その旨みにショックを受ける。

仄かな甘みに凝縮されたスルメの味が絡み、まさに絶品だ。

 

こ、これは…!と海原雄山的な顔になり、思わずバカスカ食べ進める。

もし日本酒がここにあれば、バスが即座に飲み屋に早変わりするレベルだった。

 

相方もちこもモグモグ食べながら、旅の写真をパラパラ眺めている。

残りの旅も約一週間、まだまだ旅のやる気はマックスだ。

 

桂林市内行きのバス

 

そしてバスは桂林市内に向かって出発し、窓の外には街の光景が流れていく。

そして映画で見たような中国の光景に、思わず目も泳いでしまう。

 

あのトラックいっぱいの果物は、底のほうは腐っていないのか。

10個買ったら何個おまけしてくれるのか、そしてそれは食べ切れるのか。

 

どうでも良い妄想に占領され、思わずカメラを連打する。

どうやら馴染みのない光景に遭遇すると、人は写真を撮りたくなるらしい。

 

桂林市内行きのバス

 

さらにバスは陽朔の市内を飛び出し、田舎道を走りだす。

道は陽気な自転車乗りで溢れかえり、バスの速度も低下する。

 

どうやらこの田舎道には、自転車専用の道路も併設されている。

中国人たちの自転車愛は、こんなところでも拝見できるのか。

 

さらにこちらの子供達は、きっと平気で毎日10km位は自転車に乗るのだろう。

そう思ったのは強靭な立ち漕ぎで、この送迎バスに並走する少年を見かけたからだ。

 

桂林市内行きのバス

 

少年のたち漕ぎ速度はだんだんと低下し、バスはぐいぐい速度を上げる。

すると目の前に、何やら建築中の寺的な建物が現れた。

 

なぜこんなところに、巨大な寺院が建築されているのか。

周囲には既に沢山の歴史的寺院があるのに、一体どれほど寺院好きなのか。

 

不思議に思いもちこに尋ねると、どうやらこれは高速の料金所らしい。

さすがは中国、こういった場所にまで文化が散りばめられている。

 

さらにこれから建設ということは、料金所のおじさんも新しく雇うのだろうか。

するとやっぱり雰囲気重視で、白髭の仙人風の方を採用するのだろうか。

 

格安で食べられる桂林の絶品米粉

 

そんなことを考えていると、すぐにバスは桂林市内に到着した。

川下りでは4時間もかかったが、バスだと意外にあっという間だ。

 

桂林市内のバス停

 

しかし降ろされたのは、市内といっても端の端

これから徒歩かタクシーで、中心地に向かわなくてはならない様子だ。

 

そしてそれを良く知るタクシー運転手が、バスの下車客に歩み寄る。

市内まで30元でいかない?と、ビシバシ声をかけているご様子だ。

 

しかしバスの最後部座席に座っていた私たちは、下車も最後。

ほとんど全てのタクシーがお客を獲得し、市内に既に出発していた。

 

もしや、歩くしかない?と唖然としていると、奥から一人の運転手が歩いてきた。

彼女もお客さんを獲得しそびれたらしく、いわば同類のお仲間である。

 

私たちは30元だ!20元だ!と懐を探り合い、結局20元で承諾してくれた。

まるで修学旅行の班決めで溢れてしまった、同じ境遇の生徒と出会った気分である。

 

桂林市内のバス停

 

運転手の女性は、桂林市内でいい?と訪ねてくれる。

そこでおねがい!と伝えると、彼女は笑顔で出発してくれた。

 

スパスパたばこを吸いながらも、彼女の運転は非常に綺麗だった。

そして運転の上手さに見とれていると、ご飯は食べたの?と訪ねてくれる。

 

実は米粉が食べたいんだと伝えると、じゃあいい店があるよ!と勧められる。

もちこの下調べによると、桂林では米粉が美味しいB級グルメらしい。

 

しかし12元の刀削麺ですら、既にかなりの価格破壊。

これでさらにB級グルメになると、いったいどれほどお財布に優しいのか。

 

さらに日本でも麺系に精通した方の多い、タクシー運転手おすすめのお店。

否が応でも米粉熱が加熱する、完璧なお膳立てだ。

 

任せておいて!とイケメンなセリフと共に、彼女はすいすい市内を進む。

そしてあそこは定休日だった!などと紆余曲折を挟みつつ、一つのお店に到着した。

 

桂林の絶品米粉

 

石〇米粉。(読めない)

 

絶対旨い感漂う、素晴らしくシンプルな看板。

米粉一筋30年!といった雰囲気の、市内でも名店で有名な場所だった。

 

私たちは運転手さんにお礼を伝え、ガン混みの店内に突撃する。

どうやら店内には空席はなく、外のオープンテラスを確保する。

 

するとタクシー続々と店前に止まり、運転手がぞろぞろ入店していく。

あれ?席ないのにな?と思っていると、鉄器の米粉と共に即出てきた。

 

そしてこの青空を眺めながら、皆が驚異的な速度で食べ始める。

それは冗談ではなく、僅か15秒程度の神隠し的な食事速度だった。

 

しかしその手に持たれた米粉は、無茶苦茶に美味しそうだ。

彼らもそのビジュアルに耐え切れず、一気に食べ尽くしてのだろう。

 

桂林の絶品米粉

 

私が唖然としていると、店内で注文をしてくれたもちこが現れる。

そして今見た驚異の食事速度を報告すると、んなわけないでしょ!とあしらわれる。

 

い、いや本当だって!と伝えても、ケラケラ笑うばかりである。

初めてUFOを見た人も、こんなやり切れない気持ちだったのだろう。

 

しかしすぐさま、目の前の米粉で気持ちも晴れる。

こちらも頼んで30秒程度の超音速で、あっという間に完成したようだ。

 

桂林の絶品米粉

 

香味だらけの山盛り米粉。

 

ザーサイ、チャーシュー、キムチにネギ。

さらには大量の太めの米粉が、鉄のボールに運ばれてくる。

 

もう大好物しか入っておらず、不味くなる要素が見当たらない。

中国語で間違いない!ってなんて言うの?と思わず尋ねる、最高のビジュアルだ。

 

桂林の絶品米粉

 

そしてこれを、迷いなく混ぜ込む。

 

周囲の先輩方を見習い、ちょっとこぼす勢いで混ぜ捲る。

そして完璧に味が合体したタイミングで、一気にすする。

 

それぞれ濃いめの具材が絡まり、ボス的旨味の叉焼がズドン。

さらに食べ応えの半端ない米粉が、一口の満腹感を一瞬で引き上げる。

 

旨い。

素晴らしく旨い。

 

これは確かに、15秒で食べつくしたくなる旨さだ。

さらにこの混ぜている間のはよ食べたいゲージも、食欲を爆発させる。

 

う、うまー!!とずるずる食べると、もちこもマッハで食べている。

さすが運転手様おすすめの、ジモティに愛されるお店である。

 

するともちこが、にやりと不敵な笑みを浮かべる。

そしてこの米粉いくらだと思う?と、質問してきた。

  

 

でた。

これは大阪にいた時、何度も友人に聞かれたおいくらでしょクイズである。

 

しかし私は、存じ上げている。

この質問には、2つの暗黙があると。

 

そしてそのルールを守りつつ、最高の回答をしなければならない。

つまりこの米粉の価格を考察する上で、以下を遵守する必要があるのだ。

 

① 本当の値段を下回ってはいけない。

 

これはつまり、質問者の目的を奪ってはいけないということ。

めっちゃ安いでしょ!と言いたい、彼女の快感を損なってはならないのだ。

 

② 不自然に高い金額を回答してはいけない

 

そしてこちらは、リアルにびっくりした感を出さなければならないということ。

大体50元かなぁ?などと、心にも無い高額を言ってはいけないのだ。

 

恐らくこの米粉は、もちこの言い方から刀削麺12元を下回ってくるだろう。

きっと驚愕の低価格であることは、あの笑顔なら間違いない。

 

ただ問題は、どこまでその金額を下げて答えるかどうかである。

リアル感を維持しつつ、それでいてもちこの爽快感を損なわないような。

 

そして私は、一つの回答をはじき出した。

それは10元(約170円)という、なんともリアルな数字だった。

 

私はその答えを、クイズ発案者のもちこに伝える。

ま、まさか10元くらい!?と、とびっきりの演出も加えて。

 

 

しかしもちこの口からは、衝撃の回答がはじき出される。

その崩れないどや顔からは、聞いたこともない価格が発表された。

 

一杯4.5元。(約77円)

 

OMG。

なんだそのもってけ泥棒プライスは。

 

もはやイ〇ンのトップ〇リューすら凌ぐ、驚異の低価格。

日本ならば人件費だけでも赤字になる、べらぼうなサービス価格だ。

 

心の底から中国の凄さに痺れ、私たちはさらに笑顔になる。

食べるほどに儲かるんじゃないかと、謎の発想すら沸き上がる。

 

超低価格で、味も抜群。

ぜひこの桂林の街に来たら、皆様にも奢らせていただきたい一品だった。

 

クリック一つで旅に出かけませんか?

 

一日で回り切れない象山景区 

 

幸福な満腹感に包まれ、ちらりと時計を見る。

するとまだ時間はお昼前、何でもできる時間帯だった。

 

本日は特に予定もなく、この町で好きなことをして過ごせる一日だ。

私たちはリュックから桂林の地図を出し、ガサゴソと広げた。

 

するとどうやらこの桂林の街には、大きな公園があるらしい。

まさに中国!と言わんばかりの、かなり巨大な森林公園が。

 

普段東京で自然に触れない私は、公園という響きにぞくっとした。

ここはその巨大公園とやらで、体力の限界まで鬼ごっこに興じたいものだ。

 

そう考えて私達は、二日前のEASE HOTELに向かった。

実は本日も、以前に宿泊した素晴らしいドミトリーを予約していたのだ。

 

EASE HOTELのレンタル自転車

 

そしてドミトリーに到着すると、ふと玄関の素敵な乗り物に気が付く。

もしかしてこれは、歩かなくても進めるというアレではないのだろうか。

 

EASE HOTELのレンタル自転車

これぞ私たちの移動を快適にしてくれた、お助けアイテムである。

 

小学生の頃にジャスコで盗まれた、愛車のマウンテンバイク。

そんな悲しい過去をふと思い出し、レンタルしようか?ともちこに相談する。

 

そして受付の美人女性に尋ねると、意外と料金も高くない。

二人半日30元(約510円)という低価格で、市内をブイブイ移動できるのだ。

 

即決して料金を支払うと、女性から自転車のカギを3つ預かる。

どうやら一つは無くした時用らしく、そういったところも配慮が抜群だ。

 

EASE HOTELのレンタル自転車

 

泥除けが付いていないものから、サドルが動きまくるものまで。

その個性は様々だが、全て乗り心地も良さそうだ。

 

そしてそれぞれがお気に入りを選び、森林公園に出発する。

まずは地図をじーっと眺め、森林公園の方向を目算で定める。

 

そして車道に飛び出し、前の先輩自転車たちについていく。

外は非常に暖かく、秋とは思えない汗ばむ陽気だった。

 

象山景区までの道のり

 

しかしその道程は容易ではなく、揺るがぬ勇気が求められる。

中国の車道には、それほど予測不可能な障害物が飛び出してくる。

 

自転車の二人乗りは勿論のこと、3人~5人乗りのスクーターまで。

挙句の果てにはそのバイクの足元に、わんこが良い子で座っている。

 

そしてその全てが飛び出してくる可能性があり、常に注意は怠れない。

心臓のスペアが必要になる、最高にハラハラする瞬間だ。

 

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しかしそれでもなお、この中国の景観を見ずにはいられない。

街は緑の街路樹に包まれ、中国建築の赤色が非常に美しく映えている。

 

あぁこんな道が通学路だったら、どれほど素敵な学生生活だっただろう。

コンビニが夜の19時で閉店する、私の実家とはえらい違いだ。

 

象山景区までの道のり
象山景区までの道のり

 

そして途中の公園では、沢山の人々が紙マージャンに興じている。

その数は100人近くにも上り、もう大変な熱気である。

 

子供達のようにはしゃぐ年配の方々を見て、この国の自由さを感じる。

私が老後に訪れても、彼らは異国の友人として迎え入れてくれるだろうか。

 

象はいないけど象だらけの象山景区

象はいないけど象だらけの象山景区

 

そして市内を走ること、約15分。

私たちは本日の目的地である、象山公園に到着した。

 

どうやらこの公園こそ、桂林でも一二を争う有名スポットらしい。

そしてその入り口は非常に広大で、思わず近くに象を探してしまう。

 

そして象山こそ、本日一発目の森林公園。

本日私たちは、二個の大きな公園で遊びつくす予定なのだ。

 

象はいないけど象だらけの象山景区

 

象山だから、象がいるんじゃない?

 

そのくらい適当な、前情報のない訪問だった。

そのため近くの受付に向かい、どんな展示物があるのかを確認する。

 

そして受付女性に、おすすめの購入の仕方を訪ねてみる。

するとどうやらここは、半日程度では見切れぬ超広大な公園らしい。

 

中には2日間かけてご見学される方もいるらしく、明らかに時間不足だった。

そのため私たちは、最も安い象山ともう一つの公園の入場料を勧められた。

 

その価格は、一人130元(約2.210円)

結構な高価格に、本日のバーガーキングの夢が遠のきそうだ。

 

象はいないけど象だらけの象山景区

 

そして分かりやすい入り口でチケットを渡し、ワクワクしながら中に入る。

 

ちなみに私ももちこも、巨大な生き物系が大好きである。

勿論も大好物であり、大変テンションも高くなっている。

 

さらには、この広大な土地。

いったいどれほど沢山の象に会えるというのだろう。

 

途中でジャガイモとか買って来れば良かった。

そんなことをふと思い、周囲を見渡してみる。

 

象はいないけど象だらけの象山景区
象はいないけど象だらけの象山景区
象はいないけど象だらけの象山景区

 

周囲には沢山の象の石像がおかれ、その愛らしさにグッとくる。

この破壊された鼻は、デフォルトのデザインなのだろうか。

 

しかし約5分間ほど散策しても、象の鳴き声が一切しない。

パオンのパの字も聴こえず、もしやお昼寝中か?と不安がよぎる。

 

象はいないけど象だらけの象山景区

 

さらには木製の看板が現れ、登山しようぜ!的な一文が飛び込んでくる。

そこには心臓病・高血圧等の記載がされており、何が始まるのか不安がよぎる。

 

心臓病・高血圧という、結構な恐怖ワードたち。

そして看板の左を見ると、その答えはすぐに現れた。

 

象山景区の悶絶山登り

 

激☆急勾配。

 

目の前に現れた、悶絶必死の石の階段達。

先ほどの注意書きは、心臓病・高血圧の方はやめてね!的な意味だったのだろう。

 

さらには疑問が一つ、脳裏に浮かぶ。

もしやこの急勾配が意味するのは、ここがだということではないのか。

 

つまりこの象山とは、もしやただの山なのか。

もしかして象みたいな山だから象山とか、そんな狂ったジョークなのか。

 

もしそうだとしたら、私たちはどえらい勘違いをしている。

この山には象はおらず、ただただ疲弊する場所なのかもしれない。

 

象山景区の悶絶山登り

 

さらに私が散歩中の犬ならピクリとも動かなくなる、圧巻の傾斜

これは明日の筋肉痛の一つや二つ、覚悟しなければならないだろう。

 

私達は覚悟を決めて、石の階段をよじよじ登った。

少なくともこの先に絶景があるはず、そう思いながら。

 

これで絶景が待っていなかったら、いったい何の罰ゲームなのか。

ただ登るだけの山だとしたら、あまりに高額な入場料だ。

 

象山景区の悶絶山登り

 

しかし登れど登れど、そのゴールは見えてこない。

挙句には、後ろ向きで登ると楽だよ!という友人のアドバイスを思い出し、盛大にコケる始末である。

 

ただその途中に、やはり絶景は待っていた。

それは石の階段の中腹に開かれ、私たちの心にサクッと刺さった。

 

象山景区の悶絶山登り

 

桂林の街と、尖った山々のコントラスト。

疲れた体にグッとくる、素晴らしい光景だった。

 

桂林の山と街並み、一つ一つを見ることはあっても初めて一緒に拝見した。

自然と街並みの融合とは、大変に綺麗な光景なのだなぁ。ねこやま

 

象山景区の悶絶山登り

 

そう思ってふと周囲を見渡すと、地獄の続きが目に入る。

この象山は、まだまだ私たちに登って欲しいご様子だ。

 

私ともちこは少し休憩しつつ、心の準備を整える。

この石の階段を超えるには、体と心のOKサインが必要なのだ。

 

象山景区の悶絶山登り
象山景区の悶絶山登り

 

そして途中では、何やら凄そうな建築物に遭遇する。

まるでラピュタの空中庭園のような、緑の食い込んだ円形の塔だ。

 

普賢塔簡弁と書かれた、なんとも歴史を感じる建造物。

まったく意味が分からないため、その意味をもちこに尋ねてみる。

 

しかし今は訳したくないんじゃ!!という表情を受け、その疲労感を推察する。

確かに登るだけでも大変な今、謎の建築物の翻訳までしたくはないだろう。

 

山登りで美味しいコーラ

 

私たちはこの建物の近くに腰を下ろし、売店で買ったコーラを開封する。

懐かしい甘みが口に広がり、糖分でシャキッと元気を吹き返す。

 

しかし山登りとコーラとは、なぜここまで相性が良いのだろう。

1本10元(約170円)でも買ってしまう旨さに、思わずげっぷを禁じ得ない。

 

そしてスカッと爽快な気分になったら、残りの階段を目算する。

するともう目の前には、わずかな階段しか残っていなかった。

 

象山景区の悶絶山登り
象山景区の悶絶山登り

 

そしてなんとか辿り着いた、この山の頂

木々の間から見える、爽やかな桂林の街並み。

 

美しい…。

やはり山登りとは、最高のアトラクションだ。

 

確かにその光景は生い茂った緑に妨げられ、少し見づらい部分もある。

しかしそれでもなお、眼下に広がる桂林の街並みは見ごたえ抜群だ。

 

さらに今私は、昔の人と同じ光景を眺めることができているのか。

そう考えると妙に感慨深く、登ってきて良かった感が溢れてくる。

 

象山景区の悶絶山登り

 

しかしここで、一つの疑問が再燃する。

もしかしてこの象山のイベントは、これだけなのだろうか。

 

頂上の付近を散策しても、他に目新しい物は見つからない。

私たちが楽しみにしていたは、いったいどこで鳴いているのだろう。

 

そんなことを話していると、眼下に観光客の集団が見えた。

ひと際目立つその人混みで、皆が何やらパシャパシャ写真を撮っている。

 

その歓声は遠く離れたこの場所にも、楽しさと一緒に伝わってくる。

どうやらあの場所に、この象山の魅力が集結しているのだろう。

 

そう考えた私たちは、急いで階段を駆け下りた。

ここまで来て、象さんの一匹にも会わずに帰れるものか。

 

象山景区の悶絶山登り

 

帰りの道は意外とたやすく、軽快なステップで駆け下りる。

登りの10倍簡単なお仕事に、ちょっと競争とかやってしまう。

 

わあー!!と言いながら駆け下りると、私の筋肉が一斉に悲鳴を上げる。

ご主人、何してくれとんじゃ!と、大変にお怒りなご様子だ。

 

実は下りのほうが、筋肉に負担がかかる。

そんな筋肉あるあるを思い出しながら、私たちは最初の地点に舞い戻った。

 

象山景区の悶絶山登り

 

すると大きな川に突き当たり、優雅に釣りをしているお爺さんを発見する。

そしてその釣りテクは非常に素晴らしく、ひょいひょい魚を釣り上げている。

 

その頻度は非常に早く、周囲からも小さな歓声が上がっている。

まさに仙人と呼ぶにふさわしい、ナイスな景観だ。

 

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巨大な光景に目を奪われる象山

 

さらにふと目の前を見ると、先ほどの人混みに遭遇する。

どうやらこの河口の近くに、何かBIGなアトラクションがあるようだ。

 

巨大な光景に目を奪われる象山

 

周囲の人々が一様にスマホを構え、パシャパシャ写真を撮影している。

老若男女の目線が集結するその先には、いったい何があるのだろう。

 

ワクワクしながら駆け寄ると、そこには巨大な人混みが集結していた。

そして同時に、その比較にならぬほど巨大な光景も現れた。

 

巨大な光景に目を奪われる象山

 

象山。

これぞこの公園最大の見どころである、一番の景観だ。 

 

巨大な岩山にぽっかりと空いた、巨大な空洞。

まるで鼻のように弯曲した岩肌は、まさに巨大な象

 

そんな説明をパンフレットで確認し、その象らしさを確認する。

なるほど、確かに象に見えるような気もしないこともないような気がする。

 

巨大な光景に目を奪われる象山

 

しかし正面から見ると、その象らしさはハッキリと浮かび上がった。

確かにこのアングルから見れば、大きな象にそっくりだ。

 

それはまるで、ワンピースに出てくる巨大な象の島

ぽっかりと中央に空いた穴が、またいい味をお出しになられている。

 

確かに素晴らしい、これは圧巻の見ごたえである。

お子様連れのご夫婦も、子供にほら象さんだよ!的なことをお話になっている。

 

しかし同時に、これで一人70元(約1190円※象山のみ)なのかとふと思う。

お昼の絶品米粉を、この象は18杯も食べてしまう計算である。

 

なかなかバランスが見えてこない、この国の金銭バランス。

安い物と高い物の価格差が、べらぼうに乖離しているではないか。

 

象山景区のお土産売り場

 

そんな面白さに触れながら、周囲の売店にも目を移す。

さすがは観光地、この象山景区にも沢山のお土産屋さんが存在した。

 

するとそこには、象をごり押しするお土産が沢山売られていた。

まさに象好きにはたまらない、凄まじい品ぞろえである。 

 

象山景区のお土産売り場

 

さらには郵便ポストまで、可愛いらしい象でデザインされている。

ここまで徹底して象で攻められたら、夢でも象を見てしまいそうだ。

 

しかしそのおちょぼ口では、ハガキは1枚しか入らないのではないか。

年賀状シーズンなどには、投函するだけで日が暮れそうなデザインである。

 

さらにこの暑さに耐え切れず、近くの売店もごそごそ物色する。

ここからは冷たいアイスをくわえながら、少し散歩タイムに突入しよう。

 

象山景区のお土産売り場

 

そう思って購入したのが、この小豆バー(約10元)。

ひんやり冷たく甘みも凝縮され、教科書通りの美味しさだ。

 

しかしその屈強さは、世界共通なのだろうか。

日本の小豆バーと同様に、岩をも穿つ驚異の硬さだ。

 

もしかしてこれもまた、象の鼻の強靭さをイメージしているのだろうか。

そんなことを考えながら、なんとか口の温度で融解する。

 

象山景区のお土産売り場

 

そして周囲を見渡すと、この公園の広大さに驚かされる。

どうやらこの象山、まだまだ私たちを楽しませてくれそうだ。

 

そして周囲では、うだる暑さに呼応するように川面に光が反射している。

ただそよぐ風は非常に心地良く、絶好のお散歩日和だ。

 

そしてアイスを舐めながら、先ほど頂いたパンフレットに目を通す。

するとどうやら、次のスポットは無茶苦茶に凄まじいらしい。

 

 

その名は、七星公園鍾乳洞

 

北斗神拳の伝承者が住んでいそうな、グッとくるネーミング。

そしてこの豪奢な名前の公園こそ、私の記憶に深く残る場所となった。

 

口ではご説明が難しい、その圧巻のカラーリング

ぜひ皆様にもご共有させていただきたい、数々の芸術品

 

そんな場所が待っていることも知らず、私たちはのんびりアイスを舐めていた。

やっぱり象には見えないかもね、とお話をしながら。

 

中国旅行記12に続く~ 

 

魅惑のアジアにちょっと出かけませんか?