ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記⑬ 驚きが加速する、七星公園鍾乳洞と芸術と動物。

七星公園鍾乳洞と芸術と動物

 

脳に沁み込む、極彩色

 

鍾乳洞に溢れるこの国の個性が、私たちを楽しませる。

そして桂林の夜もまた、観光者の心と胃袋を包み込む。

 

あとどれだけ滞在できるか、寂しさが押し寄せる旅後半

ただこの国は、その悲しみを塗り消す美しさに溢れていた。

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記

皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せだ。

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

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色彩がこだまする七星鍾乳洞

色彩がこだまする七星鍾乳洞

 

商売っ気のない売店を凝視していると、再度ライトが消灯する。

同時に鍾乳洞もライトアップされ、極彩色ツアーが再開した。

 

その色合いは相変わらず個性的で、クーピーのような艶やかさだ。

しかし先ほどの売店の方は、どうやって家計を支えているのだろう。

 

そんな心配をしていると、再度案内人の方がマイクを握る。

そしてこちらをご覧ください的に、一つの岸壁が指差された。

 

色彩がこだまする七星鍾乳洞

 

そこには天井から伸びる、巨大な鍾乳つらら

そのいずれも非常に巨大で、何年物なのかと見つめてしまう。

 

すると案内人の方が、これなんでしょねクイズを投げかけてくる。

どうやらこの尖った鍾乳石は、何かを表しているらしい。

 

しかし横から見ても下から見ても、何かに見えそうで何にも見えない

私の想像力が足りない可能性が激高だが、なかなかの難問だ。

 

豚の形をした鍾乳石

 

そして発表される、みんな大好き鍾乳石クイズの答え。

その答えはどうやら、逆さまの豚との事だった。

 

確かにそういわれれば、すごく逆さまの豚である。

あぁもうなんだか、逆さまの豚以外の何物でもない。

 

しかし中国人の発想とは、なんと豊かで柔軟なのだろう。

マシュマロかな?と甘味を答えそうになった私を、どうぞお許し頂きたい。

 

様々な形をした鍾乳石

 

そしてその他にも、あらゆる石が動物や人物に見えてくる。

こうやって何に見える?とキャッキャできるのも、この公園の楽しさである。

 

時に見るべき石はライトアップされ、案内人がクイズを出す。

その繰り返しに没頭していると、30分など矢の如しだった。

 

七星鍾乳洞の賢者の壁画

 

そして飛び出す、超絶石壁

一瞬ディズニーの装飾品かと見まがう、まさかの自然物だ。

 

まるで賢者が崖を登っているような、キリストが懺悔をしているような。

それは自然物とは到底思えない、一つの絵画のようだった。

 

入り口の木製の龍といい、この鍾乳洞の絵画といい。

この国が生み出す自然造形の美しさには、心から震えてしまう。

 

もし桂林にお越しになる機会があれば、米粉と鍾乳洞はおすすめしたい。

なんなら鍾乳洞のツアーを楽しみながら、右手で米粉を食べたいものである。

 

水から伸びる鍾乳石

 

そしてさらに奥に進むと、水から伸びる鍾乳石に迎えられる。

そしてその泉のようなデザインも、鮮やかなライトで彩られている。

 

その広さは2DK程もあり、涼しげな水の香りが立ち込める。

水面に反射するライトも美しく、カメラの連打が止まらない。

 

鍾乳洞での記念写真

 

私たちも記念写真を撮影し、それぞれが個別に前に立つ。

自撮りで相方と一緒に映れない点が、私のスマホの限界なのだろう。

 

しかし過去最強の逆光に見舞われ、相方もちこの顔面も視認不可。

もはや宮崎あおいと旅行したと言い張っても、誰も否定できないだろう。

 

 

すると背後から中国語が聞こえ、振り返ると二人の夫婦が立っていた。

そして一緒に撮ってあげるよ!と微笑むと、NIKONのカメラを構えてくれた。

 

恐らく数十万円はするだろう高級カメラで、どうやら私達を撮ってくれるらしい。

やはりこの国の人々は、とことん優しさで作られているようだ。

 

そして笑顔でパシャリと撮ると、繰り返し10枚近く撮り直してくれる。

どうやらこの逆光が、彼のカメラ魂に火をつけたようだ。

 

もう一枚!もう一枚!と何度もカメラを構え、最高の一枚を狙ってくれる。

それはまるで、孫の運動会を激写するカメラ好きの祖父のようだった。

 

最後には満足な写真が撮れたらしく、彼は親指を立ててにっこり微笑んだ。

見知らぬ外国人にここまでしてくれるとは、何と天晴な優しさだろう。

 

真っ赤にライトアップされた鍾乳石

 

そして彼らと先頭集団に追いつくと、またこれ何でしょクイズが過熱していた。

そこにはまるで溶岩のような、真っ赤にライトアップされた鍾乳石がそびえていた。

 

鮮やかな朱色に、それを包み込む蒼色のデザイン。

真っ暗な洞窟で拝見すると、まるで海底のような美しさである。

 

 

 しかしふとここで、大人的な疑問が湧き起こる。

 それは真っ赤に照らせば、全部溶岩に見えるのではという嫌らしい疑問だった。

 

もちろん鍾乳石の構造も、非常に美しいデザインである。

しかしこの極彩色に包めば、なんにでも見えてしまう可能性はないだろうか。

 

もしこのライトを消しても、本当に溶岩に見えるのか…。

もしかして溶岩の様に見えるのは、全部ライトのおかげ…。(ごにょごにょ)

 

いやいや、私は何を大人の嫌な部分を出しているのか。

そんな風に何でも疑っちゃう感じ、良くないぞ。

 

まぁー!わほー!!と感動する、素直な周囲の中国人観光客たち。

私は是非とも、彼らの純粋さを見習うべきだ。

 

そんな小さな反省をし、私ともちこは案内人様の後を続いた。

もう変なかんぐりはしないよう、自分自身を律しながら。

 

極彩色に包まれた巨大岩

 

すると行く手には、再度極彩色に包まれた巨大岩が現れる。

それは何か動物を表しているらしいのだが、残念ながら聞き逃してしまった。

 

ふむふむ。

恐らくこれは、巨大なカバかな?

 

そんな純粋な会話をもちことしながら、純粋な観察に徹していた。

『もしライトを消したら…』そんな嫌らしい自分を押し殺しながら。

 

一層巨大な鍾乳石
一層巨大な鍾乳石

 

さらに奥に行くと、清涼感のある水の音が響いてきた。

どうやら鍾乳洞の旅も終盤になり、地上近くに近づいたようだ。

 

さらにその水流のおかげで、鍾乳石のサイズも一層巨大になる。

まるで土系のモンスターのような、生命すら感じるビジュアルだ。

 

その表面は非常に艶めかしく、水分による研磨の精度を思い知る。

数千年もの年月は、これほどまで心を奪う自然物を作り上げるのか。

 

紫色の鍾乳石
紫色の鍾乳石

 

さらには天に上る女性をイメージする、紫色の鍾乳石が迎えてくれる。

それはまさに紅白の小林幸子を連想させる、極彩の天女だった。

 

しかしこれも、もしかして紫色にライトアップしているから…。

そう見えるだけで…。ごにょごにょ…。

 

次第にツッコみたいゲージが蓄積し、思わず声に出しそうになる。

私の我慢も限界を迎え、あと一押しされたらツッコんでしまいそうだ。

 

そしてその堰を崩壊させる、一つの鍾乳石

それはもはや、私の我慢の限界を突破させるデザインだった。

 

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それがこちらの、孔雀の鍾乳石

これ孔雀に見えませんか?と、案内人も大変ノリノリだ。

 

原型なくなっちゃったよ!

思わずそう叫んでしまう、圧巻のライトアップ。

 

大変申し訳ないが、これは完全にこじつけとしか思えない。

何故なら孔雀と言い張る元の鍾乳石すら、まったく目視できないのだ。

 

これはもはや、照明の暴力ではないのか。

ライトアップを担当された方は、鍾乳石の気持ちを考えたことがあるのだろうか。

 

相方と笑いそうになりながら、何とか鍾乳洞ツアーを継続する。

しかし中国の観光客様は、とても純粋に孔雀だわぁ!と褒め讃えていた。

 

鍾乳洞そのものの美しさ

 

すると私たちの気持ちに気付いたのか、ライトがいきなり原色に戻る。

それは考古学博物館の様に、鍾乳洞そのものの美しさを表してくれた。

 

岩々の濃淡がはっきり見え、陰影が長い歴史を表現する。

巨大な石壁が作り出すデザインは、立ちすくんでしまう程だった。

 

龍の尾と顎の鍾乳石
龍の尾と顎の鍾乳石

 

さらには龍の尾と顎を表現した、切り立った鍾乳石が登場する。

それは本当に化石の一部が露出したような、驚異のリアル質感だった。

 

すばらしい。

もはや龍にしか見えない造形に、自然の努力を垣間見る瞬間だった。

 

 

そしてさらに私たちは広い場所に抜け、観光客が一度に集められた。

どうやらここから、何かの写真会が開催されるようだ。

 

撮影する方は近くに来てくれと尋ねられ、私たちも思わず覗き込む。

しかし一体、この鍾乳洞で何を撮影するというのだろう。

 

七星鍾乳洞での記念撮影

 

これである。

どうやらここで、この格好で写真を撮ろうという催しのようである。

 

いやいやいやいや。

正直、これは結構なメンタルが必要ではないか。

 

なぜここにきて、孫悟空の格好をする必要があるのだ。

孫悟空の実家は鍾乳洞とか、そんなお話も聞いたこともない。

 

七星鍾乳洞での記念撮影

 

どうやらこの場所で、各自がパシャリと写真を撮っていただくらしい。

勿論写真は無料ではなく、それなりのお金が必要となる。

 

しかし周囲の中国人たちは、やはりノリノリで参加していた。

おじいちゃんもおばあちゃんも、同じポーズで一点を見つめている。

(※服装はそのままだった)

 

あぁこの国の方々は、本当に素直で純粋なのだな。

一瞬で列の最後部に隠れた私たちは、そんな反省の念に包まれた。

 

そして写真撮影の終了と共に、ツアーにも終わりが訪れた。

遠くには入り口の明かりが見え、皆がその方向に進んでいった。

 

鍾乳洞の出口

 

しかし終わりが近づいても、その岩肌に見入ってしまう。

地上付近になるとが広がり、その光景が大変に美しい。

 

鍾乳洞の出口
鍾乳洞の出口

 

岩肌に密集する、命を感じる緑の小葉。

地下から地上に上がると、その自然の色合いを思い出す。

 

何千年も地上と隔離された、鍾乳洞の静かな美しさ。

この苔とのコントラストで、より地下と地上の差が際立って見えた。

 

鍾乳洞のお土産と芸術品

鍾乳洞のお土産と芸術品
鍾乳洞のお土産と芸術品

 

そして光に吸い寄せられて地上に戻ると、そこにも売店が待ち構えていた。

そこでは鍾乳洞内の売店と違い、商魂逞しい店員さんに声をかけられる。

 

恐らく鍾乳洞の石なのだろう、真っ黒な石

それが何やら、特別な効能が描かれて販売されている。

 

それをもう、凄い効果あるから!

もうなんか凄いから!と、猛烈に購入を薦めてくる。

 

凄く欲しい。

 

実は幼少期から、こういった石系への欲望耐性が極端に低い。

何かすごそうという理由で、パカパカお小遣いを使ってしまうタイプである。

 

そして『金運』『恋愛運』『仕事運』、あらゆる効能の石が並んでいる。

一体どうやってその違いを判断したか問い詰めたいが、とにかく凄そうだ。

 

 

ここはひとつ、記念として2つばかり買っておこうか。

そんな雰囲気を出してもちこを見ると、(-_-) 的な表情をしていた。 

 

これから残り一週間、どれだけ散財するのか不明である。

にもかかわらず、ここで荷物にもなる重い石を購入する馬鹿がいるだろうか。

 

そう言いたげな表情を察し、その場をそそくさと後にする。

しかし別効能を謳う石が、全部同じに見えるのは気のせいだろうか。

 

鍾乳洞のお土産と芸術品
鍾乳洞のお土産と芸術品

 

そして七星公園の内部に戻る道でも、売店は点在した。

どうやらこの公園では、様々な芸術が展示されているようだ。

 

筆絵から彫刻、そして版画水彩画まで。

その全てが見入るほどに美しく、観光客の足をピタッと止める。

 

まだ時間にも余裕があったため、私たちもゆっくりそれらを拝見した。

中には決して手が出せない芸術もあったが、それでもじっくり見せて頂いた。

 

七星公園内の遊歩道
七星公園内の遊歩道

 

そして公園内の遊歩道には、アスレチック的な遊戯公園があった。

そのサイズはサスケ並みに広大で、無茶苦茶に入り組んでいた。

 

その難易度は非常に高く、ロープだけで上空3mを闊歩する遊具も発見する。

もし私が小学生だったら、確実に上空でギャン泣きする恐怖の構造だ。

 

しかし周囲には人っ子一人見つからず、まるで過疎化した村のようである。

さらには入り口にビニールテープも貼られており、立ち入り禁止感が半端ない。

 

この恐怖の危険度で、子供が一人もおらず、立ち入り禁止のビニールテープ…。

3つの点が線で結ばれ、思わず公園に向かい合掌してしまう。

 

七星公園冒険村

 

そして入り口には冒険村と書かれており、やはり運動するための公園らしい。

ただやはりその周囲にも人はおらず、少し怖い印象を受けてしまう。

 

さらに周囲に構えられた木の柵には、お馴染みキャラが描かれている。

その種類は非常に豊富で、ドラ〇もんからピ〇チュウまで取り揃えられている。

 

なるほど。

そういうことだったのか。

 

つまりこれらの人気キャラの版権で、沢山お金を使ってしまったのか。

確かに天下のミ〇キー先生もいるのだから、それは赤字になっても仕方がない。

 

過疎っている理由が分かり、ほっと胸をなでおろす。

何かこの場所で、よからぬ事故でもあったのかと思ってしまった。

 

そんなことを話しながら歩いていると、ふと背後から声をかけられる。

そして振り返ると、そこには先ほどの彼らが手を振っていた。

 

優しさがすんごい、中国人の方々

優しさがすんごい、中国人の方々

 

鍾乳洞の中で、私たちの写真を撮ってくれた中国のご夫婦

彼らはなんとも優しいことに、私たちの後を追いかけてくれたのだ。

 

そして写真を送るからWECHAT※教えて!と、尋ねてくれた。

たったそれだけのために、どうやら私たちを探してくれていたらしい。

※中国・台湾圏で人気のLINE的な連絡手段

 

私たちも駆け寄り、もちこがそのIDをお伝えする。

現像するまで待っててね!と、大変にこやかな笑顔である。

 

そしてIDをお伝えすると、彼らがもちこに尋ねてくる。

君は『西島』って名前なのか?と。

 

 

( ゚Д゚)? 

西島?

 

ちなみにもちこの名前は、西島ではない。

一体、どこからそんな名前が出てきたのか?

 

そう考えていたら、相方もちこが笑い始める。

どうやらAAAのNISSYへの愛が蓄積し、名前を西島にしていたらしい。

 

確かに初対面の人にとって、もちこは西島以外の何物でもない。

何故なら待ち受けには、西島という名前と彼の写真が貼られていたから。

 

そして私たちが結婚しているものだと思った彼らは、私を西島だと思っている。

しかし待ち受け写真との顔面偏差値には大きな差があり、大変困惑している。

 

私も思わず笑いながら、その真実を説明する。

すると彼らは『君もイケてるね!』と、社交辞令をプレゼントしてくれた。

 

…優しい。

 

自然と動物の溢れる七星公園

 

そして彼らと別れを告げ、私たちは公園の散策をした。

公園内には他にも展示物が多数あり、流石は世界遺産の街だと実感する。

 

七星公園の駱駝岩

 

まるでラクダの形をした、大きな駱駝岩

顔の後ろに二つ並ぶコブは、なんとも座り心地がよさそうだった。

 

七星公園の石像

 

さらには昼から酒を酌みかわす、偉人の石像

思わず乾杯をしてしまうそのオーラから、結構位の高い人だと推察する。

 

七星公園のクライミング

 

そしてさらには、岸壁に取り付けられた石の取っ手

この公園には、まさかのクライミングまで用意されていた。

 

しかしそのなんともワイルドな仕様に、思わず恐怖を感じてしまう。

目を離したスキにお子様が登った場合、下で根性でキャッチする必要があるだろう。

 

いやぁ、面白い。

この中国という国は、何と面白いのだろう。

 

文化が違うだけで、これほどまで興味を惹かれるとは思わなかった。

まるで幼稚園児になった気分に包まれ、思わずテンションが上がってしまう。

 

七星公園の野生の猿

 

そしてさらに進むと、何やら物騒な看板が飛び出してくる。

それは野猿注意!的な内容の、かなり痛々しいデザインだった。

 

どうやらこの七星公園には、多数のヤンキー野猿が出没するらしい。

そして多くの観光客が、彼らに食べ物をカツアゲされる危険があるらしい。

 

七星公園の野生の猿

 

このお顔である。

 

この口におにぎりを放り込め!と言わんばかりの、恐怖の表情。

もしこんな顔をされたら、もうお財布すら渡してしまいそうだ。

 

確かに周囲を見渡すと、先ほどからお猿がチョコチョコついてくる。

これはもしかして、私たちもカツアゲされちゃう感じだろうか。

 

周囲に存分に警戒しながら、少し速足で野猿ゾーンを突破する。

中には猛烈にご飯をねだられている、観光客集団もいらっしゃった。

 

やはり自然が売りの公園だからこそ、その分注意も必要だ。

私たちはリュックの紐をしっかりと締め、七星公園の出口に小走りした。

 

七星公園の木に描かれた動物

 

ただ、こんなのんきな子もいる。

まるで『どんぐりくれ』と言いたげな、ビーバー系のかわいこちゃんだ。

 

このように、この公園の木の幹には様々な動物が描かれている。

そしてその全てが非常に可愛く、描き手のセンスが爆発している。

 

そんな動物たちに見送られながら、私たちは出口を目指した。

もう既に時刻も夕方を迎え、夕ご飯にも丁度良い時間帯である。

 

桂林の夜の街並み

 

そして出口に辿り着くと、周囲は既に暗くなり始めている。

これは少し、移動を急いだほうが良いかもしれない。

 

何故なら私たちは、自転車での移動なのだ。

そのため少し遠くに停めた自転車まで、タクシーで向かうことにした。

 

桂林の夜の街並み

 

タクシーはすぐにつかまり、陽気な運転手さんに行き先を伝える。

近場だったため断られる可能性も危惧していたが、陽気な笑顔に安心する。

 

車内には中国のラジオが流れ、晩御飯時の雰囲気を感じる。

このほっこりする夕暮れな感じは、日本も中国も同じだと実感した。

 

桂林の夜の街並み

 

そして愛車の元に舞い戻り、タクシーの運転手さんと別れを告げる。

降りた瞬間の風は冷たく、鞄からウルトラダウンを二人分取り出す。

 

あぁこの中国にも、寒い冬が来るのだなぁ。

そんなことを思いながら、丁度良い時期に訪中できたことに感謝する。

 

桂林の夜の街並み

 

街は涼しげな空気に包まれ、人々が家路を急いでいる。

周囲も暖色のライトに変化し、桂林の夜の訪れを目で確認する。

 

さぁこれから、美味しい晩御飯にしよう。

そして明日は、ついに最高の街に向かう日だ。

 

世界一美しい古城と呼ばれる、鳳凰古城

その記憶に沁み込む美しさは、人生観を変える力を持っている。

 

この旅で最も訪れたかった、決して忘れられぬ魅惑の街。

遂に明日、その街を訪れることができるのだ。

 

そうと決まったら、本日はお祝いだ。

今宵は美味しいご飯を食べ、より幸せな気分で下準備しよう。

 

そう考えて私たちは、自転車にまたがった。

市内への道路は混雑していたが、それでも心は晴れやかだった。

 

中国旅行記14に続く~ 

 

魅惑のアジアにちょっと出かけませんか?