ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

旅行記20 全てに感謝したい湿布探しと夜の沱江川くだり

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本当に通じない。

 

少しくらい意思疎通できると思っていた、自分が間違っていた。

良く考えればこの中国の奥地で、日本語が通じるわけもない。

 

相方もちこの捻挫を治すべく、現地の薬局で湿布を購入する。

しかしその難題は、中国語を話せない私にとってまさに試練だった。

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記

皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せです!

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

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全てに感謝したい鳳凰湿布探し

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薬局がない。

 

どこを見渡しても、どんな小道に入ってみても。

湿布が売られているような薬局が、全く見当たらない。

 

やはり私が探すのは、薬局という看板ではないのだろうか。

もしかして漢方とか、そういった名前の看板を探すべきだろうか。

 

中国語の高い壁を感じ、この湿布捜索作戦の難しさを理解する。

しかし早くしなければ、相方もちこの足はもっとパンパンになるかもしれない。

 

そう思いつつ鳳凰市街地を走っていると、一軒のお店を発見する。

それはどうやら雑貨店らしく、もしや!と可能性を信じて入店する。

 

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沢山の人々で込み合う、雑貨店の店内。

タオルやブラシ、お菓子やタバコまで、あらゆる商品が取り揃えられている。

 

まずとりあえずは、店長さんに尋ねてみよう。

私はお客さんと談話している、レジ横の女性店長さんに話しかけた。

 

もちろん中国語は使えないため、英語と日本語のミックスで。

もしどちらかの単語に反応してくれれば、このミッションはもはや楽勝だ。

 

日本語話せますか?

 

そう尋ねた瞬間、夕方の悪夢がフラッシュバックする。

もしこの女性店長様が、日本にあまり良い印象をお持ちでなかったらどうしよう。

 

しかし今は、湿布を購入することが最優先だ。

もし日本人かよ!と嫌がられたら、別の場所で英語で尋ねれば良いだけだ。

 

ただ実際に尋ねると、店長さんは (*‘∀‘)?と和やかな表情である。

それと同時に、日本語は全く使えないことが判明する。

 

 

そして次はCan you speak English?

こちらも中学の教科書(sunshine)で、岡久美が頻繁に使う決まり文句である。

 

すると再度 (;´・ω・)?という表情をされ、完全に言語が封印される。

もう言葉は一切役に立たず、私の表現力だけが頼みの綱である。

 

どうやれば、自分が湿布を探していることを理解してもらえるのだ。

なぜ私は出発前に、相方もちこに湿布の中国語を聞いてこなかったのだろう。

 

 

もはや人類の叡智である言語を捨て、身振り手振りで説明する。

まず最初は捻挫を表現するため、目の前でコケるアクションをしてみた。

 

な、なんだこの狂った日本人は!

まさにそんな表情で店主は笑い始め、周囲からは子供達も集まってくる。

 

私の渾身のアクションも全く通じず、次に足首を曲げたりしてみる。

そしてここに貼るものなーんだ?的に首を傾げ、その回答を引き出そうとしてみる。

 

もう子供たちはキャッキャと喜び、笑い転げている。

さらにこいつは何がしたいんだと、周囲のお客も唖然としている。

 

 

これはまずい。

 

びっくりするほど伝わらない。

湿布という単語を伝えるだけで、こんなにも辱めを受けなければならないのか。

 

本当に約20分、粘りに粘っても全然伝わらない。

もしや!と紙に湿布と書いても、店長さんは全く理解できないご様子だった。

 

かなりの絶望感に包まれ、それでもなおお店の棚から商品を探してみる。

すると何やら、カウンターにそれっぽい逸品を発見した。

 

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氷爽〇涼。

 

おおこれは、何だか冷たさそうな商品である。

もしかして湿布ではないが、湿布的な役割をしてくれはしないだろうか。

 

しかしそれを店長さんに尋ねると、走った後に額を拭く身振りをしてくれた。

どうやらこれは制汗的な商品らしく、英語でもskin care wipesと書かれていた。

 

いくら身振り手振りを重ねても、一向に伝わらない。

もう子供達も次のクイズ出してくれ!と、変な時間になってしまった。

 

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神に感謝する幸福な出会い

 

私は諦めて、他のお店を探すことにした。

もし偶然薬局を見つけられれば、商品棚から湿布も探せるだろう。

 

そう考えて店長と子供に一礼をし、再度大通りを探し始めた。

ただ子供たちも手を振ってくれ、気持ちはすこぶる前向きである。

 

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しかし気持ちは焦り、なぜかこんな意味のない通りの写真まで撮影してしまう。

なにやら当時の焦燥感が、この一枚に集約されている気がする。

 

ただこの時の事を、私は鮮明に覚えている。

それは大通りの角を曲がった時、そんな瞬間だった。

 

多数の中国語が溢れかえる、鳳凰の夜の街の喧騒。

その中に何やら耳慣れた、それでいて懐かしい言語が飛び込んできた。

 

 

じゃあ高橋さんかな?

 

 

…日本語?

この中国の奥地で、日本語が聞こえる!?

 

一瞬我が耳を疑ったが、どう考えても日本語である。

これほどハッキリと耳にしたのだから、啤酒の飲み過ぎではないはずだ。

 

この鳳凰で一度も遭遇しなかった日本人が、この通りのどこかにいる。

そしてそれは、私に声が届くほどの至近距離にいらっしゃる。

 

私は夢中で通りを見渡し、そして日本語の発信源を突き止める。

するとそこには、何とも神の助けの様な人々が集っていた。

 

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日本人観光客の方々。

 

この鳳凰では本当に確率の低い、まさかの団体の日本人旅行の方々。

私の両親くらいの年の人々が、この鳳凰を仲良くご旅行されていたのだ。

 

本当に助かった…。

心の底からそう感じ、何の迷いもなく話しかける。

 

すみません!もしかして日本人の方ですか!と。

失礼だとは存じますが、中国語を話せる方はいらっしゃいますか!と。

 

すると彼らも大変驚いた様子で、私の心配をしてくれた。

私はかなり困窮した顔だったらしく、大丈夫!?と優しく声をかけてくれる。

 

どうやら彼らは、日本から来た団体の観光客様。

この鳳凰を皆で仲良く、ツアーで旅されているらしい。

 

私は自分の用事を思い出し、再度中国語を話せる方を捜索した。

ここは何としてでも、湿布の中国語を突き止めなければならない。

 

するとその団体様の中の一人の男性が、ああそれなら!と声を上げる。

そして団体の先頭に向かって、突如走り出した。

 

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オンさ~ん!!

 

高身長の一人のお洒落な男性が、マッハで前方に走り始める。

どうやら先頭にいるオンさん(仮名)と言われる方が、ツアーのガイド様らしい。

 

中国人ガイドであるオンさんならば、きっと湿布の中国語が分かるはず。

そう思い立った一人の男性が、優しくも私のために走り出してくれた。

 

ちなみに左のピンクのズボンの女の子は、先ほど私を爆笑してくれたお店の子だ。

通りすがりに手を振ってくれ、同時になにやってるんだろ?と興味津々だ。

 

そして走り出した男性に追い突き、そこでオンさんという女性ガイドさんと対面する。

彼女は中国人のガイドさんで、慌てる私にどしたの!と日本語で尋ねてくれる。

 

そこでここまでの事情を説明すると、彼女は快く湿布の中国語を教えてくれた。

さらにカバンから紙とペンを取り出し、丁寧な文字でスラスラと書いてくれた。 

 

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胶布。

 

ちょっと惜しい。

湿布ではなく、胶布である。

 

もしかして、私の湿布詮索は良い感じのところまでは行っていたのか。

あのジェスチャーと湿布の文字で、もしや胶布かな?とか思ってくれていたのかもしれない。

 

私はサンキュー!となぜか英語でお礼を告げ、団体の方々にも深いお礼を申し上げた。

本当にありがとうございます。これで私の相方も助かりますと。(重い)

 

すると皆様も『時間があれば一緒に行ってあげるのにねぇ…』と気にかけてくれる。

いやいや皆様の楽しい団体旅行を、こんな若造が邪魔をして誠に申し訳ない。

 

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リベンジを達成する鳳凰湿布探し

 

私は何度もお礼を告げ、先ほどのお店に再度猛ダッシュする。

答えを見つけてきたぞ!と、結構なテンションで。

 

すると子供たちもまたあいつだ!と、再度路地から集まってくる。

しかし残念坊やたち、もうお遊びの時間は終わりなんだ。

 

私は先ほどのメモを女性店長に差し出し、その所在を尋ねてみる。

すると彼女は、ああこれだったのか!と何度も頷いてくれた。

 

そして私を大通りに連れていき、反対車線の一軒のお店を指さしてくれる。

どうやらそこが、私の求めていた湿布を取り扱う薬局との事だった。

 

※本来はそのお店も撮影するべきだったのですが、本当に焦っていて未撮影。

 そのため皆様のイメージで、良い感じの薬局をご想像いただければ幸いです。

 

 

急いでお店に入店すると、店内には薬剤師と一人の老人がいらっしゃる。

どうやらお店の店員さんと、常連さんが一緒にお茶を飲んでいるらしい。

 

私は先ほどのメモを手渡し、中国語が離せないことをアピールする。

するとお茶を飲んでいる老人が、りーべん?(日本人?)と尋ねてくる。

 

ここはもう隠しても仕方がないと思い、YESと返答する。

するとその老人は意外にも、にこやかな笑顔で教えてくれた。

 

中国ノ薬ハ、ヨク効クヨ。

 

 

( ゚Д゚)!!

…日本語!!

 

まさかこんなところに、日本語の話せる方がいらっしゃるとは。

ご年配の方の中には、日本語に精通された方がいるというのは真実だったのか。

 

私は心の底から驚き、そして安堵する。

ここまで来ればもう、ぼほ確実に湿布を手に入れられるだろう。

 

私はその老人の方に頭を下げ、通訳をお願いした。

すると彼女は快く、私の願いを中国語に変換してくれた。

 

そして薬剤師に連れられ、店の奥へと案内される。

そこでついに私は、念願の商品とご対面することができた。

 

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めっちゃ効きそうである。

 

トラとか吠えてるし、二頭もいるし、本場感がすさまじい。

パッケージのどこにも胶布とは書かれていないが、きっと医薬品なのだろう。

 

価格も約45元(約765円)と、なかなか良い感じのお値段である。

もしこれで効かなかったら、ある意味びっくりである。

 

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さらに裏面には、湿布であることを確信するイラストもついている。

これでこの商品が冷えピタである可能性もなくなり、ほっと一安心する。

 

 私が老人と薬剤師にお礼を伝えると、薬剤師が何やらもう一つ取り出してくれる。

どうやらさらにエクストラな商品もあるらしく、それもどうだ?と勧めているようだ。

 

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凄そうである。

 

もう良く分からないけれど、これも凄そうである。

これほど関節痛に効くよ!と一目で分かるイラストが、この世にあるだろうか。

 

こちらも約60元(約1.020円)と決してお安くはないが、即決で購入しよう。

隣で老人の方も『トテモキクヨ』と、教えてくれていることだし。

 

私は二つの商品を購入し、二人の中国人に強くお礼を申し上げる。

そして商品を小脇に抱え、その薬局を後にした。

 

ちなみにこの時の老人の『気ヲツケテネ』のお言葉が、心から嬉しかった。

この時は本当に焦っていたため、人の優しさが脳細胞まで叩き込まれそうだった。

 

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湿布の激効果と念願の鳳凰川下り

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そして帰りは鳳凰の大きな橋を通り、夜景の全容を撮影する。

その眼下にはもちこが待っているベンチも見え、大変美しい光景だ。

 

地上から眺める夜景とは一味違う、眩しく神々しい鳳凰の街並み。

あぁこの光景が見られたのも、一重に相方の捻挫のおかげかもしれない。

 

しかし捻挫が良くなっても、きっと彼女がこの高台に来るのは辛いだろう。

そう考えると私がここで、何枚か写真を撮っておくべきだ。

 

そう思いながら、暫く橋の上から写真を撮り続ける。

相方のためという大義名分を手に入れ、大変ご機嫌な時間だった。

 

 

するとその中の一枚に、何とも奇妙な光景が移り込む。

それは鳳凰の夜景にぽっかりと浮かぶ、オレンジの発光体だ。(写真左上)

 

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あれは、なんじゃろな。

一見すると山の上の建物のようだが、それにしては高すぎる。

 

この橋すら結構な高台に位置するため、それをさらに超えてくるのか。

もしかして幼少期からの念願だった、UFOなるものなのでは…。

 

私は橋の上で、ワクワクしながらスマホの画面を指で引き延ばす。

するとそこには、何とも微妙なオレンジ色の物体が浮かんでいた。

 

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 ……。

建物っぽい。

 

なにやら側面には、階段の様な構造が見える。

期待していたUFO感はあまりなく、これを未知の発光体というには強引すぎる。

 

いや良く見ると、龍の頭部に見えないこともない気がする。

でもいや…やっぱり…ただ山頂の塔のような建物なのでは…。

 

橋の上でそんな葛藤を繰り広げること、約3分

私ははっと我に返り、もちこの元に猛ダッシュする。

 

完全にこれは今じゃない作業であり、全く急ぎの案件でもない。

私の急務とは、この皆の優しさの結晶である湿布を届けることだ。

 

鳳凰の大橋を走って駆け抜け、小道を通って川沿いに降りる。

するとその近くのベンチには、右足パンパンマンが一人で座っていた。

 

 

私は早速もちこに買ってきた商品を渡し、まずはプシーと一噴霧する。

そして薬剤が沁み込んだタイミングで、上から追加で湿布を貼り付ける。

 

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ベンチに座って切れ切れの呼吸を整え、同時に川沿いの夜景を楽しむ。

昨日も十分に堪能したが、やはりこの光景は別格だ。

 

全ての建物がルール化されたように、煌びやかな電灯を吊るし。

そして川沿いから建物に向かい、照らし出すようにライトアップされている。

 

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さらに小さな石橋の下には、蒼色の光が差し込まれている。

ここだけなぜか洋風な雰囲気を持ち、背後とのギャップに萌え死にしそうだ。

 

これならどこに石橋があるのか、まさに一目瞭然。

こういった小さな配慮も、この鳳凰の人気の秘密なのかもしれない。

 

 

そんなことを考えながら、もちこに足の様子を尋ねてみる。

するとまだ少し傷むものの、先ほどとは全然感覚が違うとのことである。

 

流石は本場、即効性が違う。

中国ノ薬ハ、ヨク効クヨの老人の言葉は、誠の言い伝えだった。

 

そしてもちこは軽く飛び跳ね、その度にぎゃっ!と小さく叫ぶ。

なぜ痛いのが分かっているのに、飛び跳ねたりするのだろうか。

 

しかし先ほどより明らかに具合も良さそうで、ホッと一息安心する。

これなら少し時間が経てば、いつも通りの旅の散策ができそうだ。

 

 

するともちこは、予定通り川下りをしようと言い始める。

確かに座っているだけの船の上なら、捻挫も何も関係ない。

 

とりあえず船着き場まで辿り着けば、あとは船から鳳凰を眺めるだけ。

私はもちこの肩を掴み、大きめの石橋をゆっくりと渡っていった。

 

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そして根性で辿り着いた、川下りのチケット販売所

それは小さいが、鳳凰の雰囲気を損なわない全体が木造で出来た建物だった。

 

中には女性が受付におり、沢山の人々を一人でさばいている。

時に団体客様が訪れた場合、一気に忙しくなりそうな職場である。

 

そして外に張られた価格表を眺め、その相場を確認する。

きっと超観光地価格だろうと覚悟を決め、恐る恐る指差し確認する。

 

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往復一人80元。(約1.360円)

 

思ったよりお高くなく、平遥古城の入場料とそれほど相違ない。

ここは笑顔で購入し、魚と同じ目線で鳳凰の夜景を堪能しよう。(魚は水中だが)

 

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早速お金を取り出し、受付の女性に二枚お願いする。

すると私たちの日本語を聞き、彼女が訪ねてきた。

 

『 日本から来たの?

  日本って綺麗なの? 

 

思わぬ質問に少し迷いつつ、もちこが予定調和的な回答を返す。

いやまぁ綺麗だけど、この鳳凰の方が何倍も綺麗だよ』と。

 

するとどうやら彼女は東京に行きたいらしく、色々な質問を尋ねてくる。

人々の暮らし方、道端の綺麗さ、トイレの使い勝手などなどを。

 

そして同時に、中国のトイレ事情を嘆き始める。

なぜあれほど掃除がされておらず、衛生的でないのか…』と。

 

まぁ確かにこの国のトイレの衛生に関しては、少しだけ問題はあるかもしれない。

ただ東京に住んでいる私には、あまり街の清潔さを気に掛ける機会は多くない。

 

やはり住んでいると見えなくなるだけで、日本は世界でも綺麗な国なのだろう。

小さな感謝を忘れていたのかと、変なタイミングで複雑な気分になる。

 

 

本当に日本に憧れる。

 

そう言ってくれながら、受付の女性はお釣りとチケットを渡してくれた。

私としてはこの鳳凰に住みたいのだが、やはり人の感覚はそれぞれだ。

 

お互いの国に良さもあれば、住んでいると気になることも沢山ある。

なぜ山手線の全ホームに落下防止をつけないのだろう…など、数えればきりがない。

 

ただそう言った自国の良さを気付かせてくれるも、旅の魅力の一つなのかもしれない。

そんなことを考えつつ、私達は川下りの最前列を陣取った。

 

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どうやらここから5台の船が出発するらしく、木製の船たちが川面で揺れている。

まるでイカが釣れそうな提灯を備え、何とも風情がある趣だ。

 

さらに船には救命具も備えられ、落下もOK体制もバッチリである。

確かにこの暗闇で川に落ちれば、鯉の朝ご飯になってしまうに違いない。

 

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救命具はあまりハイセンスではないものの、言われた通りに装着する。

白人も黒人も、お爺ちゃんもお婆ちゃんも、みんな素直に装着している。

 

近くでは屈強な船乗りが装着を見守り、私の紐もぎゅっと引っ張ってくれる。

そしてOK!的に背中を叩き、私に乗船を促してくれた。

 

そして装着を終えた人々が一気に乗船し、木製の船が大きく傾く。

ひ、1人づつだよ!と船頭さんも慌てだし、人々の乗船順位を決め始める。

 

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そして船の目線からの鳳凰は、もう至極だった。

両サイドからの夜景に包まれながら、船で川の道をゆっくり通過するのか。

 

自分死んだんじゃ…と不謹慎な発言が飛び出るほど、何とも優艶な光景だ。

さらにもう既に20元くらい元を取った気がして、気分も最高潮である。

 

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そして振り返ると、もちこのテンションもやんごとない。

自身の捻挫を完全に忘れ、うおー!と謎の咆哮をあげている。

 

これは確かに、テンションがエラーを起こす経験だ。

周囲の観光客もそれぞれの言語で、凄い!イケてる!と大盛りあがりである。 

 

そして船乗りの方が人数を数え、何やらノートに記載している。

どうやら船の出発も近いらしく、船が大きく揺れ始める。

 

すると船頭さんが長い木棒で船着き場を押し、私たちの船が最初に動き出す。

一気に落ちてしまいそうなほど船も傾き、歓声と悲鳴が響き渡る。

 

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遂に出発だ。

 

これから約30分、この沱江を流れるように進んでくれるのか。

そう思うと同時にゆったりとした民謡が流れ始め、一気に船上の雰囲気が変化する。

 

まるで夢の中にいるような、幸福な30分間。

この記憶はきっと将来の孫にも、無理やり10回は聞かせよう。

 

高まる心を落ち着かせながら、川沿いの街並みを一望する。

昨晩と同じはずの街の光景は、平成の光景とは思えなかった。

 

何十年、何百年もの昔の街並みを眺めているような、そんな錯覚。

いや錯覚ではなく、実際にそうなのかもしれない。

 

 

そして同時に視界に飛び込んでくる、左上のオレンジの発光体

 やはり先ほどのアレはUFOではなく、何かの建物なのだろう。

 

もし本当にUFOなら、あまりにものんびり屋さんである。

みんなにめっちゃ見つかってるよ!と、ひと声かけてあげたいものだ。

 

中国旅行記21に続く~ 

 

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