ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記26 紹興の現代過去のコントラストと理想的な中国飲み

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紹興すごく良い。

 

ただ一日立ち寄るだけだったが、この街は想像以上に魅力的。時間を気にせず散策するには、今までの街で最適かもしれない。

 

終着点から二番目の、魯迅の故郷紹興。この街は全ての時間が、生活と共に柔らかく流れていた。 

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記。皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せです!

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

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紹興の街並みと現代と過去のコントラスト

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のんびり。

 

この4文字がこれほど似合う街は、他にないかもしれない。それほどこの紹興は、歩幅が自然と短くなる街並みである。

 

運河の流れに合わせるように、人々の生活もゆっくり流れる。路地には人々が椅子に座り、各々好きな時間を過ごされている。

 

キセルを吹かす方、隣人と話をする方、愛犬を撫で続ける方。紙麻雀、めんこ、見たこともないオセロなど、その過ごし方は無限である。

 

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さらには昔懐かしい、駄菓子屋も軒を連ねる。楽しかった幼少期をフラッシュバックさせる、最高にグッとくる光景だ。

 

年齢不詳のぬいぐるみに、今の子供も喜びそうなこまごまとした玩具。意外と現代の子供たちも、こういった類の玩具には目がないものだ。

 

軒先のお爺さんもお婆さんも、時折話しながら仄かに笑い合う。きっとこんな幸福な毎日を、もう何十年も過ごしてきたのだろう。

 

 

勝手にそんなノスタルジーに浸っていると、相方もちこの姿が見えない。カメラ片手に走り出した彼女は、一体どこで何をしているのだろう。

 

少し周囲を探すと、運河を撮りまくっている彼女を発見する。どうやらこの運河に猛烈な興味を抱いたらしく、舟に乗りたい!と連発している。

 

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あぁ確かにこの運河で船に乗れたなら、これ以上の想い出はないだろう。そういえば入り口付近に、運河を進む観光小船の写真も貼ってあった。

 

さらに話に聞く、現代と過去のコントラストもいまだ拝見していない。ここは一つ小舟に揺られながら、その今と過去の対比の光景を眺めさせていただこう。

 

そう思いながら周囲を探すが、乗り場らしき場所が見つからない。そもそもここに到着してから、一度も運河を進む船を見ていない気がする。

 

どこだどこだ。小舟どこだ。

 

早くしないと夕方になり、きっと乗れなくなってしまう。鳳凰の様に夜の川下りができれば良いが、この場所にはライトアップも何もない。

 

そんな焦りを持ちつつ、二人で手分けをして捜索する。道端で雑談するお婆ちゃん方も、何かお探しかい?といった、心配そうなご表情だ。

 

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あった。

 

これこそきっと、運河を進む小舟に違いない。想像以上に小さなフォルムだが、水面と同じ目線で進めるだろう構造で、間違いなく楽しい。

 

しかし周囲に人は全くおらず、船もカバー的なもので覆われている。まさか田舎の野菜ショップの様に、箱にお金を入れて乗るセルフサービス形式なのだろうか。

 

いや仮にそうだとしたら、超高確率で沈没する自信がある。相方と二人で乗り込み、出発直後に沈む姿を想像すると、笑うしかない自爆テロだ。

 

想像が膨らみ笑いそうになりながら、それでもチケット売り場的な場所を散策する。この小舟があるのだから、きっと近くにあるはずだ。

 

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もう終わりやで。

 

近くに寝そべるわんこに、そう言われた気がした。そして同時に、近くの看板で16時までとの表記を発見する。(2017年10月時点)

 

既に時刻は17時10分、残念ながら閉店ガラガラ。あともう少し早く到着していたら、きっと優雅な想い出が増えただろう。

 

うぎゃー!!と残念がる相方もちこをなだめつつ、私自身も相当に落ち込んでしまう。仕方がない、次は30年以上先の定年後にでも、のんびり揺られにお邪魔しよう。

 

そんなことを考えながら、もう一度運河に沿って散策する。きっと船から望める光景は、徒歩でも別の感動として目に焼き付けられるだろう。

 

 

そう考えながら歩いていると、おおおっ!と声の出る光景に遭遇する。どうやらこれこそ人々が素晴らしいと口にする、あの光景に違いない。

 

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現代と過去。

 

あぁ、そういうことだったのか。つまり過去の暮らしの背景に、巨大な都会が入り込むのか。

 

確かにこれは、この横断旅行で一度も遭遇したことがない。ありそうでなかった!と言い切れる、お菓子なら新製品として登録されそうな珍しさだ。

 

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過去の暮らしを壊さぬよう、そっとそびえる高層ビル。まるでパソコンのモニター画面のような、美しいコントラスト

 

これはすごい。何やら違和感を感じる光景で、遠近感が奪われる。

 

ただその光景は残念ながら、肉眼でこそ感じられる光景なのかもしれない。誠に申し訳ないが、このように写真にすると痛感するような印象はあまりない。

 

ただそれでもなお、写真を眺めると想いが巡る。この紹興が、如何に綺麗に発展したのかと。

 

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何百年も変わっていないだろう生活環境と、遠くにそびえる高層ビル。その対比を眺めていると、何やら不思議な気分になってくる。

 

次第に変化を遂げる街並みに併せ、この街の若者はどのような選択肢を取るのだろう。家業を継ぐもの、都会に出るもの、その選択肢は一つではないはずだ。

 

私自身も大学進学に併せて田舎から上京したため、その心境には共感する。ただそれでも帰るべき故郷があるというのは、この上なく幸せなことだ。

 

 

そんな勝手にノスタルジー2を展開していると、何だかお腹も減ってきた。そういえば朝もお昼も軽食で、本日はガツンと一発食べた記憶がない。

 

私たちは止まらぬシャッターを根性で止め、晩御飯の散策に繰り出した。きっとこの紹興では、紹興酒を片手に素敵飲みが展開できるだろう。

 

そう考えながら道を歩くと、何やら大きな人混みに迎えられる。どうやらここは繁華街らしく、襟元を引っ張られる興味の対象が山盛りだ。

 

ただあまり寄り道すると、胃袋が反乱を起こしてしまう。ここは一つ場所を選び、最も面白そうな場所にだけ突撃しよう。

 

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市場だ。

 

外から眺めるだけで魅力を感じる、複数の香りが集結する広大な場所。この場所を見つけた時、避けずには通れない引力に引っ張られてしまう。

 

現地の人々の生活を支える、広大な食料品店街。道幅は築地市場並みに広く、早朝はイーン!!!と様々な搬入車がすれ違っているのだろう。

 

30分だけ見せて!と相方もちこに告げると、長すぎるわと真顔で言われる。きっと彼女の空腹感も、耐え切れないほど空っぽなのだろう。

 

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あぁ、なんて素敵…。

これ全部くださいって、中国語でなんて言うんだろう。

 

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あらー…。

生々しい…。

 

でもこういう海鮮系の生々しさ、大好き。

深呼吸しとこ。(スーハ―)

 

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おおー…。

マッドサイエンティストの研究所みたいだ。

 

左のチキンは見覚えがあるが…。

この一番右の物体は、一体なんじゃろ。

 

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もうだめだ。

 

これ以上ここにいたら、意識を刈り取られる。お漬物や食器や果物など、なんでも揃うこの環境は宜しくない。

 

きっとこの近くに家を借りたら、毎日が楽しいだろう。そして朝ご飯は、この市場でお漬物を買ってご飯を食べるのだろう。

 

そういう日々を、100日ほど過ごしてみたい。長い人生で100日程度なら、社会もお財布も許してくれるだろうか。

 

いやぁ、何と楽しいのだろう。コストコで身動きができなくなる、あの不思議な感覚と酷似している。

 

しかし食べ物ばかり眺めていると、やはり空腹感も倍増してしまった。早急に晩御飯を探さなければ、胃袋&もちこ軍の米一揆が起きてしまう。

 

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とりあえず鲁迅故里を目指し、再度道を逆走する。その道程でも高層ビルが立ち並び、その類似した建築物に目を奪われる。

 

…そうだっ!

そういえば一つ、大切なことを忘れていた。

 

思い返すと鳳凰にいた時、パンツが全滅していたのだった。手洗いで洗った結果、全て生乾きで殉職されてしまったのだ。

 

今ここでパンツを買っておかなければ、きっと今晩は後悔する。泣きながら生乾きパンツを履くことになり、相方からは接近禁止令が発動されるだろう。

 

慌てて近くのドラッグストアに入り、パンツコーナーに突撃する。この時この紹興が、大都会で本当に良かったと痛感した。

 

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渋すぎる。

 

いやいや、こんなにガチなやつでなくてもいい。もっと気の抜けた、お安いバックパッカー感溢れる逸品はないものか。

 

さらに34元(約578円)という価格も、今の私には高すぎる。もっと一週間でダメになるような生地の、爆安価格はないものか。

 

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可愛い。

 

この宇宙飛行士わんこのパンツにしよう。一枚10元(約170円)の低価格も気に入ったし、デザインが何よりポップで愛らしい。

 

いやぁ、思いがけず良い買い物ができた。あとはレジに並び、可愛い女性店員にこのパンツを手渡すだけである。

 

ここで履いていきますか?とか、聞かれないよな…。中国、そんな文化ないよな…。(ありません)

 

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そんな素敵な買い物を終了し、さらに道を遡る。すると鲁迅故里は夜を迎え、通りは閑散と静まり返っていた。

 

私たちも少し慌て、本日の晩御飯を散策する。きっとこの場所の近くに、大きなご飯処があるはずだ。

 

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教えてください、福沢諭吉先生。この近くに、美味しいご飯処はありませんか。

 

紹興酒も飲め、人々の活気で溢れているような。ジモティが集まる、そんな素敵な場所をご存じありませんか。

 

あ、これ魯迅先生だ。(こらっ)

 

そんな小ボケを挟みつつ、捜索すること約1時間。猛烈な空腹感に襲われつつ、私たちは遂に本日の終着点に辿り着いた。

 

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まさか…この場所は…。

(ダダダダ…)

 

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この看板、間違いない…。

この場所こそ、あの有名な…。

 

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威亨酒店(カンキョウショウテン)。

 

まさかこのお店に、巡り合えるとは思わなかった。この場所こそ紹興酒を思う存分楽しめる、まさにお酒飲み達のメッカといえる場所である。

 

ここは上海にも店を構える、いわば超有名酒店。その評価は軒並み高く、さらにここは紹興酒の本場紹興である。

 

そういえば威亨酒店は、紹興にあると遠く聞いたことがある。神保町にも同じ名前の店があったが、どういうご関係なのだろうか。

 

しかし偶然とは言え、なんという幸運なのだろう。この旅も終盤に差し掛かり、明らかに旅の神様がニッコリしている気がする。

 

この場所ならば、過去最高峰のお酒飲みバトルを披露できる。きっとお値段はやんちゃだろうが、このお店だけは通り過ぎられない。

 

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さらに入り口には大量の紹興酒が販売されており、その量は甚大。価格も鳳凰並みにお高く、このお店が本物であることを理解する。

 

もはや素面で、この有名店を後にすることは不可能だ。きっと英単語を300個は忘却する、そんな一晩になる予感がする。

 

早速店内に突撃すると、早速このお店が本物たる所以を確認する。

 

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入場料だ。

 

どうやらこのお店は先に、店内で購入する料理のデポジットを購入するらしい。そしてそのデポジットで料理を購入する、いわば前払いの小料理店のようなイメージだ。

 

素晴らしい。一瞬ディズニーランドかと思ってしまった。もしかしたらショウコウ君とか、そんな名前のイメージキャラと写真を撮れるかもしれない。

 

私たちはとりあえず100元(約1.700円)をチャージし、このお店の適正価格を図りに行く。おそらく100元では足りないだろうが、激安の可能性も未だ捨て切れない。

 

そしてそのデポジットカードを片手に、さらに店内最奥に突撃する。するとそこには、ディズニー並みに楽しい光景が繰り広げられていた。

 

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楽しい。

 

もう最高に楽しい。私が期待していた中国の飲みとは、まさにこの煩雑さと混雑さだ。

 

大きな食卓でご馳走を囲み、人々が大いに笑いお酒を酌み交わす。心行くまで楽しい時間を共有し、そして日々の活力を補給する。

 

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さらに数え切れないほどのお料理に迎えられ、身動きが取れない動揺に包まれる。もうどれを選んで良いのか考えられず、ただただ多幸感を満喫する。

 

こんなに魅力的なお料理が目の前に並び、選べるはずがない。まるで合コンに参加したら全員が圧倒的に好みだった、そんな自由の牢獄にいるようだ。

 

しかし価格はやはりお安くはなく、通常のお店の約2倍。小鉢のスイカも30元(約510円)と、なかなかにお財布をいじめてくるハイプライスである。

 

ただ本日に関しては、全く持って問題ない。カードも余裕で使えるし、この旅が名目上バックパッカーであることは今晩はそっとじだ。

 

 

しかしここで、一つの問題が生じる。それは目の前に並んだ、6人の中国人おばちゃん集団である。

 

長いのだ。

 

お料理を決めてから並んでいただければ良いものの、まさかの並んでから注文を決め始める。

 

しかも一人当たり3分程度悩み始め、注文場は、あっという間に長蛇の列へと変化する。注文だけで15分近くの時間が経過し、列に並んだ人々の食欲も爆発する。

 

早くしろよ!何してんだよ!

 

そんな怒号が後ろから飛び交い、注文場は緊張感に包まれる。確かにこれほど美味しそうな光景を目の当たりにし、おあずけをくらうとは何たる了見だ。

 

ただし。おばちゃんたちは、そんなことは関係ない。

 

何にしようかしらねぇ?あら、これなんていいんじゃない?

 

あら、あなた私と同じお料理にするの!じゃ、私こっちにしましょ!

 

いやねぇ!そんなものばっかり食べてるから、あなた太るのよ!

 

そんなことないわよ!これでも毎朝R1ヨーグルトで、腸活してるのよ!

 

 

強い。(確信)

 

周囲の怒号など、彼女達には全く関係ない。このおばちゃんたちの心配ごとは、美味しいものを食べられるかどうかだけである。

 

欲しい。この強さ、良い感じに吸収させていただきたい。

 

もちろん彼女たちの強さを全て吸収すると、きっと内部から爆発する。ただこの生きる力強さをお裾分けいただければ、人生は最高にHAPPYに違いない。

 

結局彼女たちに約20分ほど待たされ、遂に食事をゲットする。ただそのおかげで空腹感も割り増しされたため、きっと最高の晩御飯になるだろう。

 

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あぁ幸せだ。

 

左上の紹興酒を始めとし、ずらりと並べられた魅惑の料理たち。今までの中華とは性質が違う、ハイセンスなお料理集団だ。

 

その価格は紹興酒を含め、全部で約200元(約3.400円)。さぁここから、怒涛の幸福タイムをスタートしよう。

 

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まずは鉄板の味付けを期待させる、茄子の黒酢味噌炒め。きっとあだ名はトロトロだと思われる、至福の味わいだ。

 

皮も柔らかく、下処理も丁寧に施されている。白米の進み方もとんでもなく、胃袋に向かって全軍が進軍する。

 

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さらにしし唐の香味炒めも、猛烈にお酒を飲ませにかかってくる。流石は紹興酒のメッカ、お酒に合う味付けがあらゆる料理に施されている。

 

旨い、白米に合い過ぎる。いや正しくはこちらが主役で、白米が合い過ぎるのかもしれない。

 

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さらに名前も全く分からない、こちらの謎料理。一口食べると柔らか揚げチキンだと気が付くが、問題はその驚異の食感である。

 

その味わいと香り、そして舌触りは完全にカマンベール。恐らく発酵料理だと思われるが、これは未知の美味しさだ。

 

濃厚さと旨味が集結した、一度に多くは頬張れない味わい。ただこちらも主役の紹興酒をグッと引き立てる、濃いめの味わいである。

 

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そして主役の紹興酒

 

これがとんでもなく独特の香りで魅了し、まるで何年も寝かされたワインの底に溜まった濃厚な濃度。

 

美味しいかどうかの問いには、正確に美味しいと答えられる。ただそのクセは尋常ではなく、日本で飲む紹興酒とは全くの別物だ。

 

ただ相方もちこはガブガブ飲み始め、あっという間に口数が倍になる。どうやら大変お気に召したらしく、すぐさまお代わりを求めて注文場に走り去った。

 

確かにこれは、一杯では到底満足できない。体感的な度数はワインの倍程度だが、潰れるまで飲める中毒性だ。

 

 

あぁ、なんだか全ての料理がふくよかな味付けだ。流石は威亨酒店、お客人を喜ばせる卓越した技をお持ちなのだろう。

 

さらに周囲を見渡すと、人々が圧倒的な声量でこの場を楽しんでいる。笑い声や話し声、乾杯の合図から食器が触れ合う音まで、楽しそうなサウンドで一杯だ。

 

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ざっと30人ほどの、ご年配の団体様。きっと同窓会なのだろう、真っ赤な顔で皆が楽しそうに話し合っている。

 

お爺ちゃん、その頬が赤いのは紹興酒のせいなのか。もしくはきっと昔好きだっただろう、隣のお婆ちゃんに照れちゃってるのか。

 

恐らく高確率で後者だと思われる、中央テーブルの一人のお爺ちゃんの照れっぷり。言語も分からない日本の若造にバレるとは、結構な恥ずかしシャイボーイだ。

 

ただその光景を眺めていると、将来こういう同窓会を開きたいと痛感する。きっと今とは違う感情が沸き起こり、思わぬ幸福感に包まれるだろう。

 

小学校の頃のみんなは、今も元気だろうか。ふと故郷の岡山県を思い出す、何とも素敵な団体様だった。

 

 

しかし。

 

そんなしっぽり大人飲みとは、一線を画す団体に遭遇する。それは私たちのテーブルの隣で開催された、中国人達の乾杯の音頭

 

一目でヤバいと悟る、彼らの勢いと数え切れない紹興酒の瓶。怒号のような音頭と共に、一人の女性が席を立つ。

 

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あんたまさか。

 

吉本新喜劇を彷彿とさせる、緊張と緩和。全てのカメラが向けられたとき、彼女の本気が披露された。

 

決して演出だけではない、彼ら中国人たちの本気飲み。その圧巻の光景は、見ているだけで紹興酒の味が口に広がる瞬間だった。

 

中国旅行記27に続く~ 

  

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