ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記28 場違いな上海上流階級とすれ違う会話のレベル

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この横断旅行における最大都市、上海。

 

賑やかで煌びやかな、背丈の高い街並みと人々。その光景に慣れる間もなく、本日の宿泊予定地へと足を運ぶ。

 

ただそれは、完全なる社交辞令。 遊びに来てね!というお誘いを、できるだけ拡大解釈したものだった。

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記。皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せです!

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

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未想像の上海世界と場違いな晩御飯

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全部高級。

 

そんな印象が似合う、上海の街並み。これまでに横断してきた街とは、一味違う高級感を肌で感じる。

 

すれ違いざまに英語も聞こえ、様々な人種が視界に飛び込んでくる。きっとこの上海は、世界的に発展を遂げた街なのだろう。

 

そして同時に感じる、物価の高さ。お店や看板を見ても、ホッとするお値段が見当たらない。

 

クレジットカードが即出陣するような、ハイプライスな食事や物品。臭豆腐の香りもなく、別の国に来たようだ。

 

 

これが上海…。

 

あの霞拳志郎が暗躍する、中国でも屈指のビックシティ。この街で本気で散財すれば、一体諭吉が何人家出するだろう。

 

そしてもしこれからホテルを予約するとしたら。きっと平遥古城のような小部屋でも、1000元クラスの被害は避けられない。

 

そして、その可能性はとても高い。ホテルオーナーに遊びに来てね!と言われただけ、ただの社交辞令を好解釈しただけだから。

 

もしかしたら、泊めてくれるかも!

 

そんないやらしい気持ち、めっちゃある。というか、結構期待している。

 

 

ただ勿論、そんなに世の中甘くない。きっと一緒にご飯を食べて、その後ホテルを探すことになるだろう。

 

それも良い経験。この一か八かな感じが、何ともバックパッカーっぽいじゃない。

 

高級ホテルになるか、格安ドミトリーになるか。漫画喫茶になるか、野宿になるか。

 

どの結果になったとしても、きっと楽しい。上海の夜景は絶句するほど素晴らしいと、グーグル先生も仰っていたから。

 

格式高い上海のホテル

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待ち合わせのホテルを捜索し、ずんずん歩く。そして遂に、ここまで共に過ごした日本からのお土産とのお別れの時だ。

 

成田空港で購入した、日本らしい和菓子とパリパリなお菓子。きっと後者は数々の衝撃で、パリパリからコナゴナに進化しているだろう。

 

ただこれで、左手もグッと軽くなる。それだけでも十分嬉しいから、泊めて頂けなくてもいいんだ。(先にショックを和らげる)

 

 

そして無事ホテルに到着し、その豪奢な外観に圧倒される。さらに受付は、普段感じないハイソサエティな香りである。

 

ベルボーイに挨拶を交わし、大理石のエレベーターに乗る。背の高い白人ビジネスマンにお先にどうぞと言われ、オーイエーと変な返事を返す。

 

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米加君の家かな。

 

高級感を全面的に押し出した、2階のフロント。ちなみに米加君とは、小学校のころ仲が良かった社長の息子。

 

誰も分かるはずがない感想が飛び出す、この溢れ出る上海感。一泊のお値段も、今までのドミトリーの約7倍くらいだろうか。

 

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受付女性も丁寧な対応で、青山のCM並みにスーツも着こなす。背の高いイケメン男性スタッフも、バリバリの英語で白人のチェックインをさばく。

 

なんとスタイリッシュ…。ちなみにこちらは、GUのパンツです。

 

受付で名前と待ち合わせをしていることを伝えると、その場の雰囲気が少し引き締まる。少々お待ちくださいませと、フロントから電話を掛けてくれるのだ。

 

なんだ、なぜちょっと厳粛な感じになったのだ。

 

どうやら相方もちこが待ち合わせをしているのは、このホテルのオーナーらしい。てっきりちょっと偉い従業員くらいの方との待ち合わせだと思ったため、かなりの衝撃を受ける。

 

え!?

オーナーと食事すんの?!

 

驚いて尋ねると、もちこは言わなかった?と答える。いやいや、いきなり頂上決戦をするなんて聞いてないぞ。

 

既に入り口ですら圧倒されているのに、さらにオーナーと食事なんて。しかもその方は少しご年配で、英語は使われないとのこと。

 

ちょいちょい。奥さん。

オーナーさん、英語話さないの?ということは、私は何をしてればいいの?

 

中国語だけの会話になると、完全に私、置物ですけど。英語も中学生レベルだけど、海外ドラマ見てるから、そっちの方がまだいいんですけど。

 

そんなクレームを入れても、もうどうしようもない。これは中国語を勉強しなかった、私への天罰だ。

 

 

まじか…。そんな偉い人と食事すんのか…。

 

言語を封殺された、ホテルオーナーとのお食事会。赤べこのように、ただひたすら頷くしかないんだ。

 

ワクワクがドキドキを超えて、バクバクになってしまった。もし話を振られたら、ニイハオピージョ(ビール)くらいしか答えられない。

 

いや、いきなりピージョ(ビール)なんて答えたら、ただのアル中。開口一番ビールとか、狂ってるにも程がある。

 

 

そんな妄想をしていると、受付女性にパスポートを求められる。さらに先ほどのイケメンスタッフが、私たちの荷物をよいしょと運び始めてくれる。

 

?( ・ω・)?

 

パスポート? 荷物運び? なぜなぜ?

 

もしかしてこれって…。これって奥さん…。

 

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本当に有難う。

 

中国の方々、受付の皆様、そしてオーナー様。心から感謝します。

 

あんな口約束で、本当にお部屋を用意してくれているとは。しかも玄関から果物がお出迎えしてくれる、これほどVIPなエクゼクティブルームとは。

 

正直ちょっと期待していた、嫌らしい私を許して欲しい。そして万が一お部屋を用意してくれていても、平均的な客室だと勘ぐってしまったこの根性を。

 

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なんとゴージャスな…。

 

2週間ぶりの浴槽、そしてVIPの代名詞であるお風呂TV。これまでとは明らかに異なるアメニティレベルに、思わず記念写真を撮ってしまう。

 

これはきっと、勿体なくて使えないパターンだ。というより、何だか申し訳無くて使えない。

 

ただこういう時にガンガン使える人間が、仕事で出世するのだろう。トラベルセットのシャンプーを使う私は、まだまだ出世できないだろう。

 

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なぜトイレに電話が…。

出たよ!とか、報告するのだろうか…。

 

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きっとここは、ホテルでも結構上のランク。それを二泊もご用意いただけるとは、中国人の優しさは半端じゃない。

 

そして特筆すべきは羽振りの良さだけでなく、それがさりげないこと。良いお部屋用意しているから!とか、そんな前振り、一切無い。

 

ただお部屋を用意してあげたほうがいいかな?と、気を回してくれたのだろう。そういうとこが、ホテルオーナーたる所以と余裕に違いない。

 

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完全にスイッチの切れたもちこも、高そうなソファーで揺れている。上海の街並みを眺める左手には、あるはずのない赤ワインが見えそうだ。

 

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おおう…。

 

これが噂に聴く、上海の街並み。きっと夜には、もっと魅力的に変わるのだろう。

 

河なのか海なのか分からない、観光船行き交う巨大運河。傍らには多数の観光客が集まり、記念撮影をしているのが遠目から分かる。

 

さらにやめておけばいいのに、部屋の値段当てクイズを開催する。絶対諭吉4人分だよ!と、会話もめちゃめちゃ野暮である。

 

連れ添ったお土産との残念な離別 

 

そして不意に、部屋のインターフォンが鳴り響く。どうやらスタッフが来たらしく、何の用事かな?と緊張する。

 

もしかして本当は、私たちの部屋はココじゃなかったのか。実は手違いで、2ランク上の部屋に通されちゃった感じなのだろうか。

 

全然あり得る。もしそうなら、マウスウォッシュ使っちゃったこと謝らなくちゃ。

 

そんなことを考えつつ、扉を開ける。すると三人のホテルスタッフが、300点の笑顔で立っている。

 

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入室するや否や、ちゃっちゃか何かをセッティングするスタッフ方。なんだなんだ、これから何が始まるんだ。

 

精錬された手際で、コーヒーメーカーをセッティング。ブラックですか?と聞かれ、会社のことかな?と、キョトンとする。

 

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ベットから引っ張り出される、フカフカのミニテーブル。その上に置かれる、オシャレな珈琲セット。

 

さらにアケビのようなお花まで添えていただき、目の前が一気にオサレカフェに。なんということでしょう。

 

これがVIP、これがおもてなし。初めてこの部屋を訪れた観光客を、さらに喜ばせてくれる素敵な歓迎式だ。

 

きっと私たちが何かの記念日で、少し無理して予約したのだとお考えだろう。そしてその特別な日を、精一杯祝福してくれているのだろう。

 

今まで深く考える機会がなかった、ホテルスタッフというご職業。記念日が記憶に残るかどうか、彼らのおもてなしに大きく依るのだと痛感する。

 

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さらにご自由にお飲みください!と、パカッとミニバーを開けてくれる。するとそこには、上海の乾杯に最適な四天王的な洋酒のミニボトルが。

 

なんか悪いねぇ♪と言いながら、これ絶対飲み干す気がする。最初の感謝の気持ちを、人はこんなに速攻で忘れてしまうものなのか。

 

本気でご自由にしてどうする。お気持ちだけで!と最敬礼しろ。

 

 

そして同時に、スタッフの方からことずけをいただく。どうやら二階の第二ロビーでオーナーが待っているらしく、ご用意が終わりましたらお越し下さいとのこと。

 

え!?待たせちゃってんの!?

 

クッキー齧ってる場合じゃないじゃん!ていうか、このクッキー美味しいね!?

 

慌ててGUのズボンを脱ぎ、できるだけマシな格好に着替える。サーフボードを小脇に抱えたミッキーのTシャツじゃ、絶対ダメ。

 

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速攻着替えて下に降りると、何やら良い感じの窓際の席に通される。オーナーは離席しているらしく、また直ぐにやってくるらしい。

 

並べられたフォークとナイフに、ご飯かな…と期待もすごい。そこにバックパッカーの面影はなく、もてなされるただの日本人だ。

 

そしてすぐにオーナーが姿を現し、さらに女性秘書二人もご同席される。当然面と向かって写真を撮れる雰囲気はなく、ミーアキャットの様に直立不動になる。

 

まずはホテルのお部屋をご用意いただいたことを、心から感謝申し上げる。それと同時に、スタッフの皆様にも感謝の意を丁寧に伝える。

 

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再度並べられる、おもてなしの数々。これはいわゆるアフタヌーンティー、何度もインスタで拝見した、ちょこちょこ食べるタイプのお菓子たちだ。

 

すると今まで聞いたことがない丁寧な口調で、もちこがオーナーに挨拶をする。さっきまでズルそうなリス顔でクッキーを齧っていたのに、なかなかキリリとしてる。

 

そういえば、相方のお仕事モードを見るのは、これが初めてだ。お仕事ではきちんとしているようで、お父さんとても嬉しいです。

 

ただその内容は、全編中国語で全く理解できない。 どうやら台湾のホテル(支店)に関するお話らしく、最近台湾の方はどう?という世間話らしい。

 

私といえば、ただ目の前のお菓子を摘まむだけ。美味しいスイーツを、もりもり満喫するだけだ。

 

 

そしてふと、思い出す。そうだ、お土産渡さなきゃ!

 

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日本からの出発当日、成田空港で購入した二つのお土産。ここまでの旅で、何度も壁や扉にぶつけた、ジャパニーズお菓子たち。

 

その重さとかさばり感から、食べてやろうと考えたのは一度や二度ではない。ただそれでもこの上海まで共に旅した、第三の旅の相棒たち。

 

それを今、遂に手渡すことができる。きっと上海のホテルオーナーには安すぎる、この和の土産達を。

 

震える手を押さえながら、お土産をそっともちこに手渡す。そして彼女もまた涙をぬぐい、目の前の初老男性にその包みをギフトする。

 

すると男性は感謝の意と共に、開けてもいい?と尋ねてくる。クリスマスプレゼントを開ける従妹みたいで、なんだか可愛らしい人だなぁ。

 

そして丁寧な手際で、袋を開封。すると驚きの表情で、彼は何やら笑っているのだ。

 

あぁきっと、こんなにいい物を!?的な喜びが溢れちゃったんだな。ちょっと何言ってるか、全然分かんないけど。

 

 

すると何やら、もちこも中国語で相槌を打つ。そして笑いと驚きが入り交じった顔で、私に通訳してくれるのだ。 

 

糖尿なんだって…。

 

( ゚Д゚)!!!

トウニョウ( ゚Д゚)!!

 

気持ちはすごく嬉しいけど、食べられないんだって…。本当にごめんねだって…。

 

…。糖尿の神よ、こんな意地悪ないだろう。

 

遠路4000㎞運んできた、渾身のジャパニーズお土産が…。まさか糖尿で食べられないなんて…。

 

残念感とオチの完成度に、私も思わず笑ってしまう。すると女性秘書の一人にちょっと睨まれ、さらに笑いを押し殺す。

 

ごめん確かに、糖尿病で食べられないのは笑い話じゃないよね。あまりの衝撃で、逆に笑っちゃったパターンなんだ。

 

するとホテルオーナーも気まずかったのだろう、みんなで食べるよね?と秘書達にお土産を手渡しする。さらに秘書も勿論ですよ!と答えているし、どうやら無駄にならずに済みそうだ。

 

 

さらにオーナーは、今晩の予定を尋ねてくれる。今晩はどこでご飯食べるの?と。

 

そういえば本日のご飯は、全く決めていないな。それどころか、部屋の果物でもいいかな?と、ちょっと上海の物価にビビってるんだ。

 

すると彼は隣の女性秘書に、今晩のスケジュールを確認する。革の手帳を開き、どうやら本日の予定をチェックしているようだ。

 

そしてチェックを終えると、オーナーがもちこに尋ねる。いや正しくは尋ねるというより、少し強引なお誘いだ。

 

20時にロビーで。

美味しい上海に、お連れするよ。

 

( ゚Д゚)!!

 

スタイリッシュ( ゚Д゚)!!

美味しい上海!?なんだそのパワーワード!

 

誘ってくれたご飯って、このアフタヌーンティーじゃないのか。まさかオーナー直々に、晩御飯をお誘いしてくれるとは…。

 

さらにその雰囲気から、きっと普通のお店ではない。上海の富豪達が集う、アッパーなレストランに間違いないだろう。

 

もちこの目も期待感で輝き、もちろんもちろん!と即答する。こんな貴重な経験、絶対に見逃せない。

 

もしかしたら膝がガクブル震えるような、未知の世界が待っているかもしれない。林檎から一気にご馳走になるなんて、最高のお申し出じゃん!

 

遠慮する理由も全くなく、ここは全身全霊でご同行しよう。中国語が分からなくても、未経験の味わいに出会えるのは間違いない。

 

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目の前のお菓子を頂きながら、今晩の世界を妄想する。10元の臭豆腐を食べる日々から、これほど一気に急展開するとは。

 

同時に彼は『では失礼するね』と真摯に席を立ち、この場はいったんお開きに。やはり上海のホテルオーナーは、引っ張りダコの忙しさなのだろう。

 

そして目の前に残されたお菓子を見つめながら、もちことディナーの予想を立てる。やっぱりステーキじゃない!?と、お互い発想は極貧だ。

 

世界中のご飯が跋扈するこの上海で、何をご馳走してくれるのか。そもそも私たちは、一体どんな格好で…。

 

…はっ( ゚Д゚)!!

 

…まずい。服がない。 

 

良く考えると、私達にはフォーマルな服装がまったくない。そもそもここまでバックパッカーだったため、服の予備すらギリギリだ。

 

ここまで携帯用ファブリーズと、消えゆくレノアの香りで誤魔化してきたんだ。ハイソな人々が集まるノーブルな空間に、よれよれシャツで突撃していいものか…。

 

私たちはお菓子を平らげ、慌てて部屋に戻る。そしてトランクをひっくり返し、最もフォーマルな服を散策する。

 

まともな服、まともな服…。自習室で寝てる予備校生のような、こんな恰好じゃなくて…。

 

ただ必死で探しても、残りはミッキーのシャツと着ている服だけ。予想外のお誘いに、残りの服も完全に底を付いてしまっていた。

 

もう今の格好で良いよ!

 

もちこにそう言われ、そっとトランクを閉める。確かに付け焼き刃のフォーマルを気取っても、顔と髪型で勝負にならない。

 

そろそろロビーに向かわなければならないし、ファブリーズだけしとこかな。みてみてあの子wwとか笑われるかもしれないが、もう仕方がない。

 

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悩んでいたもちこも、結局気球のような服装で向かうことに。私も冬毛のガチャピンみたいな色の服だし、お互いどっこいどっこいだ。

 

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そしてロビーに降りると、ホテルのバーには多数のお酒が。同時にイケてるバーテンさんに、一杯いかがですか?と誘われる。

 

普段なら猫まっしぐらでお誘いに乗るが、さすがに今酔うわけにはいかないよな。きっと高価なお酒も出るだろうし、最大限に空腹にしておきたいし…。

 

もしかしたら、幻のお酒やご飯も振舞われるかもしれないし…。仮にもしそうなら、このスミノフを飲むとめちゃめちゃ後悔するよね。

 

でも、ちょっと待てよ?

 

オーナーさん、確か糖尿病だとおっしゃっていた。ということは本日のご飯も、低糖質でヘルスイなご飯なのかな?

 

もしそうだとしたら、最高に楽しみだ。上海のダイエットレシピとは、一体どんなレベルなのだろう。

 

恐らく私には想像も及ばないような、凄まじいテクニックが使われるに違いない。〇〇の〇〇仕立て〇〇添え〇〇でございますと、マルが沢山付けられたご飯とか…。

 

 

そんなことを考えていると、オーナーとその奥様がいらっしゃる。そしてさらにホテルのエリアマネージャーと、その奥様もご一緒に。

 

間違いなく偉い方だとは思うが、正直良く分からない。またあまり気にしすぎても、お互い面白くないだろう。

 

ここはひとつ気さくな感じで握手でも交わし、今宵のお礼を申し上げよう。そしてモリモリご飯を頂戴し、美味しいねぇ!と楽しんだ方が得策だ。

 

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そして全員が揃った所で、裏口からダックスフンドみたいな長い車が出てくる。いちいち驚くのも恥ずかしいため、ここはグッと我慢しておこ。

 

いい車ですねぇなんて褒めても、抽象的すぎて笑えるだけだ。燃費いくつですか?なんて聞いても、誰も得しないだろう。

 

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車窓から眺める上海は煌びやかで、東京よりも都会だと確信する。道幅と街全体に余裕があり、なんだか大人の雰囲気なんだ。

 

さらにオーナーが、教えてくれる。この上海だけで、台湾と同じくらいの広さがあるのだと。

 

おお、なるほどぉ!これはお勉強になる。確かに巨大な都市だとは知っていたが、まさか島国並みに広大だとは。

 

流石はホテルオーナー、博学でいらっしゃる。私も出世を狙うなら、都道府県の面積くらいはチェックしておくべきかもしれない。

 

ただ念のために、日本に帰国してから調べてみる。すると台湾36,190㎢・上海6,340 km²と、びっくりするほど違う情報が目に入る。

 

……。

 

 

そして到着する、今宵のレストラン。そこには今までとは明らかに違う、格式高い豪奢な門構えが待ち受けていた。

 

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す、すごい…。

 

社交ダンスが踊れないと断られるような、圧巻の門構え。バイオハザードくらいでしか見たことのない、歴史ある西洋ホテルだ。

 

さらに入り口にはボディーガード的な警備が二人、セキュリティも万全。もしふざけて踊りだそうものなら、速攻取り押さえられるだろう。

 

そして通される、本日のお席。そこには通い慣れたバーミヤンとは違う、綺麗な円形テーブルが待ち受けていた。

 

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美味しそう。

 

確定的に美味しそうな雰囲気が漂う、カチャカチャ系の円形テーブル。これからここで、会話の通じぬ時間を過ごすのか…。

 

食への期待と、疎外感への恐怖。二つの感情が入り交じった、上海のハイソな夜。

 

場違いだとは思いながら、空腹感もえげつない。ここは一人の侍として、食への貪欲さをお見せしよう。

 

中国旅行記29に続く~ 

  

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