ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記29 優しい上海上流人達と酔いの止まらぬ貴州茅台酒

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何を話せば…。

 

思わぬお誘いを頂戴する、上海・上流階級世界。毛玉だらけのニットでお邪魔した場所は、まるで映画のワンシーンだった。

 

マフィアが会合で使いそうな円卓に響く、全く聞き取れない中国語。想像以上の疎外感で、私は何をすれば良いんだろ。

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記。皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せです!

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

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リッチ上海に垣間見る異国の文化

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珍しそうに写真を撮る私を、さらに珍しそうに眺めるホテルオーナー達。孫を愛でるような自由に撮りなさい…的な視線が、逆にキツイ。

 

ただ私がいつまでも写真を撮っていたら、皆様にもご迷惑をかけてしまう。そう思って席に付こうと考えるが、まず最初の関門に直面する。

 

上座どっちだ。

 

普段はあまり使わぬ、円卓テーブルでの会合。さらにここ上海では、着席にはどのようなルールがあるんだろ。

 

日本式でOKなら、入り口に近い席が若輩者のMYポジション。ただこの上海でも、果たして同じルールで攻めちゃって良いんだろうか。

 

もし夜景が見える窓に向いた場所が上座!とか、そんなレアな現地ルールがあったらどうしよう。そもそも入り口に近い席ったって、ここ入り口2個あるぞ…。

 

ただ考えようにも調べようにも、時間もWi-Fiもない。ここはとりあえず、あの作戦で行くしかない。

 

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壁を見る。

 

誰かが動くだろう。そう考えて壁に貼られた写真を眺める。そうすればきっと、誰かが自発的に座り始めるだろうと思いながら。

 

本来は勿論NGな、こちらの作戦。もし振り返って全員座っていたら、それこそ最悪だ。

 

もしそうなればお偉方を待たせて、一人ブラブラしていることになる。裸の大将ですら、もう少し礼節があるはずだ

 

ただここは、良い感じの出方を伺おう。この夜のルールが全然分からないため、とりあえずは手探りで進んでいこう。

 

 

そう考えながら写真を見ていると、ふと背後から話しかけられる。ソレ・ムカシノシャ・シンヨと。

 

( ゚Д゚)? ソレムカシノシャシンヨ…?

 

一瞬異国の言語だと思ったが、間違いなく私に話しかけている。そして間違いなく、これは片言の日本語だ。

 

日本語!?誰か日本語使えるの!?

 

驚いて振り返ると、そこにはエリアマネージャーの奥様が。台湾人である彼女は、どうやら2年ほど日本にいらっしゃったらしい。

 

そしてペラペラではないものの、英語交じりで日本語を使いこなされている。その発音は非常に綺麗で、流石は上流階級と言ったところだ。

 

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あぁこれが、ムカシノシャシンか!なるほど、確かに趣がすごい。

 

どうやらこれはかなり昔に撮影された、ここ上海の写真らしい。西洋風な建築物に、上海租界(外国人居留地)の雰囲気がすさまじい。

 

伺うとどうやらこの場所も、上海で一番古いホテルとのこと。浦江飯店と呼ばれる、1846年に建築された名店らしい。

 

ほうほう、すごくお勉強になる。中国の歴史は存じ上げないけれど、この機会にちょっと勉強してみようかな。

 

しかし約180年前の建築が、これほど美しく機能性を残し現存されているとは…。なんという物持ちの良さ、月に3回車をぶつけた友人に教えてあげたい。

 

意外にも理解できる話を沢山教えていただき、なんだか楽しくなってきた。ちょくちょく日本語が伝わらないが、私の日本語がおかしい可能性も非常にある。

 

そしてふと後ろを振り返ると、皆が良い感じに着席されている。私ももちこに手招きされ、入り口に一番近い席に腰を下ろす。

 

やっぱりここが下座だったんだ。良かった良かった。

 

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酔いの止まらぬ貴州茅台酒

 

そして席に着くと、一人の女性がトコトコ入室してくる。どうやら彼女はこの部屋専属のウェイトレスさんらしく、入ってくるなり、突如叫ぶ。

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なに飲みますかぁー!!

 

!!!((( ゚Д゚)))!!!

 

でかい。凄まじくお声がでかい。そして同時に、滅茶苦茶に明るい。

 

肉食動物の咆哮かと思ってしまう、その声量。部屋の静けさとのギャップから、漫画的に席から落ちそうになる。

 

どうやら彼女は、ホテルオーナー様とは古くからのご友人のご様子。そしていつもの行っときます?と、心地良い笑顔で彼に尋ねている。

 

そしてオーナーも大変嬉しそうに、そうだねぇみたいに頷く。するとわっかりましたぁ♪的に、彼女は駆け足で部屋から退出するのだ。

 

なんだろ、いつものって?やっぱりボトルキープ的に、高級酒でも常備されてるのかな?

 

飲みたい。いつもの飲んでみたい。

 

率直にその気持ちを中国語に訳してもらうと、オーナーは勿論だよ!と笑顔になる。そしてこの方にもグラスを!と、先ほどの女性にお願いしてくれる。

 

そしてそのグラスと共に到着する、一本のお酒。それは金色の側面のケースに入れられた、香港映画に出てきそうなビジュアルだ。

 

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貴州茅台酒。

 

白酒の一種である、高粱を原料とするこちらの蒸留酒。1951年には国酒にも認定されたらしい、毛沢東や周恩来が接待の場で用いたお酒だ。

 

アルコールは53度と、一気に飲めばまともに歩けなくなる超度数。ちなみにお値段もかなりやんちゃらしく、野暮すぎて聞けないレベルらしい。

 

色々と存じ上げないことが多すぎて、思わずへぇ…( ゚Д゚) と眺めてしまう。ただそのお値段をコッソリ教えてもらったもちこは、そ、それ置いて!と結構焦ってる。

 

どうやら結構えげつないお値段らしく、一杯だけね!と慌てだす。ただ隣の奥様は、気にせず飲んでね!と言ってくれてるんだけど。

 

ここで遠慮しすぎても、きっとその雰囲気で楽しくなくなってしまう。ここは一つ遠慮せず、バカスカ飲んじゃおうかな。

 

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ちっこい。

 

渡された専用グラスは、まるでレゴ。本場のお酒って、ちょびちょび飲むのかな。

 

ちなみにこの時点の私は、53度だとは気づいていない。見た目的に日本酒くらい?と、その度数を見誤っている。

 

そして皆が高らかにグラスを挙げ、干杯!(ガンペイ)と叫ぶ。日本語の乾杯と響きが似ているなぁと思いながら、一気に飲み干す。

 

(**´Д`**) カハッ!!

 

むっちゃキツイ。飲んだ瞬間、脳と画面がクラリと揺れる。

 

あ゛あ゛…。これ、あかん濃度です。しかも結構な空腹で飲んだため、胃袋全体が一気に熱くなる。

 

周囲を見渡すと、皆がレゴグラスをちびちび飲む。どうやら乾杯と言えど、ショットする必要は全くなかったらしい。

 

以前勤めていたブラック企業の習慣のおかげで、一気に酔いが回りだす。これは二日酔いになるやつだ。

 

フツカヨイ・NOデスヨ?

 

すると隣の席の奥様が、親切にも教えてくれる。どうやらこの貴州茅台酒、二日酔いしないことでも有名らしい。

 

だからタップリ飲みなさい!と。まだまだあるから!と、レゴグラスに次々注いでくれるのだ。

 

私ももちこも嬉しくなり、躊躇なくグイグイ飲む。美味しいぃ!程度しか感じないバカ舌だが、確かになんだかレベルが違うんだ。

 

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想像のつかぬ浦江飯店の至福のご飯

 

そうこうしていると、料理がバシバシ運ばれてくる。次から次へと、円卓の中央に見慣れぬ食事が並べられるのだ。

 

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見たこともない料理と、大きな器。空腹感もえげつないが、最初に手を出すわけにもいかない。

 

オーナーの出方を伺っていると、どんどん食べなさい!と促される。若いんだから!と、料理が貴州茅台酒と共に料理がギュンギュン回ってくる。

 

あぁ優しい。何だかおばあちゃんちみたいだ。確かに遠慮しても仕方ないよね。

 

いっただきまーす!

 

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少ない。

 

なにこれ。なにこの兄弟ケンカ起こす数。

 

これ7人分だよな…。何算しても、絶対1人1個食べられないじゃん…。

 

ただいただきまぁす!と言った手前、流石に一個もとらないわけにはいかない。さらにお箸で半分だけ割って取るのも、絶対NGだ。

 

ここはもちこと合わせて一個、そして二人で半分にするのが正解かな。私の天使と悪魔も一個だけ取りなって言ってるし…。

 

 

そしてパカッと割って食べてると、これが当然どえらい美味しい。極薄い衣で仕上げられた、八角の香りの鰈フライだ。

 

淡白なお魚に薫る、香辛料の絶技。軽さを極めた衣と、パリパリの魚皮が音を鳴らす。

 

これはちょっと家で作れない。これはいわゆる、超絶調理技法で糖質を抑える方法なのか。

 

レベルが高すぎて勉強にならず、ただお魚の旨味を楽しむ。これが上海最古のホテル、浦江飯店の料理人レベルなのか。

 

感動に震えていると、時計回りでグルグル料理が送られてくる。もうどんどんいっちゃおう!

 

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やっぱ少ない。ただそのレベルの高さは、食べる前から伝わってくる。

 

きっと黒糖ではないのだろう、謎の黒色低糖質ソースと柔らか鶏。糖尿病のオーナー様への配慮だろう、必要十分の甘さが沁みている。

 

う、旨い。部活終わりのKFCくらい旨い。

 

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生活世界が少し違う、そんな未知の味わい。量が少ないのは、その味を確認しながら食べるための配慮に違いない。

 

美味しい。この味わいを表す形容詞を持ち合わせていないが、凄く凄い。

 

これほど豊かな味わいが、この世界には隠れているんだ。いや正しくは隠れているのでなく、私から出会おうとしていないだけだ。

 

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さらには巨大なステーキも飛び出し、遠慮なくお皿に取り分ける。そして一口食べると、なんだか不思議な食感がする。

 

あ、これイカだ。

 

極上に柔らかくて、ちょっとチキンかな?と騙されそうだった。ただこれは屋台なら行列が瞬時にできる、無茶苦茶に美味しいイカだ。

 

しかしメチャメチャでかいな…。上海イカとか、そういうボス的な種類がいるのかな。

 

さらにこれすららしく、どれほど今日はイカ日和だったんだ…。時々採れるらしいわよ?と教えて頂くが、こんなの人間が採られるサイズじゃないか。

 

 

ただもどかしいのは、会話が上手く伝わらないこと。イカが?人間が?採られる?え?何?みたいに、大切な会話のテンポもグダグダだ。

 

正直どうしようもないが、なんだか凄く勿体ない。こんなに盛り上がる話題だらけなのに、手に負えないとはこのことだ。

 

帰国したら、本気で中国語勉強しようかな。イカ日和って、中国語でなんて言うんだろ。

 

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そんな会話をしながら、様々な世界の話を拝聴する。私が知らない世界の話ばかりで、TEDを生で見ているみたいだ。

 

さらに対面の方は上海で有名な女性アナウンサーらしく、表情筋の動きのレパートリーが凄まじい。眉と鼻と頬と唇が総動員し、言葉を秘書のように支えている。

 

それでいて言葉と物腰は柔らかく、なんだか余裕で溢れている。きっと片手では数え切れぬ、弛まぬ努力をされてきたんだろうなぁ。(しんみり)

 

オーナー様の仕事の話、上海の夜世界の話、ホテルの話。健康の話、漢方の話、イカの話。

 

何を聴いても面白く、まるで寝るに寝付けぬ深夜のラジオ。右手に貴州茅台酒を持って、もうチョビチョビ最高だ。

 

貴方のお仕事は?と聞かれて答えると、上海でもその資格使えるよ!と言われる。細かく伺うとちょっと違う気もするが、なんだか似たようなお仕事があるらしい。

 

資格を持って、うちのホテルに!と、オーナーさんもへべれけ&上機嫌。ただ中国語でおはようも言えない日本人が、役に立つはずがない。

 

そんなこともお構いなしに干杯!干杯!と、謎の誓いが結ばれる。この上海、本当に楽しいところだなぁ。

 

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驚くほど甘いから!

 

最後はデザートの蜜柑が、円形テーブルで回ってくる。先ほどから気になっていたが、これ本当に甘いのかな…。

 

見る限り猛烈に酸っぱそうだけど、でも名店の果物だから間違いないよね。きっとこんな見た目なのに!?と、驚くような甘みなんだ。

 

どれどれ、一個頂いちゃおう。(ワシワシ)

 

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地味に甘い。

 

こういうの困る。きっと芸人の方なら、口を揃えてそう言いそうだなぁ。

 

酸っぱさにも甘さにも振り切れない、地味な甘さ。お食事の最後に頂いた蜜柑は、そんな素朴な美味しさだった。

 

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最後はレジ前でお礼を伝え、エレベーターでも再度お礼を。美味しい上海、本当に有難う。

 

貴州茅台酒は、空港でも買えるから!と教えていただき、ご教授に重ねてお礼を述べる。旅の残金じゃ絶対買えないと思うけど、この夜を思い出しながら探してみるよ。

 

いやぁ、本当に楽しい時間だった。そして同時に、貴重な経験だった。

 

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皆で外に出ると、入り口と同じ場所に車のお迎えが。食後の運動がてら歩いて帰ろうかと考えていたが、どうやら結構な距離らしい。

 

折角なのでホテルまでお願いすることにして、立派な建築美を再度ゆっくり眺める。来た時は緊張感でしっかり見えなかったが、なんと綺麗な建物なのだろう。

 

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凄まじい。これが1984年に建築された、上海錦江飯店か。

 

上の階ばかり明かりが灯っているし、きっとみんな絶☆金持ちなんだろうな。約180年も前に、こんなに高い建築物が作れたとは驚きだ。

 

きっと上海で名の知れた名工達が、このホテル建築に招集されたんだ。釘打ちのボブとか、レンガ貼りのマイケルとか。

 

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そして写真も撮りましょう!と言われ、記念に一枚お願いする。直立不動で立つと、も、もっと笑顔で!と言われたので、笑顔でパシャリ。

 

ああ、とっても嬉しい記念品まで頂戴してしまった。しかし私はなぜ、こんな中尾彬的な格好で来たんだろう。

 

そしてそろそろ、緊張感も限界だ。普段は使わぬ表情筋を使い過ぎ、くるみ割り人形の様な表情になってる気がする。

 

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夜景の眩しい上海ナイトと路地裏世界

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優しい運転手さんに運んでいただきながら、上海の夜景を眺める。これだけで一つのイベントになりそうな、いつまでも眺めていたい光景ばかり。

 

街全体が統一感のあるライトアップで彩られ、それはまるで博物館の中。桂林鍾乳洞の暴力的な色彩とは、種類が違う美しさだなぁ。

 

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今宵のホテルで下ろしていただき、運転手さんにもお礼を述べる。そしてその瞬間から、いつものバックパッカーに逆戻りだ。

 

正直お腹もまだまだ空腹、どん兵衛とカツ丼くらい余裕で入れそうだ。貴州茅台酒がちょっと体を揺すってくるが、ここは夜の上海をお散歩しよう。

 

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いいですねぇ…。たまりませんねぇ…。

 

人々の影が小さく伸びる、上海の海沿い。戦車でも通れそうなこの道は、何本の恋愛映画を撮影してきたのだろう。

 

観光船から聴こえる、しっとりとした中国音楽。ここは思わず腰を下ろしてしまう、抜群のロケーションだね。

 

この通りをずっと歩いたら、一周回って戻ってこれるかな。朝になったら、ジョギングの方々で混み合いそうだね。

 

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眩しい。

 

海中の魚も不眠症になりそうな、100万ドルの上海の街並み。高層ビルのモニターをみているだけで、平気で1時間くらい経ってしまう。

 

もし動画を撮って部屋の壁に照らしたら、いつでも上海気分になれそうだ。そう思って周囲を見ると、本格的な機材で撮影をしている方が、5人ほどいらっしゃる。

 

きっと本職なのだろう超重装備の彼らは、カメラの前に椅子を置く。きっとこのまま朝まで、この夜景をずっと撮影するのだろう。

 

私も20秒ほど動画を撮ってみるが、きっとこの手の動画はあまり見返さない。記憶に残すべきかなと思い直し、その光景を目にじっと焼き付ける。

 

さらにやはり空腹感を感じたため、もちこに相談。〆の拉麺でも食べに行かない?と。

 

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ただ上海の路地裏は、もう真っ暗。生活水準が一瞬で変わり、ちょっと危険な香りが漂っている。

 

銃声が聴こえてきそうな雰囲気だし、ラーメン屋も絶対ないよな。もし大声をあげながら子供が走ってきたら、心停止する自信ある。

 

話し声も不思議と小声になり、明かりを求めてこそこそ移動。ちょっと怖いから、足早に走り去ろ…。

 

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ご飯はどこだぁ~!!

 

かなり酔ってるもちこは、お構いなしでずんずん進む。そ、そっち絶対ないよ!と言っても、あるある!と根拠のない確信で路地にお邪魔する。

 

流石は53度の貴州茅台酒。飲み終えて2時間経っても、全然酔いが抜けてない。

 

これ、本当に二日酔いしないのだろうか。逆に明日になっても、同じくらい酔ってる気がする。

 

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ほら閉まってるじゃん!

 

ご飯通りで立ち尽くすもちこ。やっぱりラーメン屋だけでなく、この街はもうお休みの時間なんだ。

 

あとは先ほどの様な高級レストランとか、きっとそういう場所しか開いてないのかな。拉麺は食べたかったけど、お部屋に戻って果物でも食べようかな。

 

もちこも結構空腹らしく、口惜しそうに路地裏を覗く。確かに頂いた高級料理は、この中国横断で拡張された胃袋にはちょっと少なかったんだ。

 

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噛まれたー(*‘∀‘)!

 

ねこやまー助けてくれー!(めっちゃ酔ってる)

 

もう黙りなさい。

 

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泥酔した相方を連れ、酔い覚ましで夜の上海を歩く。きっと昼間は大混雑なのだろう道も、真ん中を通れるくらいガラガラだ。

 

 

さぁ、そろそろホテルに戻ろう。そして明日は、遂に最終日前日だ。

 

息苦しいほど楽しかった、二週間の横断バックパッカー。それも遂にラスト2日間。

 

最終日は一日かけて成田に戻るから、実質的には明日がラスト。この中国、この上海を満喫できる最終日になるだろう。

 

ラストを飾るのに、ふさわしい場所ってどこだろう。乾杯も交わせてラスト感も持ち合わせた、この旅の終着点は。

 

旅の中盤から話し合っていた、最終日に訪れる場所。それは満場一致で採決が下りた、あの夢の国だ。

 

 

上海ディズニーランド。

 

あらゆる性別と年齢が我を忘れる、阿鼻叫喚のドリームランド。2016年6月開園からまだ一歳三か月、情報の少ない至極の遊園地だ。

 

ミッキー!ミッキー!とリズムを刻む相方もちこも、日本のディズニーは大好物。というよりほぼ全ての日本人の方が、お好きな場所ではないだろうか。

 

ただ申し訳ないが、私は行ったことがない。10年以上東京に住んでいるにもかかわらず、あの夢の国に訪れたことがないのだ。

 

シーにはお邪魔したことがあるが、ランドは未知の世界。明日は私の初ランドを、上海ランドに捧げさせていただきたい。

 

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ミッキー!グーフィー!ピグレット!イーヨー!

 

後半知らないキャラ名に戸惑いつつも、ノリノリで歩くもちこを眺める。もし明日までにお酒が抜けなかったら、このテンションで攻め込むのか。

 

そんなことを考えながら、ホテルへの帰り道を歩いていく。個人的にはトゥイーティーと握手がしたいなぁ、そう考えながら。

 

中国旅行記30に続く~ 

  

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