ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記③ 最高に楽しい新幹線車内と、世界遺産 平遥古城の美味しい夜


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初の快適新幹線。

 

いきなり一等席の心地良さを味わってしまった、中国初の長距離移動。

こんなビップな経験をして、私は大丈夫なのだろうか。

 

 2日目に目指すは、世界遺産 平遥古城

その素晴らしい町は、寒々しい夜も魅力に溢れていた。

 

19時42分の到着時間まで揺られること、約3時間半。

車内でネットもSNSも繋がらなかったが、全く退屈しなかった。

 

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記

皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せだ。

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

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あらゆる音が楽しめる新幹線車内

あらゆる音が楽しめる新幹線車内

 

新幹線に乗り込み、私はすぐに眠ってしまった。

一等席の驚異の快適さに、体が完全に熟睡モードになっていたようだ。

 

ふと時計を見ると、既に16時半を回っている。

私はこの貴重な初新幹線を、約1時間も無駄にしてしまったのか。

 

しかも恐ろしいことに、まだ余裕で眠れそうである。

普段は有り得ぬ荷物の重さで、体も想像以上に疲れていたのだろう。

 

 

つまりこの短時間で起きれたのは、単なる偶然

それは日本ではあまり感じない、周囲の騒々しさのおかげだった。

 

まず私の目を覚ましたのは、爆音アニメ

言語は全く分からないが、スポンジボブ的なノリの声が車内に轟いている。

 

さらにその爆音の発生源は、一箇所ではない。

車内の複数の場所から、ノーイヤホンで様々な音声が響き渡ってくる。

 

うっとりする中国の民謡や、聴いたことのある西洋のベストヒッツ。

そこに先ほどのスポンジボブがコラボし、もうてんやわんやである。

 

さらにそこに加わる、大声で電話するおじさん部隊。

全員が耳の遠いお爺さんと話をしているのかと疑う、人類最大のボリュームだ。

 

そして追撃する、ヒマワリの種を食べる無数のおつまみ音。

ポリパリパリポリ、香ばしい音が断続的に車内を包み込んでいる。

 

 

うるさい。

 

私がこの国に不慣れな外国人であることは自覚している。

しかしそれでもなお、やっぱりうるさい。

 

なぜこれほどまでに、人は騒がしくできるのか。

この環境で熟睡している相方もちこは、やはり大ベテランだ。

 

ここには一体、何千匹のリス何頭のスポンジボブがいるというのか。

一等席でこれならば、二等席にははたして何万匹放たれているのだろう。

 

 

いや、まてまて。

私は何と、心が狭いのだ。

 

別に法に触れているわけでもなく、この国ではこれが常識

何を私は、静まり返った山手線と比較しているのか。

 

これもまた中国という魅惑の国の、大切な文化。 

新幹線=静かだという先入観は、完全に私が勝手に持ち込んだものである。

 

周囲によく耳を傾ければ、これもまた結構楽しい。

スポンジボブとエドシーランのコラボなど、なかなか聴けない体験だ。

 

 

そしてふと外を見ると、中国独特の高層マンションが乱立している。

エヴァンゲリオンに登場するような、同じ構造の住民棟が無数に立ち並ぶ。

 

あらゆる音が楽しめる新幹線車内

 

まだ足りないと言わんばかりの、乱立する高層マンション達。

何時間も続く車窓の光景に、それらは何度も現れた。

 

 

そして現地で直に触れると気づく、彼ら中国人たちの力強さ

中国のバブルは弾けたと誰かが言っていたが、彼らはまだ元気いっぱいだ。

 

そしてそれは、彼らの快活さと積極さにも表れている。

特に旅の中で感じる彼らの商魂は、見習うべき大切な要素である。

 

 

そんなデキる社会人風の思想を膨らませ、私はカバンをガサゴソ散策した。

林檎一個では補い切れなかった空腹感を、お煎餅で満たそうと考えたのだ。

 

しかしいくら探しても、一枚も見当たらない。

どうやら昨日の3枚が、日本から持ってきたラストお煎餅だったようだ。

 

目移りせざるを得ない、豊富な車内販売

 

しかし今回の新幹線旅行では、とっておきのお楽しみがある。

それは車内販売されている、猛烈な数の新幹線お弁当だ。

 

目移りせざるを得ない、豊富な車内販売

 

その数、ざっと95種類

これを見て目移りしない人がいるだろうか、いやいない。

 

しかし当然、全て中国語のため意味が良く分からない。

もし適当に頼んで、とんでもない物が運ばれてきたらどうしよう。

 

ジャガ芋や人参がそのまま売られているような、下部の謎の写真。

中国語が読めない私は、生の人参を購入してしまう危険はないのだろうか。

 

しかし左下の写真を見る限り、大当たりに該当するハーゲンダッツも存在する。

もしくはここは無難に、お弁当的な写真の近くから選ぶべきだろうか。

 

 

いや待てよ。

 

ここはメニューの語尾を見るのが、お利口さんなのではないだろうか。

麺や飯と書いてあれば、十中八九は主食系のはずである。

 

危険性の高い辣や麻の文字などに惹かれるから、失敗するのだ。

ここは一つ空腹感を満たすためにも、万全の安全策に徹しよう。

 

そう考えた私は、ずっと待った。

車内の売り子さんが歩いてくるのを、ひたすらヒマワリの種を食べながら。

 

 

しかしこれが、なかなか来ない。

待てども暮らせども、一行に現れる様子が無いのだ。

 

もしかして、どこぞの富豪が買い占めてしまったのか。

そして在庫不足になり、もはや商品が無くなったのではないのか。

 

目移りせざるを得ない、豊富な車内販売

 

全然こない。

 

時計上では30分待ち、精神的には3日は待った。

しかし一向に現れない売り子さんに、もはや空腹感も限界である。

 

先ほどから食べているヒマワリの種など、お腹の足しにはならない。

これはあくまでも、歯に詰まるだけの嗜好品なのだ。

 

私がハム太郎ならまだしも、立派な成人男性である。

ヒマワリの種で満腹にするなど、ウニでお腹いっぱいにするくらいの難易度だ。

 

 

そして待つこと、約35分

遂に売り子さんが、車両前方から現れた。

 

待ちわびたその光景に、一気にテンションも跳ね上がる。

そして同時に、メニューを見て頼む商品を再度確認する。

 

しかしこれがまた、歩くのがめちゃ早い

ご飯いかがっすか的なアナウンスと共に、すごい速度で通り過ぎようとしている。

 

それはまるで、画面から速攻いなくなるファミコンのボーナスアイテム

このアイテムを取り逃したら、きっと夜まで何も食べられない。

 

焦った私は、慌てて彼女を引き留めた。

そしてお弁当一覧の近くの、何ちゃら飯をオーダーした。

 

すると何やら、売り子さんが沢山訪ねてくる。

どうやら注文したご飯に対して、何か質問があるのだろう。

 

 

ああこれは、今朝進研ゼミで解いた問題に違いない。

辛いヤツは要りますか?的なご質問なのだろう。

 

そう考えて入れてもいいよと中国語で伝えると、売り子さんが首をかしげている。

何を言ってるのだこの日本人は?という感じで、再度質問を重ねてくる。

 

全く意味が分からない私を前に、売り子さんもお困りである。

しかも親切なことに、何度も繰り返し伝えようとしてくれるではないか。 

 

これはどうやら、完全に私の守備範囲を超えているようだ。

仕方なくお疲れの相方もちこを起こし、質問の意味を聞いてもらった。

 

 

するともちこは、なんとも申し訳なさそうに訳してくれた。

どうやら先ほどの返答は、ご飯に対する質問では無かったようだ。

 

ご飯、もうないんだって。

この時間は、これだけだって。

 

そう言いながらもちこは、謎のおつまみ的な一覧を指さした。

麺とも飯とも書いていないそれらは、あまり食欲をそらない名前だった。

 

そして価格も、非常に低価格

これはきっと主食系ではなく、駅で見たお菓子的な逸品なのだろう。

 

 

何という不運。

 

もしや今回の中国旅行は、ご飯の神に愛されていないのか。

新幹線移動の最大の楽しみ、車内ご飯も封印されてしまった。

 

ここは大人しく、目的地の平遥古城で美味しい現地ご飯を食べまくろう。

到着も夜の17時過ぎであるし、きっと美味しいご飯屋さんも開いているだろう。

 

そんなご飯プランを決定した私は、もちこと売り子さんにお礼を言った。

すると可愛そうに思ったのだろう、もちこが素敵な飲み物を買ってくれた。

 

目移りせざるを得ない、豊富な車内販売

 

美味しい(*‘∀‘)

 

いつの時代でも、賑やかな社内でも、それが温くても。

中国の啤酒は、最高に美味しい。

 

日本の発泡酒すら下回る低価格に、無数のバリエーション。

私は今回の旅で、きっと彼らを制覇するだろう。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 燕京啤酒 5元(約85円)

 

 

ご機嫌になった私は、完全に目を覚ましたもちこと雑談を繰り返した。

既に二週間も前に先乗りしていた彼女の話は、最高に面白かった。

 

西部の砂漠では、オレンジの砂避けが観光客に無料で配られていたこと。

そしてそれを知らず、靴とカメラに砂が入りまくって壊れたこと。

 

さらにその無料の砂避けを、現地の中国人が売りつけてきたこと。

5元のお勉強代と共に、彼らの逞しい商魂を見せつけられたこと。

 

大忙しの国慶節には、砂漠のラクダも無茶苦茶お仕事をさせられていたこと。

昨年はその忙しさのせいで、ラクダも過労死してしまったこと。

 

何と面白いのだろう。

さすがは4000年の歴史、二週間だけでも結構な濃度である。

 

マイクラの100倍面白いよね。

いやまてまて、マイクラも結構面白いよ。

 

そんな話をしながら、のんびりビールを飲んでいた。

平遥古城までの残り二時間半、それはあっという間だった。

 

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美しい平遥古城駅と市内へのタクシー移動

活気溢れる平遥古城駅と市内へのタクシー移動

 

そして夜の19時42分

 

新幹線は予定ぴったりに、目的地に到着した。

結構な寒さに驚き、多数の乗客と一緒に下車をする。

 

パスポート・財布、スマホとカメラ。

最低限必要な忘れ物を確認し、よいしょとホームになだれこむ。

 

ここが第二の都市、世界遺産の平遥古城

夜も遅いために観光的な雰囲気はないが、それでも尚、煌びやかな駅である。

 

活気溢れる平遥古城駅と市内へのタクシー移動

 

駅は想像よりも遥かに大きく、多数の乗客が存在する。

さすがは世界遺産を構える、ビックステーションだ。

 

そして目の前には多数の煙が立ち込め、思わずむせ返す。

それは下車と同時に火をつける喫煙者による、多数のタバコの副流煙である。

 

話は変わるが、現地の人々は本当にタバコ好きだ。

車内では決して吸わないが、駅構内でもガンガン嗜んでいる。

 

僅か数分の一時停止でも、ホームに降りて美味しそうに吸う。

新幹線の下車時には、沢山の方が既に口にタバコをくわえているレベルである。

 

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そして外に出ると、煌びやかなライトアップで出迎えられる。

美しい古城をイメージさせる、様々な色合いに見とれてしまう。

 

さらに同時に、沢山の現地人に囲まれる。

ただそれはカツアゲではなく、俺のタクシー乗ろうぜ!とのお誘いだ。

 

たしかに平遥古城駅から平遥古城市内までは、かなりの距離がある。

決して歩いてはイケそうにない距離のため、夜のタクシーは必須である。

 

そのため新幹線の到着に合わせて、沢山の個人タクシーが集結している。

彼らにとっても一日に僅かしか訪れない、大切な新幹線の到着時間なのだ。

 

超積極的な運転手と共に、平遥古城市内へ

 

この機会を逃すまいと、皆が大変な積極性で声を掛けてくる。

中には英語で話しかけてくる、何ともポップな若者もいらっしゃる。

 

そしてそのポップ君と英語で交渉し、約50元で市内に運んでもらうことにした。

OK!OK!と連発する彼は、きっと友達が多いタイプだろう。

 

 

荷物を後ろに乗せ、私たちは後部座席に乗り込んだ。

新幹線の一等席程ではないが、中々の心地良さである。

 

さぁ行ってくれポップ君!と告げると、彼はいきなり車を降りた。

そして( ゚Д゚)?といった表情の私たちに、彼はこう言いだした。

 

 

もう一組捕まえるから!

車で待ってて!

 

何という行動力。

私たちが返事もしないまま、彼は車の扉をばたんと閉めた。

 

もう既に結構ぎっちぎちのこのタクシーに、さらに人を乗せるつもりなのか。

確かに彼的にはもう一組獲得して、お稼ぎしたいに決まっている。

 

すぐに戻ってくるから!と言い放つ彼は、駅に向かって再度ダッシュする。

それは追加で6人くらい乗せちゃうような、凄まじい勢いだった。

 

 

何と天晴な生きる力。

 

日本でこれをやろうものなら、タクシー会社に連絡されちゃうかもしれない。

客を待たせんじゃねぇ!と、怖いおじさんに怒られちゃうかもしれない。

 

しかしタクシーのあいのりなど、こちらは大歓迎。

超太った人が乗ってこないかな?などと期待しつつ、もちこと車内で待機する。

 

超積極的なタクシーに乗り、平遥古城市内へ

 

すると僅か5分程度で、ポップ君は戻ってきた。

そして観光と思われる中国人カップルが、申し訳なさそうに乗り込んでくる。

 

計5人と大量の荷物が、狭い車内にぎゅっぎゅーに押し込まれる。

もしここで誰か放屁しようものなら、完全に事案である。

 

超積極的なタクシーに乗り、平遥古城市内へ

 

そしてそのままタクシーは、大通りに向けて飛び出した。

平遥古城駅を離れるに従い、街頭も段々と少なくなっっていった。

 

隙間から吹き込む風も冷たく、完全に冬の匂いがする。

通勤ラッシュ的な混雑を抜けると、タクシーは段々と速度を上げていった。

 

超積極的なタクシーに乗り、平遥古城市内へ

 

そしてまたこれが、どえらい早い

この少年の運転は、この旅のベストぶっ飛ばし賞を差し上げたい。

 

対向車線に入るわ、暗闇で120キロ近く出すわ、前の車を煽るわ。

もはや私が知る移動手段における、最も事故率の高い乗り物だ。

 

運転中にもかかわらず、先ほどからWECHAT※を使いながら、他の運転手と連絡を取り合っている。(※中国におけるLINE的な通信手段)

恐らく彼は平遥古城駅と市内を、もう一度往復するつもりなのだろう。

 

もはやそれは、一つのアトラクション

ディズニーランドでは決して承認されないレベルの、かなりの恐怖である。

 

しかし彼の運転を体験すれば、飛行機などの恐怖心は恐らく克服される。

もし飛行機の揺れを克服されたいなら、平遥古城駅でJAY=Zを聞いている少年のタクシーをお勧めしたい。

 

ただ震える私たちとは異なり、同乗した中国人カップルはけろりとしている。

やはりこの国では、これが一つのスタンダードなのだろう。

 

超積極的なタクシーに乗り、平遥古城市内へ

 

そしてついに、タクシーは平遥古城市内に到着する。

この場所こそ、仕事中に何度も予習した、この旅の最大級ワクワクスポットだ。

 

全ての建物が低く、それはまるで西部劇の街並みのようだった。

その低い街並みに、中国らしいカラフルな電灯が輝いている。

  

我慢できずにタクシー車内で写真を撮りまくり、ご飯屋さんを目で探す。

飯や麺の文字を見つければ、突撃確定のべらぼうな空腹感だ。

 

手ごろな場所で止めてもらい、運転手に代金を支払う。

軽めの荷物の中国人カップルは、一足先にご飯屋の散策に向かってしまった。

 

お値段(1元17円で換算)
  • タクシー代 50元(約850円)

 

 

そして私たちも後を追うように、市内の美味しそうなご飯屋を散策する。

中国に到着して既に2日、未だ私はお店で食事を食べていないのだ。

 

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夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店

 

煌びやかで少し曇った街を歩きながら、街に転がる旨そう感を手繰り寄せる。

そして一件のお店を発見し、値段も考えずに突撃した。

 

夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店
夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店

 

ずらりと壁に貼られたメニューに、綺麗に包装された食器。

まるで田舎のおばあちゃんちに訪れたような、不思議な懐かしさだ。

 

メニュー上部に掲げられた、平遥古城特色小吃

きっとこれは、平遥古城の特色ある御飯ですよ!的な意味だろう。

 

なるほどなるほど。

いきなり現地の食事を楽しめるとは、大変な興奮である。

 

私たちはずっしりとした荷物を傍に置き、メニューをいただいた。

そこには3人の店員とは別に、白黒の猫も床に寝転んでいた。

 

夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店

 

そしてまずは数少ない使える中国語で、啤酒(ビール)を注文する。

冷蔵庫から直に受け取るキンキンの液体は、まさに至福のお味だった。

 

また飲んどる!と笑う相方にメニューを渡し、食べられそうな物をピックする。

まだ胃腸が3割程度しか回復していないもちこは、本日もご馳走はおあずけである。

 

私はもちこに申し訳ねぇと告げ、美味しそうなご飯をピックした。

ここはガッツリ&定番の現地料理を注文し、初めての中華料理を満喫しよう。

 

夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店

 

そしてお店のおばちゃんに注文を済ませ、待っててね的な返答をいただく。

椅子はふかふかで気持ち良く、他にも約10人の現地の方が食事中だった。

 

隣の席では10代半ば位の5人の男女が円卓に座り、豪華な夕飯を楽しんでいる。

見るからにお金持ちらしい彼らはきっと、花団で言うところのF4なのだろう。

 

絶対に食べ切れない量を注文し、北京ダックも一口だけ食べている。

後から聞いた話では、中国では残すのも一つの文化とのことだった。

 

しかしあの北京ダックは、どう考えても勿体ない。

アヒルへの敬意をこめて、ジップロックでお持ち帰りするべきだ。

 

 

そんなことを考えていると、おばちゃんはすぐにご飯を運んでくれた。

やたら一皿が大きいお料理は、まさに私が夢に見た本格中華だった。

 

夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店
夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店

 

まずしょっぱなに現れたのは、麻婆豆腐ならぬ麻辣豆腐

見た目とは裏腹に、全く辛くないお豆腐の炒め物である。

 

タップリの脂で炒められた、醤油と味噌ベースの旨み。

しっかりと水分を切られた食感は、まるで厚揚げの様だった。

 

味つけは少し薄く、正直ご飯との相性はまぁまぁである。

ただそれでも空腹を満たしてくれるお豆腐の旨みは、非常に美味しかった。

 

夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店
夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店

 

さらに追加した、豚肉木耳大蒜炒め。

こちらはきっと白米に最適だろうと、迷わず注文した。

 

大蒜のシャキシャキ感と、小麦粉で衣を付けた濃い目の豚肉フライ

醤油と塩がベースの味つけで、こちらも想像以上に全体は薄味である。

 

きっとその理由は、膜を張るほどの大量の油だ。

きっとこの油をもう少し減らせば、もっとご飯に合うだろう。

 

ただこちらも味つけは美味しく、ホッとする美味しさだ

特に噛みしめる度に旨みの出る柔らか豚フライは、モリモリ食べてしまう。

 

夜の市内で楽しむ、美味しい中華料理店

 

そしてこちらが、もちこ用の白湯スープである。

体に沁みこむ優しい味を求めて、彼女が注文した一杯だ。

 

しかし問題なのが、その規格外の大きさである。

比較写真がないのが残念だが、まるでチワワのベットだった。

 

『絶対に飲みきれないのは、覚悟していたよ。』

そういうもちこは、過去に何度もスープを愛飲していたらしい。

 

 

さらに一口もらうと、衝撃的な事実に気づく。

ほぼ皆無に近い、抜群の薄味なのだ。

 

何だこの薄味は。

一つどころではなく、3つほど入れ忘れているのではないだろうか。

 

しかし相方曰く、これが中国のスープの常識とのこと。

素材を存分に楽しむ味わいで、お白湯のように頂くらしい。

 

確かに繰り返し飲むと、何やら五感が冴え渡りそうなお味だ。

毎日飲みたくなるスープとは、意外とこんな味付けなのかもしれない。

 

一口ずつを存分に楽しみ、ビールも隙間にごくりといただく。

定番の至福の時間を味わいながら、私たちはもりもりお腹を満たしていった。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 麻辣豆腐   15元(約255元)
  • 豚肉木耳炒め 15元(約255円)
  • 白湯スープ  14元(約252円)
  • 啤酒   8元(約136円)
  • 白米   5元(約85円)

 

宿泊激安ホテル、鴻鵠客桟へ向かう

 

そして美味しいご飯をペロリと頂き、お礼を告げてお店を出る。

初めての中華料理に、この旅のご飯ライフの安泰を確信した瞬間だ。

 

さらにホテルにたどり着く道すがら、夜食のお菓子を通りで散策する。

修学旅行と中国旅行と言えば、お菓子の夜食は絶対条件である。

 

宿泊激安ホテル、鴻鵠客桟へ向かう

 

そして街のシンボルの古城の壁下を抜け、夜の街をとことこと散策する。

暗闇で古城全体は見えないが、まるで山の様な圧迫感に包まれる。

 

大きな通りを散策しているにもかかわらず、何かに囲まれている感覚だ。

歩いているだけで周囲に感じるのは、見えない古城の圧迫感だろうか。

 

所々にある渡り路もスケールが大きく、30m近くに感じる門をくぐる。

それは14世紀の明代始めから何百年も崩れなかった、屈強な街並みである。

 

 

そして暗闇を歩くこと約5分、私たちは鮮やかな建物に到着した。

もしネットのお力を借りなければ、優に30分は探していただろう。

 

背中の荷物の重さも手伝い、雪崩れる様に門をくぐる。

その美しい門構えこそ、本日お世話になる宿泊先である。

 

宿泊激安ホテル、鴻鵠客桟へ向かう

 

ホテル名は、平遥古城鴻鵠客桟

二週間の中国旅行を支えてくれる、大変リーズナブルなお宿である。

 

その雰囲気はまるで、歴史感を売りにする京旅館。

テイストこそ違うものの、外国人まっしぐらな圧倒的異国感だ。

 

歴史を感じさせる門の装飾に、中国の夜をイメージさせる赤い提灯

中で小坊主がカンフーをしていても不思議ではない、グッとくる空間である。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 鴻鵠客桟 二名二泊 約350元(約6000円)

 

 

宿泊激安ホテル、鴻鵠客桟へ向かう
宿泊激安ホテル、鴻鵠客桟へ向かう

 

受付には20代前半の綺麗な女性が座っており、パズル系ゲームに興じている。

しかし声を掛けるとすぐに、様々な手続きを始めてくれた。

 

ただし宿泊データが見当たらないようで、支配人らしき人に電話をしている。

相方もちこが尋ねたところ、どうやらダブルブッキングの可能性があるようだ。

 

眠気を誘発する満腹感に襲われ、待合室のソファーに腰をおろす。

もし予約が取れていない場合、この寒空に放り出されるのだろうか。

 

しかし、私たちがそのことを悩んでいても仕方がない。

ここはパズルゲームで鍛え上げた、彼女の状況処理能力にお任せしよう。

 

宿泊激安ホテル、鴻鵠客桟へ向かう

 

ふと受付を見渡すと、宿の無線WI-FIを発見する。

そこでダメもとでインスタに接続してみるが、完全に弾かれてしまった。

 

どうやら中国では政策により、TWITTER・FB・インスタに接続できないようだ。

私はポップでキッチュなツイートを諦め、スーパーで買った今宵の夜食を吟味した。

 

宿泊激安ホテル、鴻鵠客桟へ向かう

 

本当はもっと購入したかったのだが、旅もまだまだ序盤。

お楽しみはゆっくり小出しにして、長く楽しむことにしよう。

 

そのため今回はまず、カップラーメンビールポテチ

冒険心ゼロか!と相方に一喝された、古城の夜の相棒達である。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 青島啤酒 5元(約85円)
  • 烤味薯片(BBQ味のポテチ) 3元(約51円)
  • 紅焼牛肉面(カップラーメン) 5元(約85元)

 

その夜食たちを眺めていると、受付女性が声をかけてくれた。

どうやら私たちの予約は、同じ鴻鵠客桟の別棟で取られていたようだ。

 

受付女性に誘導され、暗い古城の街並みを再度歩く。

一度置いた荷物の重みが、よりずっしりと肩にのしかかった。

 

しかし予約が無事取れていることが判明したため、気持ちは最高に軽かった。

後は一体どんな部屋なのか、最初のワクワクを楽しむだけである。

 

ただし今回は、一人一泊1500円程度の格安お宿。

失礼かもしれないが、あまり期待してはいけないのかもしれない。

 

意外なほどに素晴らしい、ホテル鴻鵠客桟

意外なほどに素晴らしい、ホテル鴻鵠客桟
意外なほどに素晴らしい、ホテル鴻鵠客桟

 

そして緑のツタの絡みついた門をくぐり、別棟に案内される。

しかしそこでは、意外にも豪奢な入り口に驚かされた。

 

入り口にはライトに投影されたホテル名が、小さなホログラフのように反射する。

更に中には沢山の人々が集まれる、快適そうな広場が広がっていた。

 

意外なほどに素晴らしい、ホテル鴻鵠客桟

 

赤提灯の浮かぶ真っ暗な受付でチェックインを済ませ、鉄の鍵をいただく。

どうやら今回の部屋は、鉄の錠前で施錠するようである。

 

部屋はさらに別棟にあり、緑のしげる込みをさらに進む。

そして辿り着いた本日のお部屋が、こちらである。

 

意外なほどに素晴らしい、ホテル鴻鵠客桟

 

THE・中国。

 

これ以上に中国感溢れるホテルが、他にあるだろうか。

もはや一晩寝れば、中国語を30個ほど覚えそうな雰囲気である。

 

虎の敷物こそ無いものの、最低限の設備は整っている。

冷蔵庫や浴槽はもちろんないが、二泊するには必要十分だ。

 

 

早速私たちは荷物をほどき、最も気軽な服装にチェンジする。

もちこは即座にゴマフアザラシに変身し、布団にもぞもぞと潜り込む。

 

この段階で、彼女の胃腸は50点といったところ。

本日も大事を取って、ゆっくりとお休みしていただこう。

 

しかし私には、夜食と言う最大のお楽しみが待っている。

旅最大の開放感とは、夜11時でもポテチの袋を平気で開けることなのだ。

 

意外なほどに素晴らしい、ホテル鴻鵠客桟
意外なほどに素晴らしい、ホテル鴻鵠客桟

 

まずは無難な味付けを選んだ、ポテチをビリリ。

中からは驚くほど少量のポテチが、申し訳なさそうに並んでいた。

 

まるでAMAZONの配送の様な、無駄のある大きな包装に騙されながら。

容易に想像できる美味しさを、一人でポリポリ楽しんだ。

 

その平均的なBBQの味は、大変ビールと良く合った。

部屋も気に入った私はお酒も手伝い、たいへんご機嫌である。

 

意外なほどに素晴らしい、ホテル鴻鵠客桟

 

さらに追加で、美味しそうなカップラーメン(牛肉面)も作成する。

彼もまた新幹線車内で私を誘惑していた、大変いけない子である。

 

開けやすい表面をビリリと剥がし、中にある具材袋の多さに驚く。

そこには液体ソースと粉末固形具材とフォークが用意されていた。

 

何と美味しそうなのだろう。

私はコソコソとお湯を沸かし、相方を起こさないようにお湯を投入した。

 

 

ただ残念なことに、大切な待ち時間がどこにも見当たらない。

きっとどこかに書いてあるのだろうが、私の中国語力では解読不能である。

 

いやしかし、カップラーメンは世界共通だろう。

スーパーカップ的なビジュアルを見ても、3分でOKではなかろうか。

 

そう考えて、私は2分放置した。

博多とんこつラーメンでもバリカタ一択の、固め大好き系男子なのだ。

 

意外なほどに素晴らしい、ホテル鴻鵠客桟

 

激かたである。

 

まるでフォークが直立するほどの、圧倒的なバリカタである。

これは美味しいかどうか以前に、麺が食べられないレベルだった。

 

どうやら私は、最も不味く作る方法を選んでしまったようだ。

そして私たちはその脅威のゆで時間を、後日目撃することになる。

 

 

カタカタ麺をすすりながら、残ったスープの美味しさに癒される。

ビールを飲みながら、全く理解できない中国語のテレビを眺める。

 

あぁ、すごく楽しい一日だった。

でも明日はもっと、楽しくなるよね。

 

そんなハム太郎的な感想を持ちつつ、私はリュックから歯磨きを取り出した。

するとそこには日本から持参したシュミテクトが、盛大にぶちまけられていた。

 

中国旅行記④に続く~