ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記⑥ 極寒のリンタク・謎のコンビニ・体を包む謎の悪寒の巻(西安北編)

極寒のリンタク・謎のコンビニ・体を包む謎の悪寒の巻

 

10月15日。

 

昨日の観光の疲れから、泥のように眠っていた。

ベットの堅さも丁度良く、そのふかふか感は快適だった。

 

そんな睡眠を楽しんでいた、深夜二時

私は息が止まるほどの爆音で、突然起こされた。

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記

皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せだ。

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

スポンサー様
 

 

平遥古城の寒朝と地獄の朝移動

平遥古城の寒朝と地獄の朝移動

 

ズガッシャーン!!!!!

 

ゆっくりと睡眠を楽しんでいた、深夜二時

私は息が止まるほどの爆音で、突然起こされた。

 

あまりに突然の轟音に、一気に防衛本能に火が入る。

文字にすると非常にチープだが、それはもう度肝を抜かれる爆音である。

 

何が起きたのか分からず、( ³ω³ )!?的な表情で周囲を見渡す。

部屋は真っ暗、さらにはコンタクトも外しているため、視界はゼロである。

 

一瞬昨日の学生たちが、大きな花火でも始めたかと考える。

もしくは受付に強盗が入り、何か鈍器で破壊されているのかと。

 

 

しかし慌てる私とは裏腹に、相方もちこはいたって冷静。

なぜそんなにクールなのかと思ったら、寝ぼけ混じりでこう呟いた。

 

『蹴ってしもうた…。』

 

その意味も分からず周囲を見渡すと、確かに何やら違和感を感じる。

すると確かに昨晩見た部屋の構図と、何かが少し違うのだ。

 

破壊された平遥古城のアメニティ

 

これ がないのである。

 

この中国感を醸し出しまくっていた、謎の置物がないのである。

色々高そうな器が沢山乗せられた、こちらの木製お茶グッズが行方不明なのだ。

 

慌てて部屋の電気を探しにベットを降りると、足裏にチクチクと痛みが走る。

これやりおったな!と思いながらも、必死で部屋の電気を探り当てる。

 

するとそこには、無数の陶器の破片が散らばっていた。

一面足の踏み場もないほどの、部屋中全体危険地帯である。

 

申し訳ねぇという相方いわく、どうやら寝ぼけて蹴ったらしい。

そして木製茶器は宙を舞い、コンクリの床に叩きつけられたのだ。

 

そしてその茶器の生存数は 1 / 4。

ざっと3つのお洒落茶器が、この度の蹴りで粉砕されてしまった。

 

ただし理由さえ分かれば、逆にほっと一安心である。

この深夜の爆音の理由が分からないほうが、もっと怖い。

 

個人的には集団強盗政治的暴動の方が、100倍恐怖である。

ただ茶器を壊してしまっただけなら、何とでもなるだろう。

 

そして昨日買ったスーパーの袋を使い、大きな破片を取り除いてく。

こういう類の破損事故は、意外と5分もあれば元通りになるものだ。

 

破壊された平遥古城のアメニティ

 

しかしこの重量を蹴り落とすとは、一体どんな夢だったのだろう。

もしかしてこのベットで寝たため、カンフーの夢でも見たのだろうか。

 

そんな事を考えながら、再度布団にもぐり込む。

朝2時に目覚めたことで、3時間もの二度寝を満喫できるのだ。

 

そう思いながら目を閉じると、ふと一つの不安が沸き起こった。

それは四時間後に行う、チェックアウトについてだった。

 

 

めっちゃ請求されたらどうしよう。

 

もし壊したことを告げて、受付の優しいおじさんが豹変したら。

そんな小さな不安が、段々と現実的なイメージになってくる。

 

もしこの破壊した茶器が、とんでもない高価な物だったら。

いや1泊1500円の破格の宿賃からして、それはあまり考えらないだろう。

 

より可能性のあるパターンとして、めっちゃ高値なのに!と言い張られたら。

その場合私たちは、それを否定する方法が全くない。

 

一個1000元だよ!と言われたら、もはやそれまで。

素直に3000元を支払い、私たちは早急に駅に向かわなければならない。

 

そんな最悪のシナリオの可能性は、ないだろうか。

いやそもそも、この茶器の相場が全く分からない。

 

ただ仕方がないと言えば、仕方がないのも事実である。

事実割ってしまったのだから、勉強料としてお支払いしよう。

 

そう考えてもう一度布団に入り、再度二度寝を楽しんだ。

ちなみに相方もちこは既に熟睡、楽しい夢の中だった。

 

恐怖のチェックアウトとおじさんの笑顔

恐怖のチェックアウトとおじさんの笑顔

 

そうは思いながらも、朝の5時半

 

私たちは準備を済ませ、びくびく受付に向かっていった。

そして受付には誰もおらず、呼び鈴を押すと受付のおじさんが現れた。

 

彼はパジャマ姿で寝癖も凄く、起こしてゴメンネという気持ちに包まれる。

さらにもう一つゴメンネと、すかさず壊した茶器について謝罪する。

 

『 実は朝、寝ぼけて蹴ってしまったんだ。

 そしてその結果、3つほど壊しちゃったんだ 

 

損害金は1000元か500元か、はたまた未知なる金額か。

私たちはバクバクしながら、おじさんに謝罪の意思を伝えまくる。

 

するとオジサンは、意外にもキョトン顔。

何をそんなに謝る必要があるのか、良く分からないようだった。

 

そしておじさんが提示した金額は、50元

それどころか 別にいいんだけどねw と、ケラケラ笑って見せてくれる。

 

 

なんとお優しい。

 

こんなに無防備な私たちに、おじさんは何も攻撃してこない。

むしろ気にしないでね!と、パジャマ姿で励ましてくれている。

 

もしかしてぼった〇られる?と考えた、心の荒んだ私を許して欲しい。

東京でお困りの中国の方に出会ったら、全身全霊でサポートしよう。

 

3000元を支払う前提だったため、何やら気分はお金持ち。

決してお金が増えたわけではないのだが、心と財布に余裕が生まれた。

 

数時間悩んでいた問題も解決し、心も一気に晴れ模様である。

私たちは全ての荷物をしょい込み、次の街に向かうことにした。

 

 

そんな本日のコースは、平遥古城 ➡ 西安北 ➡ 鄭州東

二回の新幹線乗り換えを必要とする、この度初の超長距離移動だ。

 

スポンサー様
 

 

平遥古城のタクシー探しと地獄のリンタク

平遥古城のタクシー探しと地獄のリンタク

 

想像通りの寒空を、昨日購入したマフラーを首に巻いて歩く。

手持ちの服の中で最も防寒力の高い、最暖装備である。

 

吐き出す息も白く、もうすぐ氷点下ではないかと感じる寒さ。

この寒さの中、私たちは平遥古城駅に辿り着かなければならない。

 

そしてその手段は、歩きタクシー

さらに時間と寒さを考慮すると、どうやらタクシー一択である。

 

この極寒の寒空を歩くなど、まさに自殺行為。

今回の旅においては、体調管理も非常に重要なのだ。

 

そして私たちは周辺を見渡し、タクシーっぽい車を懸命に探す。

しかし早朝6時台と言うこともあり、中々その姿は見当たらない。

 

 

さらに街の中心街に向かう途中では、一人のおじさんが現れた。

なになに?困ってんの?と話しかける姿は、まるで熟練のナンパ師である。

 

この人はどうやら、二輪バイクを改造したリンタクドライバーの様だった。

風通しの良さそうなホロで覆われた、タクシーへの乗車を薦めてくる。

 

それ絶対寒いでしょ!と告げると、そんなことはないの一点張り。

しっかりカバーで覆われてるから、めっちゃ温かいよ!と言い張るのである。

 

まぁこの国の人々がそういうなら、ここは信じよう。

私たちにも新幹線の時間があり、乗り遅れるわけにはいかないのだ。

 

私たちは早速、薦められるままに後部座席に乗り込む。

しかし、この街のおじさん颯爽と現れる率は異常である。

 

さらに行き先を平遥古城駅だと告げると、40元でOKだと承諾してくれた。

そしておじさんはトラックのバンバン通る大通りへ、颯爽と躍り出た。

 

寒空の中を走るリンタク

 

極寒である。

 

何が寒くないだ、何がしっかり覆われてるだ。

猛烈な寒さの風が吹き抜け、私たちは一瞬で体温を奪われる。

 

もはや覆っていたホロなど、タダの紙切れである。

これほど通気性の良いタクシーが、この世にあるのだろうか。

 

しかもタクシーにしては恐ろしく遅い、驚異の亀スピードだ。

おばちゃんスクーターにもバンバン抜かれ、かなりの長期戦が予想される。

 

もうガクブル震えながら、必死に古城駅への到着を待ち望む。

パトラッシュとネロでも耐えきられない、まさに地獄の時間だった。

 

私たちは荷物を前に抱え、必死で風をガードした。

昨日マフラーを買っていなければ、一体どれほどの被害だっただろう。

 

リンタクに学ぶ別タイプの中国人と暖かい構内

 

そして震えること、およそ40分

普通のタクシーの約二倍の時間と共に、私たちは古城駅へと到着する。

 

大げさではなく眩暈がするほどの寒さに、巨大な荷物がずしりと響く。

もう朝からヘロヘロになりながら、バイクからフラフラ下車する。

 

これで40元とは、ちょっと納得できない金額である。

2日前のタクシーとほぼ同じ、結構な料金ではないか。

 

まぁこれもおじさんとの約束なのだから、仕方がない。

私達は今朝、あなた方のお仲間に優しくしていただいてたのだ。

 

私はポケットから40元を出し、おじさんに手渡そうとした。

しかしなぜ寒くないと言いながら、この人はこれほど完全防備なのだろう。

 

 

するとおじさんは、ヘロヘロの私たちに言い放つ。

それは大変だったから50元くれという、何とも狂った請求である。 

 

あ゛あ゛( ゚Д゚)!?

 

50元だと。

寒くない・40元・直ぐに着くの条件を全て破り、さらに50元くれだと。

 

こんなの天丼を頼んだら、卵かけご飯が出てきたようなものである。

なんなら正直、20元すら払いたくない気分である。

 

頼むよ、僕も寒かったんだよ!と、食い下がるおじさん。

対するは、絶対に払いたくない私&相方もちこ連合軍である。

 

手渡ししようにも、おじさんは40元を受け取ろうとしない。

もはや40元をバイクに置き、もう無視するしか方法はないだろう。

 

私は40元を風で飛ばされそうな席に置き、荷物を背負って逃げ出した。

すると後方からは、頼むって!!とおじさんの叫び声が聞こえてきた。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 地獄の極寒タクシー 40元(約680円)

 

そしてやっとの思いで、平遥古城駅に到着する。

するとそこには、まだまだ仕掛けがいっぱいだった。

 

平遥古城の野良犬

 

それは多数の野犬である。

普段は大の犬好きだが、仲良くなれないヤンキー的な雰囲気を持っている。

 

平遥古城の野良犬

 

そして近づくなり、えさっ!餌くれ!の大合唱で吠えてくる。

なんならそれは、ちょっと甘噛みすんぞ!くらいの結構な恐怖だ。

 

もうバウバウ吠えられながら、必死で逃げる。

可愛いねぇ♪なんて言ってられない、生命の危機を感じるレベルである。

 

平遥古城の野良犬

 

駅構内に逃げるしかない。

 

私たちはそう考えて、駅への入り口を必死で探す。

するとその大きな中央入り口には、大変残酷な表記がされていた。

 

7:30開放。(その時、7時15分)

 

中国語が読めない私でも、その意味をはっきりと理解した。

私達はこれから約15分、極寒と野犬に怯えなければならないのか。

 

もう指折り数えながら、1時間にも感じる15分をカウントする。

早朝にもかかわらず、体力ゲージは真っ赤である。

 

ただここで一人の女性が、野犬にご飯を与えてくれた。

何かお弁当的なご飯を片手に、彼らを上手に手なずけている。

 

あぁ、助かった。

素直なワンコに戻った彼らは、大変ご機嫌である。

 

仲良くご飯を分けて貰い、嬉しそうに尻尾を振っている。

もしかしてこの女性は、そのためにお弁当を買っていたのだろうか。

 

そして駅の扉が解放され、震えるお客が中になだれ込む。

私たちも即座に暖を取り、体もホッと温かさを取り戻す。

 

暖かな平遥古城駅構内

 

駅構内は非常に暖かく、沢山の旅行者が集まっている。

皆同じく寒空で待っていたらしく、手をすり合わせながら席に坐っている。

 

しかしこんな朝早くから、なぜこれほど沢山の人々がいるのだろう。

やはり中国でも新幹線は、非常に便利な乗り物なのだろう。

 

暖かな平遥古城駅構内

 

さらにダメ押しで、もちこが日本から持参したお味噌汁を作成する。

中国の駅では至る場所にお湯があるため、その作成は非常に簡単だ。

 

そして一口飲むと、その至極の美味しさに感動する。

寒い早朝のインスタントのお味噌汁は、もはや至極の飲み物である。

 

ただそれでもなお、何やら体が熱っぽい

風邪を引いた時に感じる、1/10程度のだるさに包まれている。

 

もしや先ほどの極寒タクシーで、体調を崩したのだろうか。

確かに40分も軽装で北極に放置されれば、屈強な方でも風邪を引くかも知れない。

 

私はさらに服装を重ね、体を温めることに専念した。

せっかく相方もちこの胃腸が治ったのに、私が風邪など引くわけにはいかないのだ。

 

新幹線旅に欠かせない、いつものお楽しみ

 

するとふらりと散歩に行っていたもちこが、お買い物をしてきた。

新幹線の旅にはコレでしょ!と、たっぷりのお菓子を抱えている。

 

何とナイスなのだと称賛し、彼女のチョイスを品定めする。

そういえばこの旅で、まだ中国らしいお菓子を食べていなかった。

 

中国のお菓子

 

まず一つは、こちらのお菓子。

何だか馴染みのある三角形に、あまり中国感は感じない。

 

さらに右上にはDORITOSと書かれており、答え合わせも簡単だった。

これは日本でも売られている、相方大好物のドリトスだ。

 

そしてその購入理由は、全部変な味だったら困るからと言うもの。

なるほど、確かに楽しい新幹線の旅には大切な発想である。

 

中国のお菓子

 

そして次のチョイスが、こちらのお菓子。

商品名にOISHIと書かれた、まさに美味しそうなビジュアルである。

 

鉄板の海老テイストも食欲をそそり、中国お菓子への探求心も忘れない。

まさにベストチョイスと言える、ナイスな判断である。

 

そして待ち時間に耐え切れず、思わずその袋を開封する。

すると中からは、濃い海老の香りがふわりと立ち昇った。

 

中国のお菓子IISHI
中国のお菓子IISHI

 

その食感は、薄めのサクサク

中国とは思えぬ少なめの油で、カリッとフワッと仕上げてある。

 

濃すぎる程の海老の味つけに、シンプルな塩味。

なるほどこれは、確かにOISHI

 

我を忘れてつまみまくり、速攻その味の虜になる。

それはわずか数分で完食するほどの、結構なお味だった。

 

お値段(1元17円で換算)
  • OISHI(海老スナック) 約10元(約170円)
  • DORITOS(スモークBBQ) 約10元(約170円)

 

さらにもちこはカバンを探り、何かを確認している。

そして実はアレがあると、何とも得意げである。

 

まさか味噌汁だけでなく、他にも何かサプライズを用意しているのか。

その表情は、まるで何でも出してくれる上機嫌なドラ〇もんである。

 

日本が誇る美味しさと心地良い二等席

日本が誇る美味しさと心地良い二等席
日本が誇る美味しさと心地良い二等席

 

そして時間と共に入り口が解放され、私たちもホームに下りる。

これから乗り換えを含めて約10時間の、長期新幹線旅行の始まりである。

 

しかしすでに新幹線より、アレへの期待に胸が膨らむ。

寒い日に最適と豪語するアレとは、一体何なのだろう。

 

日本が誇る美味しさと心地良い二等席

 

ワクワクしながら新幹線に乗り込むと、そこは一番前の席だった。

足も前に伸ばしやすく、初めての二等席としては最高だ。

 

ただ不思議なことに、乗客も少なく車両の席にはタップリ余裕がある。

にもかかわらず車内の乗客は、私たちの周辺に固まって座っている。

 

それは恐らく、新幹線の予約順に前から詰められているようだった。

そしてかなり前に予約をした私たちは、一番前の席になったらしい。

 

そんなことを話しながらも、私の意識はアレに向けられている。

我慢できずに相方にアレ頂戴!と伝えると、彼女はガサゴソ探り始めた。

 

最高に美味しい日清カップラーメン

 

日清カップラーメン。

※大好きシーフード味

 

分かってるね!と連呼したくなる、まさに寒空に最適な至福の逸品。

まさかこんな極上の逸品が、カバンにずっと隠れていたとは思わない。

 

新幹線車内に設置されたお湯を入れ、まずはスープをかき混ぜる。

すると練り込まれた独特の甘い香りが、車内全体に行き渡る。

 

そして一口すすると押し寄せる、確実な旨さ

何かR指定な成分の含有を疑ってしまう、驚異の美味しさ。

 

私はこんなに美味しいものを、何年も食べていなかったのか。

いや久しぶりだからこそ、その美味しさに震えているのかもしれない。

 

プラットホームで再度冷え込んだ体も、再度ほっこり温められた。

味噌汁といいカップヌードルといい、何とも素晴らしいお仕事っぷりだ。

 

そして座席にのんびり体を伸ばすと、段々と眠気が押し寄せる。

やはり朝の5時半起きでは、体もまだまだ寝たりない様子である。

 

これからほぼ半日過ごす、快適新幹線。

まずは最初の乗換駅西安北までは、ひと眠りすることにしよう。

 

スポンサー様
 

 

何でも買えそうなビックステーション西安北

何でも買えそうなビックステーション西安北

 

11時47分。

あっという間の約3時間、すぐに乗り変え地の西安北に到着した。

 

そして次の新幹線の出発時間は、15時34分

私たちはこの西安北の街で、4時間近く滞在できるのだ。

 

何でも買えそうなビックステーション西安北

 

そしてこの駅は比較的大きなメインステーションのため、人込みレベルも相当高い。

平遥古城と同じく、新幹線からホームへ多数の喫煙者がなだれ込む。

 

私たちも荷物をすべて抱え込み、まずは駅の構内へと進んでゆく。

まずはこの荷物を地面におろし、これからの過ごし方を模索しよう。

 

そのためにもとりあえず駅内の広場を目指し、そこで何をするか考えよう。

これほど大きければ、もしかしたら駅構内で4時間を過ごせるかもしれない。

 

何でも買えそうなビックステーション西安北

 

まるで成田空港並に広い駅内には、 沢山の餐厅(レストラン)と椅子が置かれている。

そして沢山の人々が、各自伸び伸びと新幹線の出発を待っている。

 

どうやらこの駅は、今までの駅とはひと味違うようだ。

これなら駅構内で、4時間過ごすのもさほど難しくないだろう。

 
専用待合室で、ゆっくり海外ドラマに興じられる可能性すら浮上してきた。

私たちはとりあえず、駅全体をぐるりと回ってみた。

 

待望の世界的コンビニと見慣れたストライプ

 

荷物を背負い、広大な駅構内をグルグル散策する。

すると何やら、都内で見慣れたホッとする色合いに遭遇した。

 

セブンイレブン風の中国のコンビニ

 

これはもしかして、アレではないのか。

店名を足したら18になる、あの魅惑の便利ショップではないのか。

 

まさかこの中国の旅で、貴方に会えるとは感動である。

なぜなら私には、絶対に買わなければらない物があったのだ。

 

それはコンタクトの保存液

初日の北京で忘れたことに気づき、もう三日もお水で代用している。

 

もちろん完全非推奨の使い方であり、毎朝痛みで目がしょぼしょぼする。

快適な目覚めを一気にぶち壊す、何とも不快な状態なのだ。

 

さらには駅の持ち物検査で取り上げられた、ヘアスプレーの代用品

このペタンコヘアーでSNSに投稿するなど、罰ゲームが続いている。

 

この二つはいくら探せど、どこのお店にも存在しない。

そもそもこの旅を通じて、マツモトキヨシ的なお店に遭遇していないのだ。

 

ただし、セ〇ンイレブンなら話は別だ。

きっと全世界展開のコンビニならば、きっといずれかの商品はあるだろう。

 

そう考えた私は、ワックワクでお店に近寄る。

さらに相方もちこもポカリ買ってきて!と、大変な期待感である。

 

セブンイレブン風の中国のコンビニ

 

YX 〇祥便利。

 

君は誰なのだろう。

もはや店名すら読めない、すがすがしいパクリっぷりである。

 

いや実際には、偶然カラーリングが被ってしまった可能性もある。

ただ偶然似た色合いになった!と言われても、幼稚園児でも疑うレベルである。

 

セブンイレブン風の中国のコンビニ
セブンイレブン風の中国のコンビニ

 

もちろん店内は全くセ〇ンイレブンではなく、置かれているご飯も特徴的だ。

当然コンタクトの保存液もなく、明朝も目はカピカピになるだろう。

 

しかし唯一心が躍ったのが、こちらの山盛りお菓子たち。

それは少し前に次見つけたら絶対買おう!と誓った、あの絶品お菓子である。

 

中国コンビニの店内

 

お気に入りになったばかりの、大量のOISHI

きっと初めて試食した人が日本人で、その第一声を社名にしたのだろう。

 

ただその価格は6元と、平遥古城駅より遥かに安い。

やはり少し高いと感じた10元は、世界遺産プライスだったのか。

 

そして後で迎えに来るねとOISHIに告げ、さらに散策を続ける。

これだけの広い駅内なら、きっと世界的コンビニもあるはずだ。

 

そして散策すること、数十メートル。

西安北駅を出たところで、再度私の心は高まった。

 

セブンイレブン風の中国のコンビニ2

 

先ほどより明確に刻まれた、間違いない3本線

既にその色合いは、セ〇ンイレブン以外の何物でもない。

 

ああ、なるほど。

駅構内だと場代が高いから、ちょっと駅を出たところにお店を構えたのか。

 

さすがは世界的コンビニチェーン店。

こういった企業努力が、美味しい冷凍食品を生み出しているのか。

 

私はほっと胸をなでおろし、再度お店に近づいてゆく。

次こそポカリね!と注文するもちこも、大変な期待感である。

 

セブンイレブン風の中国のコンビニ2

 

EVERYDAY。

 

だから、君たちは誰なのだ。

もはや悪意しか感じられない、確信的なインスパイア軍団である。

 

そもそも店名が毎日とは、コンビニならば当然ではないのか。

もしくは田舎のそれのように、夜は19時に閉まるルールでもあるのだろうか。

 

当然こちらにもコンタクトの保存液は無く、ヘアスプレー系もない。

もはや私は、カピカピ目とペタンコヘアーから逃れられないらしい。

 

完全に気を落とした私は、ダメもとでさらに散策する。

すると意外に結構テンションの上がる、あの商品と遭遇した。

 

セブンイレブン風の中国のコンビニ2

 

さすがは日清

さすがはカップヌードルである。

 

先ほど久しぶりの味に感動を覚えたばかりで、この出会いは大変嬉しい。

さらに抜群に中国感溢れるパッケージにも、お財布の紐も緩んでゆく。

 

しかしこれほど多数のコンビニがあるなら、保存液との遭遇も時間の問題だ。

きっとこの駅で出会えなくても、別の街にはあるだろう。

 

そうすれば保存液も手に入り、朝のカピカピも回避できる。

私は少し安心感を覚え、再度駅構内に戻って行った。

 

スポンサー様
 

 

李先生の美味しいご飯と、忍び寄る体調変化

李先生の美味しいご飯と、忍び寄る体調変化
李先生の美味しいご飯と、忍び寄る体調変化
李先生の美味しいご飯と、忍び寄る体調変化

 

西安北駅の構内には、あらゆるお店が立ち並び、大変賑わっている。

中にはマクドやKFCも軒を並べ、いわゆる大混雑だ。

 

よく考えれば新幹線の通る、メインステーション。

品川や横浜のように、魅力の溢れる駅であるのも頷ける。

 

 

そして散策をしていると、既に時刻は12時半

次の新幹線まで約3時間もあるため、私たちもお昼を食べることにした。

 

沢山のレストランに魅了されながら、食べたいご飯をチェックする。

ただなぜなのか、先ほどから中華中華したご飯が欲しくない。

 

もしかして連日の中華料理で、早くも胃もたれでもしたのだろうか。

ふとそう感じた私は、気付くと軽めのご飯屋さんに入店していた。

 

李先生の美味しいご飯と、忍び寄る体調変化

 

その店名は、李先生

どうやらこちらでは、バーミヤン並に良く知られた中華料理店らしい。

 

ただ中華料理といっても、外のメニューには麺類や副菜も多数ある。

今回はその中でも、比較的さっぱりとしたものが食べたい口だったのである。

 

席に着いて荷物を置くと、10代と思われる少年が注文を取りに来る。

そしてメニュー覧のさっぱり系の麺を指差すと、間髪入れずに断られる。

 

ごめん、それ今ないんだ。

 

実はこの旅で何度も経験した、このやりとり。

つまりメニューには載っているが作れない料理が、この国では非常に多い。

 

そしてそれは時に、十数種類ものメニューに及ぶ。

この時も同様に、指さすたびにやってないんだと言われてしまう。

 

ひどい時には、ほぼ全ご飯が作れないと言われてしまう。

時に餃子店にも関わらず、ラーメンしか作れない場合もある。

 

やっていないのならば、仕方がない。

そう考えて次々ご飯を指差すが、今回もことごとく断られてしまう。

 

挙句の果てには、さっぱり系のご飯を全て弾かれる。

そして結果的に追い詰められ、脂っこいご飯を注文してしまった。

 

中国の魯肉飯

 

そして作って頂いた、大好物の魯肉飯。(ルーロウファン)

台湾では狂ったようにお世話になった、MYソウルフードの一つである。

 

味つけも甘めの醤油でしっかり補強され、ご飯もほこほこですごく旨い。

まさに白米殺しの名に恥じぬ、素晴らしい味わいだった。

 

ただ何故だろう、先ほどからお肉の脂が結構きつい。

この魯肉飯は脂少なめにもかかわらず、体がいらないと駄々をこねている。

 

こんなにも空腹にかかわらず、この大好物がなぜ食べられないのか。

少し慌てた私は、追加で頼んだ料理を待つことにした。

 

昆布と胡麻油の炒め物

 

そちらが、この昆布と胡麻油の炒め物

 

見た目は地味で、確かにお子様が身を乗り出す容姿ではない。

ただそれでもシャキシャキの海藻の旨みが、非常に美味しい逸品だ。

 

相方もちこもモリモリ頬張り、彼女の胃腸はほぼ完治している。

先ほどから昆布うめぇ!と言いながら、全身で固形物を楽しんでいるようだ。

 

一杯の啤酒

 

さらに時間があることで気を許した、一杯の啤酒

約450ml程並々注がれた、大変喉の鳴るビジュアルだ。

 

相方に飲み過ぎぃ!と言われながらも、旅だから!これ旅だから!と理屈を述べる。

こんなに使える魔法の言葉が、他にあるだろうか。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 魯肉飯  23元(約391円)
  • 啤酒   15元(約255円)
  • 昆布と胡麻油の炒め物 10元(約170円)

 

震える体と風邪治療の大量ビタミンC

 

しかしこれこそが、大きな失敗

この旅最大の失敗と言っても過言ではない、明らかな判断ミスだった。

 

ビールを飲むとすぐに、いつものようにほんわか気分に包まれる。

それは旅って楽しいなぁ♪という、とても心地良い高揚感である。

 

しかし飲み初めて約数分、何だか急激に体が寒くなる

悪寒にも似たガクブル感に包まれ、次第に手足も冷たくなる。

 

なんじゃろ?とほろ酔い気分で構えていると、体調は瞬時に悪転する。

完全に風邪の症状と思われる、寒気・震えのダブルコンボが訪れた。

 

 

これはもしや、やらかしてしまったかもしれない。

そういえば早朝の極寒から、何か様子は狂っていた。

 

普段はまっしぐらで完食できる、大好物の魯肉飯

しかしそれすらも少し断ろうとする、完全ではない胃袋

 

やはり私の体は、朝の極寒リンタクで弱っていたのか。

分別ある成人男性なら、こんな時に絶対ビールなど飲まなかっただろう。

 

 

仕方なく私は、体調不良を相方もちこに隠さず申告した。

すると当然、ほらぁ!!!と叱られる。

 

それと同時にマッハでこれを治すことを宣言し、ビールをグビリと飲み干す。

もう飲むなや!と怒られつつ、カバンから秘密兵器を取り出す。

 

タイムリリースビタミンC

 

それは私が最も信頼する栄養素、ビタミンC錠剤

あらゆるサプリを試した中で生き残った、MY三大サプリの一つである。

 

六年前、最後に風邪を引いた時にも、大変お世話になったこちらの成分。

その時は10月のコインパーキングで朝を迎えた、無謀な飲みの結果の風邪だった。

 

 

そして今回の旅も万一を考え、たっぷり180錠持参した。

実は解熱成分を含む市販薬は、個人的にあまり飲みたくないのだ。

 

そしてこのビタミンCを、三時間おきに2000mgほど大量摂取する。

これは全く推奨はしないが、臨床研究にも残る大変効果的な方法だ。

 

ただその飲みっぷりは、一般的には異常と考えられる超摂取量。

そのためあまり友人等にも言わない、隠れた風邪超回復メソッドである。

 

そしてもちこにその方法を報告すると、直ぐにマフラーでぐるぐる巻きにされた。

そして治るんだったら何でも良いよ!と、ビールも没収されてしまう。

 

本日の宿に到着するまで、あと七時間弱。

柔らかなベットで眠りたい気分と共に、風邪と私の一騎打ちの開始である。

 

 

いや、まてよ。 

 

悪寒に震えていると、私にふと新しい発想が飛び込んできた。

これは本当に、ただの風邪なのだろうか。

 

いかに寒かったと言えど、基本的に風邪など全くひかない健康体である。

それが40分程度の極寒で、容易に風邪などひいてしまうだろうか。

 

そして再度フラッシュバックする、昨日のもちこの言葉も気にかかる。

あれはもしや、私にも関係のある言葉だったのだろうか。 

 

私もうつったのかなぁ。

 

もしかして、私は…。

もしかして、この悪寒と胃腸感は…。

 

考えたくない最悪のシナリオが、ボーっとした思考に流れてくる。

同時に二日間スープだけを飲んでいた、悔しそうなもちこの顔が浮かんでくる。

 

ただ今は、これがただの風邪だと信じるしかない。

全てをビタミンC先生に任せ、明日の朝には完治していると信じよう。

 

ウルトラダウンを二枚着せられ、その姿はもはやMr.タイヤマン

新幹線出発までの約三時間、周囲の目線が突き刺さる時間だった。

 

中国旅行記⑦に続く~