ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記⑨ 想像以上に美しい桂林市陽朔の、ジブリ的なご飯たち

想像以上に美しい桂林市陽朔の、ジブリ的な誘惑ご飯たち

 

さようなら、桂林川下り。

こんにちは、陽朔観光。

 

次々と楽しいイベントが押し寄せる、中国旅行。

新しく到着した陽朔は、想像以上に美しい街だった。

 

胃腸もほぼ回復した今、この街の全てを食べ尽くしたい。

そんな意気込みで船から降りると、そこはTHE・観光地だった。

 

これは遅めの夏休みを使った、2週間の中国旅行記

皆様に少しでもお楽しみいただければ、最高に幸せだ。

 

前回までの旅行記はこちら

 

 

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心奪われる陽朔土産と高レビューホテル

心奪われる陽朔土産と高レビューホテル

 

下船した観光客に話しかける、沢山の現地商人たち

観光客と同じほどいる彼らは、皆がご自慢の商品をお勧めしてくる。

 

カッコいいね!お兄さん!

これなんて、絶対似合うと思うよ!!

 

私は彼らの呼びかけが気になり、相方もちこに翻訳してもらった。

すると彼らは、どうもそんな嬉しいこと言ってくれているらしい。

 

なんだなんだ。

そんな褒めても、ちょっとしか買い物しないぞ。

 

心底ニヤニヤしていると、相方もちこがサラッと釘を刺す。

まぁさっき、あっちのおじさんにも言ってたけどね。と。

 

何という狡猾な呼び止め方なのだろう。

危うく、全く欲しくもない鴨のキーホルダーを購入するところだった。

 

そんな新宿歌の舞伎町的な勧誘に迎えられ、大きな通りを進んでいった。

どうやら船着場から町までは、一本のお土産ロードを進むみたいだった。

 

桂林市陽朔のお土産店

 

桂林市陽朔のお土産店

 

まるで鳥居の様な中国様式の建物をくぐり、たった今下ってきた川を眼下に眺める。

どうやらこの陽朔という町は、この美しい川沿いを囲む町らしい。

 

京都の紅葉をイメージさせるような、何度も繰り返される鳥居の道。

これだけでも一つの観光名所となりそうな、素晴らしい光景だ。

 

空気も涼しく湿気も少ない、何とも観光に適した立地条件。

どうやら本日も、足が棒になるまでとことん遊べそうである。

 

桂林市陽朔のサトウキビジュース

 

そしてふと、おもむろに竹の刺さった機械を発見する。

どこかで見たことあるな?と感じていると、もちこがお店の方に声を掛ける。

 

すると豪快なメキメキ音と共に、先ほどの竹が機械に飲み込まれていく。

さらに草むらでこけた時の香りが周囲に広がり、透明な汁が溢れてくる。

 

桂林市陽朔のサトウキビジュース

 

サトウキビジュース

ジュース好きの相方が大好きな、純度100%の天然物

 

まるで薄いスイカジュースの様な、さっぱりと美味しい喉ごし。

バリで飲んだことを思い出しながら、乾いた体が潤されていく。

 

あぁ、さっぱりして美味しい。

胃腸が弱っている時は、水分も不足しがちなことを忘れていた。

 

さらに見慣れぬお土産店が沢山並び、思わず足を何度も止める。

中でもこの地方の芸術品には、多数の観光客が覗き込んでいる。

 

お土産の水墨画

 

桂林の水墨画。

 

写真でも肉眼でも絵の具でもない、中国感溢れる独特のテイスト。

たった今川下りを終えた観光客にとって、これは狡猾な手口である。

 

まるでディズニーランドの出口で、ミッキーが写真撮影で待ち構えているようなもの。

旅の記念に一枚!と話しかける描き手の叔父さんも、なかなかの商売人だ。

 

さらに描き手の叔父さんは、この絵の素晴らしさを力説する。

どうやら世界で初めて指で描いた!と、その独自性をアピールしているらしい。

 

お土産の水墨画

 

確かにあの桂林の絶景を、墨と指で表現するとは絶技巧だ。

その証拠として叔父さんの指は、漢字ドリル後の小学生並みに真っ黒である。

 

しかし同時に、本当に世界初なのかという疑惑が湧き上がる。

確か小学校の頃、図工の授業で後藤君も指で描いていたが…。

 

そんな野暮なことを考えつつ、思わず一枚記念に欲しくなる。

さらにもちこも欲しい!と一声、せっかくなので一枚頂くことにした。

 

お値段もさほど高くなく、手描きなら尚更お安い。

絵描きの叔父さんもシェイシェイ!と、大変ご満悦だ。

 

プラスチックの額縁に入れて貰い、また一つ旅の思い出が増えた。

そうニヤニヤしつつ、リュックに入れられるお土産スペースを計算していた。 

 

お値段(1元17円で換算)
  • サトウキビジュース 5元(約85円)
  • 指で描かれた水墨画 60元(約1.020円)

 

お土産の美術品

 

更に目移りさせられる、数々の美術・技術品

やはり中国の方々の色彩センスは、大変煌びやかだ。

 

お婆ちゃんへのお土産に最高じゃない?と言いそうになり、ふと口を塞ぐ。

じゃあ、買ったら持ってね!と言われたら、さらにリュックを圧迫してしまうからだ。

 

しかしこれほど美しいなら、いつか日本に持ち帰りたい。

また年を重ねてから再訪し、スカスカのリュックに詰めて帰ろう。

 

 口コミ通りの素晴らしい海派客桟(HIGH PARK)ホテル

 

そしてお土産屋さんを一通り眺めたら、次はホテルである。

まずは本日のお宿を探し、そこから本格的な散策の始まりとしよう。

 

するとまたしても、相方もちこがニヤリと笑う。

本日の宿もええとこやで!と、大変自信たっぷりなご様子だ。

 

どうやら今回のホテルに関しては、かなりネットで散策したらしい。

そしてその中でも、口コミぶっちぎりのお宿を予約できたとのこと。

 

なんと、ぶっちぎりの口コミとな。

ウォシュレット対応!並にテンションの上がる、見事な選択である。

 

どうやら中でも、女性のオーナー様が大変良い方らしい。

そして沢山の旅人たちが、彼女への感謝の意を口コミに残しているとのこと。

 

全ての旅館で大変良くして頂いている、今回の中国旅行。

さらにまだそれを上回る、お優しい方々がいるというのか。

 

陽朔のホテル散策
陽朔のホテル散策

 

私たちはネットを駆使し、そのホテルの方向に歩き出した。

どうやら川下りの船着場から、わずか数分でたどり着ける距離らしい。

 

さらに川下りの時に眺めた山々が近くなり、その圧倒的な存在感に驚かされる。

初めてワンダと巨像をプレイした時のような、少し恐怖すら感じる圧力だ。

 

陽朔のホテル散策

 

そして歩くこと、約5分。

私たちは本日お世話になる、海派客桟(HIGH PARK)に到着した。

 

中国と言うより、少し西洋風なお洒落な佇まい。

雰囲気はどことなくイタリアンチックな、綺麗なホテルである。

 

周囲の山々も景観豊かであり、栄えた街もすぐそばにある。

立地も最高、この段階でも既にベストチョイスであることは間違いない。

 

陽朔のホテル海派客桟(HIGH PARK)
陽朔のホテル海派客桟(HIGH PARK)
陽朔のホテル海派客桟(HIGH PARK)

 

そして中に入ると、一人の女性が、笑顔で迎えてくれた。

どうやら彼女が、口コミで絶賛されていた女性オーナーの様だ。

 

私たちはパスポートを渡し、部屋の鍵を預かった。

手続きは迅速、さらには旅の疲れをねぎらってくれる優しさである。

 

さらにふと思い出し、ちょっと質問してみようと思い立つ。

私たちは彼女に、i-Phoneの充電ケーブルについて尋ねてみた。

 

実は川下りのバス車内でケーブルを破壊してしまい、充電できない危機的状態

残りの残量も〖I       〗くらいになり、大変焦っていたのだ。

 

しかしあまりアイフォンを使わない、こちらの人々。

かれこれ約5時間、私たちはケーブル難民になっていた。

 

どこか買える所はありますか?

 

そう尋ねると彼女はにっこりと笑い、一本のケーブルを引き出しから取り出した。

そして使わないからあげるよ!と、いきなり贈呈してくれた。

 

彼女の手元を見ると、最新のアイフォンがちらりと輝く。

どうやら彼女は、まさかのアイフォンユーザーだった。

 

レンタルじゃなくて!?と確認すると、いいよあげるよ!とGOODな笑顔。

いきなり口コミを再現するような、抜群の優しさである。

 

さらには街までの行き方、明日の帰り方、バスのブッキング。

様々なアドバイスと共に、各種の手続きも真摯に対応してくれる。

 

いきなり明日の帰りのバスも予約でき、お仕事もあっという間に完了である。

これが口コミ最強☆陽朔女性オーナーたる所以なのか。

 

最高に気分の良い対応に迎えられ、疲れも一気に緩和する。

こんなオーナーならば、予約満タンなのも納得だ。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 海派客桟(HIGH PARK)一泊二人 160元(約2.720円)

 

中心地までの送迎バスと圧巻の山々

 

ではこれから深夜まで、陽朔の街を散策しよう。

胃腸の不良もほぼ回復し、もはや悩み事など一つもない。

 

私たちは部屋の場所を伺い、荷物と共に移動した。

それは六階建ての二階にある、非常に使いやすいお部屋だった。

 

陽朔のホテル海派客桟(HIGH PARK)

 

こざっぱりした部屋に差し込む、緑の森の光

ふわりとした雰囲気で心地良く、朝の光はきっと眩しいだろう。

 

ベットのふかふか感を確かめ、今夜の寝心地も確認する。

なかなかに程良い柔軟性で、今宵のナイスドリームも確約される。

 

陽朔のホテル海派客桟(HIGH PARK)

 

さらに部屋に置かれた珈琲を入れ、少しベランダでほっこりする。

同時に頂いた充電器を使って、I-PHONEも満腹にさせていただいた。

 

さらに緑を眺めていると、突如外からギャー!と声が上がる。

何事か!とベランダから乗り出すと、眼下には見慣れた光景が広がっていた。

 

中国人のバス乗車争奪戦
中国人のバス乗車争奪戦

 

それは、中国人の方々の乗車戦争

ベランダ下には街への送迎バスが来ており、多数の観光客が押し寄せていたのだ。

 

そしてそれに群がる、多数の中国人観光客の方々。

四方八方から小さなバスに乗車しようとし、大騒ぎになっていたのである。

 

あまり並ぶ習慣のないこの国では、バスの発車はまさに戦い

我先に!とバスに乗り込み、ひるんでいては乗車すら不可能になる。

 

私も台湾の九份から帰る際、この戦争に巻き込まれたことがある。

マジでグーなんじゃないかと言うレベルの衝撃を、背中に感じた記憶が蘇る。

 

この国では、遠慮していたら何も乗れないよ。

そんなもちこのアドバイスを、ふと思い出した瞬間だった。

 

海派客桟(HIGH PARK)の絵画

そんなことを思い出しながら、ホテル内を少し散策する。

様々な絵画が飾られており、なかなか飽きの来ない宿泊所だ。

 

そして一通りホテル内を散策したのち、私たちは街に繰り出すことにした。

どうやら先ほどのバスに乗れば、中心街までツツツーと連れて行ってくれそうだ。

 

海派客桟(HIGH PARK)の絵画

 

そう考えて、ホテルの目の前に貼られた街の地図を眺めてみる。

しかし結構ざっくりとした描き方のため、あまりピンと来ない。

 

更に現在地も良く分からず、とりあえず市内行きのバスに乗ることにした。

そのためまずは、オレンジの売店にバスチケットを買いに向かった。

 

陽朔の送迎バス

 

価格は一人15元(約255円)と、桂林市内タクシーの約2倍。

もしや既に観光地プライスが発動しているのかと、思わず身構える。

 

もし仮に観光地プライスなら、結構な出費を覚悟しなければならない。

さらに今晩は久しぶりにお酒も飲むため、巨大な損失は避けられないだろう。

 

まぁとはいえ、ご飯に関してはB級グルメが沢山あるに違いない。

観光地=B級グルメ=安くて美味しいという、鉄の法則を信じることにしよう。

 

そんなことを考えながら、二名分のバスチケットを購入する。

30元を差し出すと、受付女性は無言でチケットを手渡してくれた。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 中心街の送迎バス2人分 30元(約510円)

 

陽朔の送迎バス

 

そして私たちはチケットを握りしめ、女性運転手のバスに乗り込んだ。

すると一番前の席だったため、出発までの間、運転手の女性に色々尋ねてみた。

 

中心街まで何分くらい?

 

そう尋ねると彼女は、3分くらいじゃない?と答えてくれた。

全然歩いて行ける距離なのに!と、すごく快活に笑いながら。

 

…約3分ですって?

それなら先ほどのチケット売り場の女性は、何故教えてくれなかったのだ。 

 

どうやら他の観光客は、さらに先の街まで向かうためにバスに乗っている様子である。

もしかして僅か3分の距離に、私たちは30元も費やしてしまったのか。

 

するとめちゃめちゃに凹む相方の様子を見て、運転手さんがアドバイスをくれた。

じゃあ良い感じの所でおろしてあげるよ!と、機転を利かせてくれたのだ。

 

どうやらこの街は、非常に沢山の観光スポットがあるらしい。

そして見どころは中心街だけでなく、川下りで見た優美な山々も必見とのこと。

 

そのため運転手さんがオススメする場所で、いい感じにおろしてあげるとの事。

まるでお勧めランチを提案された気分で、何だが期待が膨らんでくる。

 

じゃあそれでお願い!と告げると、バスも丁度動き始めた。

沢山の観光客を乗せ、いざ運転手さんの腕の見せ所である。

 

陽朔の送迎バス
陽朔の送迎バス

 

バスはどんどん土の道路を突き進み、街並みもバンバン雰囲気を変える。

その街並みは見ていて全く飽きず、むしろこのまま30分ほど走って欲しい気分である。

 

時々食べ物の香りが届き、ここでおろしてくれないかなぁなどと考えてしまう。

しかしその移り変わる光景に、もう心は鷲掴みされっぱなしである。

 

陽朔の送迎バス
陽朔の送迎バス

 

そして段々と街並みも栄え始め、多種類のお店が現れる。

さらに大きなショッピングモールにも遭遇し、その大都市っぷりを見せつける。

 

既に私の実家を遥かに超える、都会っぷり。

やはり世界遺産に囲まれているだけあり、その繁栄具合は圧巻だ。

 

陽朔の送迎バスから見える街並み

 

山の一つ一つがまるで巨人、迫って来るような驚異の圧迫感

一人や二人ではない仙人が、きっとこの山々に暮らしているのだろう。

 

まるでウォールマリアの様な緑の山々を眺め、バスはガタゴト進んでいく。

その広陵な光景を眺めすぎて、目的地を乗り過ごす方もいるはずだ。

 

この街の人々は、何と素晴らしい場所に暮らしているのだろう。

もしここで生を受けたら、高尾山をそれほど大きく感じなかっただろう。

 

そんなことを考えていると、運転手さんがくるりと振り返った。

ここから街を下ると凄く良いよ!と、ナイスなアドバイスをくれたのだ。

 

私たちは彼女にお礼を伝え、荷物を背負ってバスを降りた。

すると街は涼しい山風に包まれ、ひんやりと非常に心地良かった。

 

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カラフルな街の色合いと不安な観光地プライス

陽朔の街並み
陽朔の街並み

 

全てが自然を中心とした、自然が主人公の陽朔の街

歩道橋から眺めるその光景は、絶景の写真スポットだった。

 

街の中に山があるのではなく、山の中に街を作る。

そんな発想から生まれたのだろう、綺麗な山岳の街並みである。

 

陽朔の街並み
陽朔の街並み

 

煌びやかな中国の赤色に、歴史と暖かさを感じる石の岩畳。

RPGに出てくる街の様な、色彩豊かなカラフルな街並み

 

なぜこんなにも美しい街を、想像して作れるのだろう。

そして街全体がその色合いに統一されている、この中国の文化にも感嘆する。

 

川下りも最高だったが、この街並は至極である。

広々とした大通りが、尚更その美しさを強調しているのかもしれない。

 

陽朔の街並み

 

陽朔の街並み

 

そしてさすがは大都市、みんな大好きKFCスタバも完全配備。

もはや日本と変わらぬ利便性に、良い意味で旅行感も少し薄れる。

 

確かに旅も中盤、こういったご飯にも触手が動いてしまう。

ただしこの街でKFCを食べると、きっと後々後悔するだろう。

 

なぜならそれほどまで、この街は屋台が魅惑的だから。

半日では見切れぬほどの、グッとくるご飯達が迎えてくれているのである。

 

陽朔の謎のオブジェ
陽朔の謎のオブジェ

 

さらには用途の全く分からない、謎のオブジェもお出迎えである。

これほど真っ赤になるほど興奮した指先には、一体何があるというのか。

 

もちろん私たちも、同じポーズで記念撮影する。

こんな恰好のSNSスポットを目の前にして、素通りなどは愚の骨頂だ。

 

すると4人の中国人おばちゃん達が、後ろから話しかけてくる。

もちこいわく、どうやら撮りたいから開けて!と言っているようだ。

 

確かにこんなベストスポットだ、皆も撮影したいに違いない。

申し訳なさそうに場所を開けると、おばちゃん達も同じポーズを取っていた。

 

しかしその姿はオブジェと少し異なり、まるでラオウの昇天

指出さなきゃだめじゃん!と、思わずつっこみたくなる光景だった。

 

陽朔の謎のオブジェ
陽朔の謎のオブジェ

 

そんな和やかな光景を眺め、更に街並みを散策する。

するとさすがは世界的観光地、様々な食事処が次々現れてくる。

 

まるで磯丸水産の様な、大きく啤酒魚と書かれた大きな飲み屋。

まだ時間も早いため人は少ないが、夜には大混雑になるに違いない雰囲気である。

 

しかし看板に掲げられた啤酒魚(ビール魚)とは、一体何だろう。

このお店だけでなく、この陽朔にはあらゆるお店にこの看板が掲示されているのだ。

 

どうやらもちこの事前調査によると、これは桂林の名物料理とのこと。

一度揚げた川魚をビールで煮込み、川魚独特の臭みを消しているらしい。

 

さらには多数の香辛料でしっかり煮込み、辛めの味つけを施していく。

ピリ辛と旨みを堪能できる、まさに中国らしい料理である。

 

 

しかし情報の提供者であるもちこの表情は、あまり芳しくない。

川魚をビールで煮てるんだ…と呟く表情は、ピーマンを凝視する幼稚園児そっくりだ。

 

何故なら彼女は、魚が苦手なのだ。

いや正しくは、骨が沢山あるお魚を綺麗に食べるのが苦手なのだ。

 

昔もちこの祖父が魚の骨を綺麗に取り、幼少期のもちこに食べさせたらしい。

そしてお骨ないからね!と言う祖父を信じ、パクリと一口でいったらしい。

 

しかしその川魚には大きな骨が残っており、喉にぷっすり刺さったとのこと。

そしてそのトラウマが、現在の川魚苦手ガールを生み出しているのだ。

 

個人的には食べてみたかったが、どうやら啤酒魚がメインになりそうだ。

さらに辛めの味つけのため、病み上がりの胃腸には少し早いだろう。

 

啤酒魚はまたの機会にして、本日は他のご飯をモリモリ頂こう。

私たちはそう心に決めて、再度綺麗な街並みを散策した。

 

陽朔の観光地プライス

 

モグモグ食べるでぇ!!

 

そんな意気込みを全開にし、広い街並みをもう一度眺める。

どうやらこの陽朔には小さな川が流れており、それを囲うように街が生まれている。

 

そしてその川沿いに、多数のご飯屋さんが乱立しているらしい。

さらにそのレストラン達が、大変綺麗でグッとくるとの噂なのだ。

 

陽朔の観光地プライス
陽朔の観光地プライス

 

街中には緑も綺麗に融合され、ラピュタの庭園を連想させる。

好きな音楽を聴きながら、こんな街並みを毎日散歩する老後も最高だ。

 

水のせせらぐ音を聴きながら、ゆっくりと街並みを探索する。

しかしその目的の2割は風景、そして8割は食に向けられている。

 

陽朔の観光地プライス

 

するとふと、ソフトクリーム屋を発見する。

これを舐めながらの散策もいいなぁ!と、少し小走りで駆け寄ってみる。

 

しかしその瞬間、掲げられたお値段に背筋が凍る。

その価格は、今までの都市では有り得ない価格だった。

 

 

一個17元(約289円)。

 

確かにもちろん、日本においては高い部類ではない。

しかしビール500ml7元(約117円)の旅を続けてきた今、その価格にぞっとする。

 

何故ならこれは、観光地プライスである証明だから。

つまりこのアイスだけでなく、この街全ての食事が高額である可能性が浮上したのだ。

 

慌てて私たちは、近くのご飯屋のプライスを確認する。

本日お酒とご飯で散財予定の私たちは、一体どれくらい持参するべきなのだ。

 

陽朔の観光地プライス

 

じっと値段を確認する、相方もちこ。

その背中越しからは、あかん…と不慣れな関西弁が聴こえてくる。

 

陽朔の観光地プライス
陽朔の観光地プライス

 

一品88元。

私たちが恐れていた、完全なる観光地プライスである。

 

さすがは世界遺産、桂林市に存在する大都市陽朔だ。

一皿12元の激ウマ刀削麺を頬張った、世界遺産平遥古城とえらい違いである。

 

この街は今晩、確実に私たちの財布を殺しにかかってくる。

きっと1000元近いお札たちが、この街に溶け込んでいくだろう。

 

そうと分かれば晩御飯までの買い食いは、節約しなければならない。

もし今から散財すれば、きっとこの先の旅が苦しくなる。

 

そして夜にはお財布大開放、徹底的にがま口を痛めつけよう。

このメリハリこそが、この観光地陽朔の攻略法に違いない。

 

クリック一つで旅に出かけませんか?

 

安くて旨いB級ご飯とジブリ飯的フードコート

陽朔の激ウマ臭豆腐

 

そう意気込んだ矢先、ふと嗅ぎ慣れた香りが漂う。

揚げ物と甘辛いソース、そして独特の臭みに包まれたあの香りが。

 

これはもしや…とお店に走り寄ると、素晴らしい光景が目の前に広がる。

もちこの目は店内を凝視し、お手元のがま口がパカリと開けられた。

 

陽朔の激ウマ臭豆腐

 

存在感の凄まじい、香り立つ台湾の香り

屋台で多くの人の足を止める、あのお豆腐料理

 

オーダーと同時に、大きなタッパに漬け込まれたお豆腐を取り出される。

ジュワワワ…と油で揚る音と共に、期待感が高まっていく。

 

陽朔の激ウマ臭豆腐

 

そして独特の甘辛ソースがかけられ、沢山の薬味が投入される。

もう堪えられない期待感が押し寄せ、子供のようにその工程を凝視する。

 

早く早く!とせかすことが許されるなら、きっと迷わずせかしただろう。

それほど観光客の心を揺るがす、あの料理が完成する。

 

陽朔の激ウマ臭豆腐

 

THE・臭豆腐。

 

狂おしいほどに大好物な、オセロ並みに好き嫌いが分かれるこの料理。

まさかこの観光地で、この最強料理に出会えるとは。

 

当然臭い事で有名な、この料理。

しかし実はその調理工程で、大きくその臭さに差が生まれる。

 

正直個人的には、臭ければ臭い方が美味しいと思う。

しかし初めて食べられる方は、以下の順序でお試しいただくと良いかもしれない。

 

【激くさ】 煮込み > 揚げ&煮込み > 揚げ&ソース 【ちょい臭】

 

まず最も臭いのが、煮込んだだけの臭豆腐タイプ。

これは夜市で周囲の観光客を悩ませるレベルの、地獄の香りを演出する。

 

時にその臭さは人外であり、もはや口に入れられないケースもある。

なぜこれほど臭くするのか、その店のポリシーを確認したくなるレベルだ。

 

これは正直、初めての臭豆腐としてはお勧めしない。

もし店頭でおじさんが煮込んでいるだけならば、高確率で玄人向けである。

 

そのため、それより遥かに食べやすい揚げ&ソースタイプをお勧めしよう。

これは臭豆腐の美味しさを保ちつつ、揚げで香りを緩和してくれているのだ。

 

私も最初は揚げ&ソースタイプにチャレンジし、この臭豆腐の道で開眼した。

さらにもちこレベルになると、煮込みだけの超玄人臭豆腐も大好物である。

 

しかしこの旅前半でもちこが食べた、とある煮込み臭豆腐はヤバかったらしい。

まさに馬〇ンと呼ぶにふさわしい、超絶嗅覚破壊スメルだったとのこと。

 

陽朔の激ウマ臭豆腐

 

しかしこのお店は、初心者にも優しい揚げ&ソースタイプ

正直少し香りが物足りないが、それでも久しぶりの香りは格別だ。

 

カリッと揚げられた表面に、香る甘辛ソース

発酵物独特のコクと旨みが溢れだし、もう最高に美味しい

 

付け合わせの漬物をポリポリ食べつつ、臭豆腐を再度パクリ。

この黄金ループを体験すると、もはや堪えられない快感なのだ。

 

完全固形物を久しぶりにモグモグ食べ、もはや調子も最高潮。

あっという間に平らげて、店長にお礼を告げる。

 

空腹感も10%ほどしか埋まらず、更なる食欲スイッチが押し倒される。

旨かったなぁ~♪と呟くもちこの視線も、既に次のお店に釘づけだ。

 

そして即座に喉が渇いた!と、ドリンクのお店を物色する。

もう完全に食欲スイッチが入り、まるで出せば出すほど食べる子犬である。

 

屋台の薄いココナッツミルク

 

そして手に入れた、こちらのココナッツミルク

店頭にはヤシの実が置かれており、そのフレッシュ感が売りの様だ。

 

そして一口ごくりと飲むと、(´・ω・`)?と不思議な表情を浮かべる。

どうやら全くココナッツ感はなく、徹底して薄められているようである。

 

私も一口貰うと、確かにココナッツ感はゼロである。

どうやら店頭のココナッツはダミーで、ちょいちょい薄めちゃってるのかもしれない。

 

しかしこれほど薄いココナッツミルクも、逆に良い想い出だ。

目をつぶって飲めば、100人が100人超薄められたカルピスだと言うだろう。

 

だんだん楽しくなり、さらなる間食を散策する。

まだ本格的な晩御飯には少し早く、食欲を加速させるおやつが必要なのだ。

 

屋台の薄いココナッツミルク

 

すると何やら、胃袋が引っ張られる香りが立ち昇る。

もし愛犬を連れていたら、その香りの引力に微動だに動かなかっただろう。

 

それは小学校の体育館くらいありそうな、巨大フードコート。

観光客が足を止めるその先には、まるでアニメの様なご飯が並んでいた。

 

陽朔の巨大フードコート
陽朔の巨大フードコート
陽朔の巨大フードコート
陽朔の巨大フードコート
陽朔の巨大フードコート

 

まさにジブリ飯。

 

その場で手を伸ばしてしまいそうな、圧倒的なご馳走達

お正月の実家ですら、これほど豪奢な山盛りにはならないだろう。

 

そして近くの席には多数の観光客がおり、注文したご馳走を笑顔で頬張る。

中には千と千尋のパパママを再現するような、圧巻の食事の方もいらっしゃる。

 

もし私が野良犬なら、間違いなくこの近くを縄張りとする。

きっと優しい観光客が、美味しいチキンをくれるから。

 

陽朔の巨大フードコート

 

そして旨そうな串焼きを眺めていると、店員にどうだい?と声を掛けられる。

そんな積極的なお誘いを受けたら、思わずコロリと落ちてしまうではないか。

 

しかし一番美味しそうな串を物色していると、もちこの姿が見当たらない。

彼女は私を待ちわびて、近くのお店でも散策しているのだろうか。

 

陽朔の巨大フードコート

 

いや、ガン見である。

 

完全に大好物の羊串に焦点を合わせ、購入意欲をビンビンに出している。

どうやら私と同じく、このお店で一串いこうぜ!といった心境なのだろう。

 

早速私たちは羊串をオーダーし、たっぷりのクミンもお願いする。

するとお店のアルバイト君は慣れない手つきで、三本の串を炭であぶり始めた。

 

陽朔の巨大フードコートの羊串

 

三本十元の串を注文し、じゅわりじゅわりと焼ける香りを手繰り寄せる。

台湾の夜市を思い出す雰囲気に、思わず笑顔がこぼれてしまう。

 

そしてこんな時、ポケットにある小銭を数える瞬間もまた最高だ。

あといくら使えるのか、旅では毎日が小学生の買い食い気分である。

 

不意に100元札が見つかった時など、もはや絶頂。

別に増えたわけではないのだが、自分のズボンが魔法のポッケに思えてしまう。

 

そして相方と残高を照らし合わせていると、アルバイト君に羊串を渡される。

たっぷりクミンが振りかけられた、芳しい竹串が三本もあるのだ。

 

陽朔の巨大フードコートの羊串

 

思わず写真のピントがずれる、肉汁の一口

柔らかな羊が口全体に広がり、これだよね…と思わず呟く。

 

レシピでも良く活用させていただく、香ばしさ溢れるクミンの香り。

ただ正直クミンの振りは甘く、アルバイト君の今後に期待である。

 

そして相方と1本&2本で分け合い、モリモリ柔らか肉を楽しむ。

台湾夜市を彷彿とさせる柔らかさに、肉の美味しさを再確認した瞬間だった。

 

お値段(1元17円で換算)
  • 臭豆腐      10元(約170円)
  • ココナッツミルク 10元(約170円)
  • 羊串三本     10元(約170円)
雨の降る陽朔の街並み

 

あぁ、何とも美味しかった。

しかし陽朔の夜は、まだまだこれからだ。

 

どうやら予報では、これからパラパラ雨も綺麗に上がるらしい。

桂林の圧巻の山々に囲まれた、世界遺産の夜の始まりである。

 

真っ暗な闇夜に、大きな山々が照らし出される。

そんな素敵な飲み屋街に変貌する、この街の完全な夕べが楽しみだ。

 

時計をちらりと見ると、まだまだ時間もある。

私たちは羊が完全になくなった羊串を、ゴミ箱にちょいと放り込んだ。

 

さぁ次は、ガッツリ飲みだ。

私はリュックに入れた、ウコンのチカラをそっと確認した。

 

中国旅行記⑩に続く~ 

 

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